褄黒豹紋記 2005年10月16日作成

ツマグロヒョウモンはタテハチョウの仲間です。
うちに、幼虫の食草であるタチツボスミレが繁茂しているためか、毎年発生します。
赤と黒のサイケデリックな模様の幼虫を見つけ、図鑑などで調べたところ、
よく見る羽根の先が黒と白のきれいなチョウの幼虫だとわかり、
そこから親子関係が判明したのでした。

今年はあまり見かけず、心配していたところ、9月以降ばたばた見つかり始めました。
羽化までを観察しようと、幼虫を4匹とらえ、飼育ケースで育てました。その記録です。
なお写真の順番は時系列に沿って配置されていません。ご勘弁を。

羽化一号
2005年10月11日、羽化。メスでした。
網戸に止まったところを撮ったものです。逆光なので鮮やかに写ってはいますが、実際の色は再現できていません。
褄黒とはいうものの、黒と見える部分は濃い藍色です。チョウは雄と雌の姿が違うことが多いそうで、オスは2つ下の写真のように単純な豹柄です。メスの模様は、毒を持つカバマダラに擬態したものだと、図鑑に書いてあります。図鑑を見れば、確かに大変似ています。
参考↓
http://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/gitai/kabamadara.htm
(有田忠弘さんの「蝶の図鑑」から)

触覚の先が丸まっているのが何ともかわいいです。


食餌
羽化直後、メープルシロップを水で薄めて脱脂綿に含ませ、チョウを誘ったところ、足先で味を?確かめた後、一心に吸ったそうです。
人間の手のひらというのは、チョウにとって相当危険な場所だと思うのですが、食欲の方が恐怖より強いのでしょうか。羽化直後で速やかに栄養を確保する必要があったのでしょうか。
羽化2号
オスでした。
これを見ると確かにヒョウの模様です。前翅の付け根あたりの輪っか模様が特にそっくりと思ったことです。
10月16日撮影です。


さなぎ
飼育ケースの天井です。さなぎになったのに、ケースを動かすとブルンブルン体を揺すって暴れるのです。10月初めのことでした。
その後だんだん動かなくなり、このまま越冬かと思ったのですが、突然羽化1号となったのでした。

腹部にパラパラとついている水玉がなかなか印象的でした。
固まりそう
収容した飼育ケースの天井でさなぎになる覚悟を決めたようです。しばらくは動いていたのですが、そのうちじっとしている時間が長くなり、気がつくとさなぎになっていました。

ど派手
2匹います。
いかにも毒がありそうです。まあ、親が有毒のカバマダラに擬態しているわけですから、幼虫としても毒々しい姿で、不味さをアピールするのは人生哲学が一貫していて好感が持てます。
家人は毛虫が嫌いで、最初はこの幼虫も無碍に扱われていたのですが、最近はタチツボスミレを見ると幼虫がいないかと探す、褄黒フリークになってしまいました。


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