「あ〜、ひ・ま・じゃ〜」休日に楓さんがボヤいているところに、電話が鳴りました。
楓さん「はいはい、暇ですが..じゃなかった、楓ですけど?」
ヒロツ「お久しぶりです。女優の楓さんのマネージャーのヒロツです」
楓さん「あら..セレブコンサルタントのヒロツさん。何であたしが女優なの?」
ヒロツ「エヘッ、実は有名な外国映画から、楓さんにオファーが来たとですよ」
楓さん「ワーイッ、それって、もしかして私はハリウッドスターってことなの?」
ヒロツ「うまくゆけば、女性版の渡辺謙になるとですよ」
楓さん「フムフム..それで本物のセレブになれるのね..ヒロツさん、今までお世話になりました」
ヒロツ「オイオイ、ボクを捨てちゃダメとです。コンサルタントは辞めて、楓さんのマネージャになるとですよ」
楓さん「そかそか、それでこれからどうしたらいいの?」
ヒロツ「これから面接に行くとですよ..そこで詳しく聞くとです」
ヒロツと一緒に楓さんは、映画会社の日本支社に出かけました。
応接室には、有名な映画のポスターが貼ってあります。
楓さん「これって、スターウォーズじゃないの〜」
ヒロツ「ほんとですねぇ、でもあの映画って完結したとですよ」
楓さん「どちらにしても、期待大だわ..ワクワク」
やがて二人の前に、ヒゲを蓄えた男がやってきました。
ヒゲ男「はじめまして楓さん。私が監督のじょーじです」
楓さん「あぁ、やっぱりスターウオーズの監督さんだったわ」
ヒロツ「楓さん、どなたですか?」
楓さん「有名なジョージ・ルーカスさんに決まってるでしょ」
ヒロツ「どう見ても日本人だし..」
じょーじ「僕はいつも家を留守にしている、『常時・留守宅』と言います」
楓さん 「なんだぁ、ただ名前だけが似ていただけなのね」
じょーじ「今回の映画は完結したスターウオーズのおまけローカル版として、日本でパロディを撮影するのです」
楓さん 「それで..映画のタイトルは、何というの?」
じょーじ「楓さんは、エピソード5をご存知ですか?」
楓さん 「たしか..帝国の逆襲..だったような..」
じょーじ「さすがです!今回撮るタイトルは『帝国のギャグ集』なんですよ」
楓さん 「あ〜ら、面白そうだわ〜」
ヒロツ 「それって何だか、だんだんハリウッドから離れて行くような気がするとですけど」
楓さん 「ところで、あたしの役柄は..当然、レイア姫でいいのかしら?」
じょーじ「いえいえ、今回はの主演はヨーダなんです」
楓さん 「エエッ..あれって、シワシワのおじいちゃんでしょ?」
じょーじ「パロディですから、おばあちゃんという設定なんです」
楓さん 「なんて失礼な..ヒロツさん、帰りましょ」
じょーじ「まあまあ、シワシワは特殊メイクですから〜」
ヒロツ 「どんな役でも銀幕デビューですから、やってみましょうよ、楓さん」
楓さん 「それもそうね..話題性は抜群だわ」
じょーじ「ここでちょっと、演技力を見せてもらっていいですか?」
楓さん 「何したらいいのかしら?誰かとラブシーンかしら?」
じょーじ「ヨーダにラブシーンは無いですよ。それに近い濡れ場の場面設定を言いますよ」
ヒロツ 「ゴクッ(唾を飲む)」
じょーじ「ヨーダが飛んできた蚊に刺されて、顔が痒くて仕方ないシーンです」
楓さん 「それって、どこが濡れ場なの?」
じょーじ「そこに偶然やってきた、ヒロツさんが一言..どうぞ」
ヒロツ 「ヨーダさん..顔がそんなに痒いのなら、痒み止めをぬれば?」
じょーじ「すばらしい〜..これで濡れ場は完璧です」
楓さん 「本当に、これでいいの?何かガッカリだわ〜」
楓さんの演技力にすっかり魅了されたじょーじは、次々と場面設定を指示します。
じょーじ「ヨーダと言えば、フォースの使い手ですよ。楓さんフォースを使って闘って下さい」
指示を聞いた楓さん、突然応接室から飛び出したかと思うと手に何か持って帰ってきました。
そして、手に持ったものをブンブン振り回し始めました。
ヒロツ 「それって、トイレに置いてあったホースとですよ。楓さん」
楓さん 「ホースを使ってるのよ。じょーじさんこれでいいでしょ」
じょーじ「すごいっすごい、これでこの映画は成功間違いないです」
楓さん 「あたしは、ヒロインだから顔はやっぱり白塗りね」
ヒロツ 「それはまた、どうしてですか?」
じょーじ「きゃはは..ヒロインは白いんですなぁ。それ採用しま〜す」
面接はどうやら大成功だったようです。
ヒロツ「楓さん、今日はなんだか、とても肩がこったとです」
楓さん「あたしもよ〜。そだ、これから整体師さんとこに行きましょ」
ヒロツ「へぇっ?」
楓さん「あたしは、これから針打つどぉ〜」
ちゃんちゃん♪