テーマ「chievoさんの 初研修

 

ある日のこと、chievoさんの家に、内定している就職先の会社からハガキが届きました。

 

ハガキ「内定者さんに『研修』をすることを思いついたので、明日は祝日だけど会社に来て下さい。社長より」

chievoさん「なんとっ!思いつきかいっ!ユニークな会社と聞いていたけど、一体どんなことをするんだろ?」

 

翌日chievoさんは、会社のビルに着きました。

1F受付では、なぜかドレスを着ている可愛い女性が、こちらに向かってウインクをしています。

 

chievoさん「今日来なさいって、ハガキをもらった者ですが、どこに行ったらいいんですか?」

受付け嬢  「(甘い声で)ご氏名を、お願いしますぅ」

chievoさん「え〜と。長澤まさみさん似の方でお願いします」

受付け嬢  「あら坊や..ここはクラブじゃないから、そのご指名じゃないのよ。あなたのお名前が知りたいの」

chievoさん「キ..キエボです。..あんまり甘い声だったから、ついその気になっちゃった」

受付け嬢 「わかったわ、キエ坊やくんね..社長室は3階だけど..

        そんなとこに行くよりあたしと飲みにいかない?」

chievoさん「わーい。一緒に行きますぅ..」

受付け嬢 「あちゃー、引っかかったわね。最初からこれだと、先が思いやられるわね」

chievoさん「それはどういうことですか?」

受付け嬢 「最近の若者は甘い言葉に弱いから、社長さんは誘惑に負けない研修を思いついたらしいのよ。

        これは最初のテストだったのよ」

chievoさん「なるほど〜。そのテストでボクは見事に合格したわけですね」

受付け嬢 「普通、それを合格と言うか?..まぁいいわ、3階で社長がお待ちよ。早く行きなさいっ!」

chievoさん「わーーーい」

 

なぜか喜び勇んで、社長室に向かったchievoさん、社長室に飛び込みました。

 

社長さん 「おおっ、来たか..ワシのテストに見事引っかかったようじゃのう」

chievoさん「だって、あまりに受付けのお嬢さんが可愛いかったものですから..」

社長さん 「そうじゃろぅ、あれはワシが行きつけのクラブでナンバー2の可愛い子だからね」

chievoさん「なんとナンバー2ですかぁ..そりゃすごい..ボクもそのクラブに連れてってください」

社長さん 「こらこら..それは君が社員になってから考えよう。

       今日は、そんな誘惑に負けない研修をする日じゃからな」

chievoさん「はぁ..でも研修ってボクは何をしたら良いんですか?」

社長さん 「今から家に帰りなさい。しかし、帰る途中にワシが色々な誘惑を仕掛けたから、

        それに乗ってはいけないよ」

chievoさん「なんか、ゲームぽいですねぇ。研修ってそれだけでいいんですかぁ?」

社長さん 「あまり誘惑が多くて嫌になったら、このプラカードを首からかけなさい。誘惑は無くなるはずじゃ」

chievoさん「よくわからないけど、このプラカードをかけたらいいんだね。ほな、帰ります..バイバーイ」

社長さん 「ばいばーい...って、ナンデヤネン!」

 

社長室を出て1階に降りると、先ほどの受付け嬢が、何か言いたそうに口をモグモグさせています。

chievoさん「これも仕掛けなんだ〜。あんなことを聞いた後だから、今度は大丈夫だもんね」

 

受付け嬢を無視して、どんどん先に行こうとすると..

 

受付け嬢 「キエ坊さ〜ん。そっちに行くと行き止まりよ〜」

chievoさん「ありゃ..人の話しは聞いてみるものだね。ありがとぉ〜」

 

ビルを出て帰りの電車の駅についたchievoさんに、美しい女性が話し掛けてきました。

 

美しい女性「ちょっとそこの格好良い、お兄さん」

chievoさん「何か御用ですか?」

美しい女性「あたしはモデルなんだけどさぁ〜。あんたも一緒にモデルになんない〜?」

chievoさん「(そら来たぞ..)このプラカードを首からかけて..と」

 

すると、そのプラカードを見た女性..

 

美しい女性「チェッ..ひっかからないか..」

chievoさん「あらら..諦めて行ってしまったぞ..こりゃ楽しいかも」

 

不思議なことに、このプラカードをかけて歩くと、誰も声をかけてくれなくなりました。

chievoさん「そうかぁ、世の中ってこう考えてみると、誘惑ばっかりだったんだな」

 

やがて家の近くになると、ふと銭湯の看板が目に付きました。

chievoさん「今日は汗をかいたから、一風呂浴びて帰るとするか..」

 

銭湯は、どうやらまだ開店前の様子です。

でも銭湯のおじさんは、chievoさんのぶら下げているプラカードを読むと「いいよ」と入れてくれました。

喜んだchievoさんは、いくつかの湯船に飛びこむものの、なぜか水風呂ばかりです。

 

chievoさん「きっとまだ湯が沸いてなかったのか..まっいいかぁ、水でも汗が流せたし..」

 

家に帰ると、お腹が減っていることに気づきました。

そこでお母さんに言いました..

 

chievoさん「かぁさ〜ん。カップ麺でいいから作ってよ」

お母さんは、ちらっとchievoさんのプラカードを見て台所に行きました。

 

chievo母 「できたわよ〜」

chievoさん「おっ、1分かかってないじゃん..んっ?これってお湯じゃないよ。まだ水だ」

chievo母 「だってさ、お前のプラカードに書いてあるじゃないの〜」

 

そういえば、プラカードに何が書いてあるのか見ていなかったchievoさん、プラカードを見てみると..

『私 ゆーわく 拒否してます』と書いてあります。

 

chievoさん「しまった、これのおかげで湯も沸かさなかったんだ〜」

慌てて、プラカードをはずしました..とさ

 

ちゃんちゃん♪

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