テーマ「chievoさんの研修:電話番編

 

 「あ〜、もうすぐクリスマスなのにデートの約束も無いし、暇じゃ〜」と嘆いているchievoさん。

そんなchievoさんに、一通のハガキが届きました。

 

ハガキ「わが社は年末には忙しいから、研修に来なさい。

    今回の課題『今の時期..何か気のきいたものを持って来ること』..社長より」

就職が内定している会社から、またまた「研修のお誘い」のようです。

 

chievoさん「むふっ。またあの受付のおねぇちゃんと話しができるぞ。でも、何だろ気のきいたものって?」

chievoさんは、何やら思いついたのか部屋にこもって工作をはじめました。

 

翌日、荷物を抱えたchievoさんが会社にやってきました。

受付には、おねぇちゃんの代わりにネコが一匹、チョコンと座っています。

 

chievoさん「あの〜、何でネコが受付してるの?」

ネコ   「年末はどこもかしこも忙しいからね。こうやって、アタイが手を貸している訳さ」

chievoさん「そうかぁ、あのおねぇちゃんは社長のお気に入りのクラブのNO2だったんだ」

ネコ   「アタイは社長さんちの飼い猫なのさ。そんなことより、社長がお待ちかねだよ」

chievoさん「はぁ〜い」

 

社長室に入ると、ニコニコしながら社長が待ち構えていました。

chievoさん「研修にやってきました〜」

社長   「早速、課題のものを出して見せなさい」

chievoさん「えと..これですけど..(と、黄色く塗った羽子板を取り出す)」

社長   「・・・なんだこりゃ??」

chievoさん「今時のもので..黄が木板ものですが?」

社長   「てっきり、お歳暮を持って来ると思ったのに残念じゃ..これは、みっちり研修させなきゃ」

chievoさん「今回は一体どんな研修なんですか?」

社長   「コホン..社会人としての常識を見ようとしたけど..君は常識を超えてるね」

chievoさん「エヘヘ..ボクはそれほど凄いと言うことですね。わーーーい」

 

社長   「そんなことより、年末はみんな忙しくて人手が足りんのじゃよ」

chievoさん「そう言えば受付では、ネコが座ってました」

社長   「そうなんじゃよ。今日は事務の子も休んでるからねぇ。今日は事務見習として電話番をしてもらうよ」

chievoさん「なんだか研修というより、アルバイトみたいですけど..?」

社長   「そ、そんなことはないぞ..最後に世界の三大珍味を食べさせるから、やってよ。」

chievoさん「世界の三大珍味?。それを早く言ってくださいよ。もうお腹が減ってきた〜」

社長   「それじゃぁワシはちょっと出かけてくるから、電話番を頼んだぞ」

chievoさん「はぁ〜い。バンバン電話取っちゃいま〜す」

 

社長が出かけた後、chievoさんは電話の前でわくわくしていますが、電話が全くかかって来ないのでウトウトし始めました。

 

リンリン♪リンリン♪

 

電話が鳴ったので、慌てて受話器を取りますが..なにしろまだ目覚めていないものだから..

 

電話   「パパ〜。アタシよ〜。今日お買い物しちゃったの。支払いよろしくね〜。今から見せに行くからね〜」

chievoさん「はいは〜い。でも、パパと違いますよ〜」

電話   「あらアタシは社長の娘なんだけど..あなたは、どなた?」

chievoさん「ボクは社長代理のchievoです〜」

社長の娘 「パパの会社って社長代理って役職あったの?..まぁいいか、んじゃ伝言お願いね」

chievoさん「はいは〜い」

社長の娘 「買ったものは、フェラガモの靴とグッチの財布と、ミンクのコートなの」

chievoさん「はぁ〜い。ちゃんと伝えておきますから〜。ばいば〜い(ガチャン)」

 

そこに社長が、帰ってきました。

 

社長   「ただいま〜..どこからか電話があったかな?」

chievoさん「はいはい..ここにメモしておきました..社長をパパと呼ぶ方からでした」

社長   「ほう、ワシをパパと呼ぶのは娘か飲み屋の女のどっちかだな?で、どんなこと言ってた?」

chievoさん「古鴨の靴で財布を口に咥えて、ミミズクのコートを買って、これから店に行くそうです」

社長   「そんな奇抜な格好で店に行くのは、飲み屋の女だろうけど..誰かなぁ?」

chievoさん「ボクもそう思いますよ〜。あっ、それからシワが、どうとか言ってましたよ」

社長   「わかった、Bar『古ぎつね』のママだ..最近シワ伸ばしに凝ってるらしいからな」

chievoさん「さすが社長は、顔が広いですね〜。ボクも顔が広くなりたいですぅ」

社長   「わははは..しっかり食事を食べたら、顔もデカくなるから頑張りなさい」

chievoさん「はぁ〜い。しっかり電話番をしたから、お腹が減りました〜」

社長   「そうだったな。このビルの地下の食堂で世界の三大珍味を用意させてるから、早速食べに行こう」

chievoさん「やったぁ〜..行きますぅ」

 

社長とchievoさんが、地下の食堂へ行くと、個室に案内されました。

社長   「今日は食べ放題だから、たくさん食べてデカくなりなさい」

chievoさん「世界の三大珍味が食べ放題だなんて、お腹を壊しちゃうかも〜」

 

そこにシェフが料理を3品運んできました。

社長   「ところで君は、世界の三大珍味とは何か知ってるかね?」

chievoさん「名前だけはね..え〜と..確かフォアグラと、トリフとキャビアだったかと」

社長   「よしよし合格じゃ..まずはトリフの味噌汁を飲んでごらん」

chievoさん「味噌汁?..これって、鳥の形をした麩が浮かんでますけど?」

社長   「新しい事業として、新しい料理開発部門を作るんだよ..これは新しく考えた『鳥麩』じゃ」

chievoさん「なんかお客に悪い気がするけど..次の料理は..あれっ?グラタンじゃないですか?」

社長   「ちゃんと見てなさいっ!こうして4つの小皿に取り分けると..何になる?」

chievoさん「なるほど..4つのグラタンで..フォーグラか..って、なんでやねんっ!」

社長   「最後はこれじゃ..世界で初の飲むキャビアじゃ」

chievoさん「の、飲むの?..これって、ビールでしょ?..あっ、でも何か混ざってますよ」

社長   「ビールにお茶の葉っぱを混ぜてみたんだよ..これを名づけてチャビアじゃ〜」

chievoさん「おおっ..社長!僕にはこの会社の仕事が・・・」

社長   「どうした...難しすぎるかな、この仕事は?」

chievoさん「いえいえ、ピッタリ過ぎて怖いですぅ〜。次は僕にオセチ料理を開発させてください」

 

社長とchievoさんの料理開発談義は、深夜まで続きました..とさ。

 

ちゃんちゃん♪

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