テーマ「特別編:静どんと仲間たち

 

細木数の子さんのお店で、占い師の修行を始めた静香さん。

 

今日も、いっぱい修行をしようとTV局前の広場の隅にあるお店にやってきました。

静どん「こんにちわー。今日も御願いしま〜す」

数の子「いつも元気だこと..若いっていいわねっ」

静どん「せんせ〜。今日はなんだか知り合いに出会いそうな予感がするのよ」

数の子「何言ってるの。まだ修行を始めたばっかりのあんたに、予感なんて当るはずないわよ」

静どん「そっかなぁ?」

数の子「それよか、今日はこの広場のどこかで、誰かの祝賀会があるそうよ」

静どん「それで、こんなに人通りが多いんだわ。有名人もドッチャリくるかも〜」

数の子「あたしはこれから、お花見に行ってくるから、お店は任せたわよ」

静どん「あ〜い」

 

数の子が、お店を出て行ったあと、静どんはワクワクしながらお客を待ちました。

やがて、一組の男女がお店の前を通り過ぎようとしているのに気づきました。

 

女の方は、春なのにクマの毛皮のコートを着て颯爽と歩いてきます。

男の方はホスト風で、空の鳥カゴを持って女の後ろをついてきます。

 

「あっ..あれは、もしや」

静どんは「ホーホケキョ♪」と、ウグイスの鳴き真似をしました。

すると..立ち止まった男女は、キョロキョロしながらお店の中に入ってきました。

 

ガラガラピシャン..静どんは、絶妙のタイミングで店の戸を閉め、男女を捕獲しました。

 

静どん「さては、あなた達は、マタギの楓さんとマネージャーのヒロツでしょ」

楓さん「マタギは昔のことよ。今は女優よ女優!..あなたは誰?」

静どん「エッヘン..あたしは、黙って座ればすぐにオン寝する娘よっ!」

楓さん「わかった、オン寝姫の静どんね。今日は、起きて働いてるのね..エライエライ」

静どん「フンッ..寝てると働けないもんね〜だ」

ヒロツ「ところで、この店からウグイスの鳴き声がしたとですよ」

静どん「きっとウグイスを捕獲に来ると思って、鳴き真似をしたのよ〜」

ヒロツ「あちゃー、今日は逆に捕獲されてしまったとですよ、楓さん」

楓さん「ところで、何やってんのこのお店は?」

 

静どんは、これまでのいきさつを、楓さんとヒロツに話しました。

静どん「・・・・と、いう訳なの。ここで何か相談をしてもらわなきゃ帰せないわ」

楓さん「そういうことなら、いっぱい聞いて欲しいじょ〜」

ヒロツ「楓さんの今の悩みは、世界的に有名な女優になれそうでなれないとです」

楓さん「あちこち映画に出てるけど、みんな変なパロディ映画ばっかりなのよ」

静どん「なるほど〜。だったら日本の名作映画のリメイク版なんてどうかしら?」

ヒロツ「ありゃ、そこまでは気づかなかったとです..で、どんな作品が名作とですか?」

静どん「おねぇちゃんは、静岡の産だから..『伊豆の踊り子』なんてどうかしら?」

楓さん「あの山口百恵と三浦友和の映画ね..あれは泣けたわ〜」

ヒロツ「でも、前作のイメージが強すぎませんか?」

静どん「だからぁ、『伊豆の踊り子』のリメイクで『ゆずの踊り子』にするのよ」

楓さん「あら〜そう言われたら焼鳥食べるとき、嬉しくなって踊りながらゆずを絞ってるのよ」

ヒロツ「丁度良いとです。今夜の祝賀会が終わったら、映画会社に交渉に行ってくるとですよ」

 

二人は、嬉しそうにお店を出て行きました。

 

静どん「やっぱり、お知り合いにあったわ〜。あたしの予感ってスゴクない?」     

 

暫くすると、店の前を綺麗なおねぇちゃんが通り過ぎ、その後をつけてる不審なおっちゃんがやってきました。

 

「あっ..あれは、もしや」

静どんは『最新型の携帯電話無料。(おねぇちゃんの番号付き)』と紙に書き、ガラス戸に張りました。

その張り紙を読んだ、おっちゃんは..ニコニコしながらお店に入りました。

 

ガラガラピシャン..静どんは、おっちゃんを捕獲しました。

 

静どん「あいかわらず、おねぇちゃんを追いかけてるのは、naoさんでしょ?」

naoさん「ありゃ、ばれちゃった。あんまり綺麗な子だったから、ボディガードとして出張してきたんだよ」

静どん「怪しいものだわ..あたしに悩みを話さないと奥さんにチクるわよ〜」

naoさん「そりゃ困るよ..悩みだったら・・・

 

【naoさんの悩み】

 

少年に野球を教えているが、ピッチャーの少年から「魔球を投げたい」と言われて困っている。

ずっと「魔球」のヒントを探していて仕事も手につかない状態だ。

 

naoさん「・・と、言うわけなんだよ」

静どん「おねぇちゃんの後を追っかけながら、ヒントを探してるのね..って、おかしいやろがっ!」

naoさん「まぁまぁ..静どん、そう怒らないで一緒に考えておくれ」

静どん「なるほど、魔球の開発に専念かぁ...そだっ!..いいことを思いついたわっ」

naoさん「なんじゃ?」

静どん「ボールのエネルギーを活性化してあげるのよ。投げる前にボールにお灸を据えるの」

naoさん「ボールを折檻するのか?」

静どん「どあふぉ〜。本物のお灸じゃ〜。ボールにお灸の熱エネルギーを与えると予想できない変化するかもって、何かの本に書いてあったわ」

naoさん「なるほど..理論的には合ってるかも..そのボールにはどんな名前をつけようか?」

静どん「お灸を利用したと球と言えば、千年球(灸)でしょ」

naoさん「うまいねぇ〜。この魔球が完成して、その子がメジャーに入ったとした..むふふ」

静どん「どうなるの?」

naoさん「魔球の生みの親として、ボクにも取材が来るから、きれいな女性記者とお知り合いになれるもん」

静どん「やっぱり、そこに行き着くのね..」

naoさん「静どん、このワンレグ携帯もらってくよ〜。これから祝賀会に行ってくるから、バイバイ」

お店を出て行くnaoさんは、ワンセグ携帯の名前も間違って覚えているようです。

 

静どん「なによ〜naoさんまで..一体誰のお祝いかしら?ちょっと気になるわね」 

 

次にやって来たのは..中年の大きな雀さんです。

 

「あっ..あれは、もしや」

静どんは麻雀牌をガラガラと音を立ててかき混ぜました。

すると雀さんがやって来て「駄目じゃ駄目じゃ、もっと優しく混ぜなさい」と言いながら、お店に入ってきました。

 

ガラガラピシャン..静どんは、雀さんを捕獲しました。

 

静どん「これで今夜のおかずは、焼鳥にでもしちゃおっかな〜」

するとスズメは「いかん..最近は足腰が痛くなって逃げる気力もなくなったようじゃ」ポツリと呟きました。

静どん「あら〜、お悩みが深刻そうね..おかずにする場合じゃないかも」

雀さん「お嬢さん、足腰の痛みをなくすにはどうしたらいいじゃろ?」

静どん「ん〜とね。TVのCMで『痛みにはフエルビヤクが効く』って言ってたような」

雀さん「な、なんと『増える媚薬』があるのか..ワシの年代では媚薬と聞けばタマランのじゃ〜」

静どん「ここの先生の貼ってた残りがあるから差し上げますよ」

雀さん「これは有り難い、祝賀会にはこれを飲んで青春しよう..ありがと、お嬢さん」

 

何を勘違いしたのか..とても嬉しそうに、雀さんはお店を出て行きました。

静どん「お知り合いばかりが祝賀会に行くって?あたしには招待状が来てないのにぃ〜」

 

そろそろ不安に感じ始めた静どん、店に向かって一匹のクロネコがやってくるのに気付きました。

 

「あっ..あれは、もしや」

静どんは煮干しをお店の中にバラ撒きました。

クロネコは一目散にお店に駆け込み、煮干をおいしそうに食べ始めました。

 

ガラガラピシャン..静どんは、クロネコを捕獲しました。

 

静どん「あなたはネコまんま、でしょっ!」

ネコ 「それは、ニボシじゃ〜」

静どん「それを言うなら図星でしょっ!..どこに行くの?」

ネコ 「決まってるでしょ、今夜の夕食のサンマを買いに行くとこだよ。今夜、サンマを一緒に食べないか?」

静どん「それって、小骨が多いし、女の子を誘うメニューじゃないわ」

ネコ 「断わられてしまったか..それなら、オイラの悩みを聞いておくれよ」

静どん「あら..忘れてた..何々?」

ネコ 「最近、物忘れがひどくなって、今日も誰かに呼ばれてたのに、煮干を食べたら忘れてしもた〜」

静どん「あたしのお知り合いも、みんな広場の方に向かったのよ。何か胸騒ぎがしてきたわ〜」

ネコ 「んじゃ、一緒に広場に行きましょう」

静どん「あ〜い」

 

静どんとネコまんまは、店を出て広場に向かうことにしました。 

 

やがて広場の真ん中へ..そこには..な、なんと..

広場の桜の木の下には大勢の人が集まって、二人の到着を待っていました。

 

ネコ「みなさん、お揃いで何ごとですかにゃ?」

「今日は、お二人にお祝いよ〜」みんなを代表して、楓さんが言いました。

静どん「ほえっ?..あたし達って、婚約でもしたっけ?」

ネコ「婚約はしてないけど..『今夜食う?』話しはしたぞ〜」

静どん「でも..キッパリ断わったし〜」

楓さん「その桜の木にぶら下げてるクス玉を割ると解るわよ」

 

なるほど、桜の木には2つのクス玉が風に揺れながら、ぶら下がっています。

静どん「あたしが最初のクス玉を割ってみるわ...えいっ」

 

静どんが、思いっきり紐を引っ張ると..

パンッと割れたクス玉から、桜の花びらとともに垂れ幕が降りてきました。

 

   垂れ幕 『静さん満開を祝う会〜♪』

 

静どん「まぁ、これをお祝いしてくれるために集まってくれたのね。でも、どうしてあたしが満開なの?」

ネコ「それじゃぁ、こっちの紐を引っ張るぞ..それっ」

フニャと割れたクス玉から、丸まったままの垂れ幕がポトンと落ちてきました。

 

ネコ「なんじゃこりゃ?」

ネコまんまが、コロコロと垂れ幕を広げてみると

 

   垂れ幕 『祝 ネコまんまのサンマ買い〜♪』

 

ネコ「はて?何でサンマを買いに行くのがめでたいのじゃろか?」

楓さん「あら、おかしいわね〜、キエボさんに頼んだ垂れ幕はどちらも『三万回』だったはずなのに〜」

ネコ「にゃははは..キエボさんも、だじゃれの腕をあげたのう」

 

静どん「今夜は、満開の桜の下で宴会なのね〜うれしい〜」

ネコ「みなさん。今夜はオールを持って、飲み明かしましょう〜」

静どん「それはボートのオールじゃ。『オールでもって』でしょ〜」

ネコ「ぐはっ」

 

みんなは、夜の更けるのも忘れて、ドンチャン騒ぎをしました...とさ。

(これって、オフ会かいっ!)

 

ちゃんちゃん♪

 

思えばこの「だじゃれ部屋」を作ったときは、3万アクセスなんて考えられない数字でした。

このジョークには、今までキリ番を踏んでくれた一部の方に登場していただいた特別編です。

ここに、だじゃれ部屋を訪れていただいた全ての方に感謝します。m(_^. .^_)m ぺこ 

 

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