テーマ 「静花さんの ストレスには陶芸を

※この物語は、フィクションです。

 

「あぁぁぁぁ..今日も、ストレスいっぱいじゃ〜」

帰宅した静花さんに、一通の手紙が届いていました。

 

手紙

「静花さん、キリ番ゲットのお祝いに名人がやってる『陶芸教室』の招待券を差し上げます。

大自然の土をコネコネすると、ストレスも解消じゃ〜♪  ネコまんま」

 

静「へぇ〜。ホントはお酒がよかったけど、ストレス解消だったら陶芸教室もいいかも〜」

 

早速、静花さんは「何、作ろうかな?」考えながら指定された陶芸教室に向かいました。

やがて『陶芸家の家』と古い看板が掛かった、小さな家に着きました。

 

「トントン」ノックをすると中から出てきたのは、猫顔の爺さんです。

 

静「あなたは..ネコまんまさん?」

爺「いやいやワシは有名な陶芸家の『猫大路道産人』じゃ..ワシを知らんのか?」

静「知ってる訳ないし..何が有名なの?」

猫「ワシは、あの有名な『北大路魯山人」の愛弟子じゃ..北海道から単身赴任で来ておる」

静「魯山人なら聞いたこと有るわ..陶芸家としても美食家としても有名だわ〜」

猫「やっと分かってくれたか..陶芸は心を落ち着けるための修行でもあるんじゃよ」

静「へぇ〜そうなんだぁ..それで?何を作らせてくれるの??」

猫「静花さんは、何を作りたいのじゃ?」

静静「あたしはねぇ.. ビアジョッキと、トックリと、お茶碗と、土鍋..かしら^^」

猫「それは..静花さんの生活必需品ばっかりではないか?」

静「エヘヘ..どうせ作るなら、後で使えるものがいいから」

猫「まあよいわ..陶芸には5つの工程があるのじゃ」

静「さすが、教室だからお勉強もあるのね。で、その5つとは?」

猫「こねる・整形する・乾燥する・色を付ける・焼く.. これを順番通りにするのじゃ」

静「はぁ〜い」

 

先生は、土の塊を静花さんの前に置きました。

猫「さあ、この土をこねておきなさい。ワシは、ちょっとトイレに行って来る」

静「こねるって..どうしたらいいのかな?」静花さんは、考え込んでしまいました。

 

やがて、猫先生がトイレから帰ってきました。

猫「ん〜歳を取るとトイレが近くなっていかん..どうじゃ、出来たかな?」

 

丁度、静花さんは土の塊にさかんに話しかけてる最中でした。

静「土だからって、じっとしてるんじゃないよ。こっちも忙しいんだからさ」

土をこねずに、土にゴネてるでは、ありませんか..

 

猫「これこれ、こねるというのは、こういう風にするのじゃ..コネコネ」

静「さすがっ、猫先生は上手だわ〜」

猫「おっ、そうかなぁ..コネコネ..これでよしっ」

...こねあげてしまいました..。

 

猫「次は、この土を使って思い通りに整形するのじゃ..ワシはトイレに行って来る」

静「やっと、こねるの意味がわかったのに...今度は整形って?ん〜」

 

やがて、猫先生がトイレから帰ってきました。

猫「最近の砂場の砂は、冷たくていかん..ブルブル..どうじゃ、出来たかな?」

 

丁度、静花さんは土でお面を作って、何かしているところです。

静「なかなか、鼻筋を通すのも、二重瞼にするのも難しいわ〜」

...どうやら、美容整形に挑戦しているようです..

 

猫「これこれ..整形というのは、器を形を整えるのじゃ..こうするのじゃ..ペタペタ」

静「さすが、猫先生は名人だわ〜」

猫「ありゃ、そう言われるのは何年ぶりかのう..ペタペタ..これでよしっ」

...作り上げてしまいました..。

 

猫「次は、乾燥だにゃ..このウチワでパタパタして水分を飛ばすのじゃ..ワシはトイレに行って来る」

静「勝手に先生が作っちゃったわ..まっいいか..パタパタ..パタパタ」

 

やがて、猫先生がトイレから帰ってきました。

猫「冷たいと思ったら、砂場に霜柱が立っておった..ブルルル..どうじゃ、乾燥は?」

 

丁度、静花さん..腕をさすりながら、休憩しているところです。

静「せんせー。修行の意味がわかりました。もうパタパタし過ぎて、二の腕がパンパンなの〜」

どうやら、感想を求められたと思ったようです..。

 

猫「これこれ、休憩する間があったら、パタパタするのじゃ..パタパタパタ..これでよしっ」

...乾燥させたようです..。

 

猫「次は、色つけじゃ..好きなようにやっときなさい..ワシはちょっとトイレに..」

静「あ〜あんなに休憩したのに二の腕がまだ痛いわ〜..次は色つけってか..?」

やがて猫先生が戻ってきました..

猫「もうダダ漏れ状態じゃ〜..今度は、陶器でトイレを作らなくっちゃ..おっ、どうした?」

静「うっふ〜ん。センセ〜これでいいかしら?」

どうやら静花さん、色つけを色気づけと勘違いをしたようです..。

 

猫「これこれ..無理はせんでええ..この絵の具で色付けするのじゃ..カキカキ..これでよしっ」

...見事な図柄が、描きあがりました..。

 

猫「最後は、焼くだけじゃ。静花さんはどんな焼き方が好きかのう?」

静「ん〜と。やっぱりタレで焼くより、塩焼きね..」

猫「誰が焼鳥のこと聞いとんねんっ!..どうせワシが焼くことになるからもうよいわ」

静「あら、お肉だったら、レアがいいんだけど」

猫「もうええ..焼くのは2〜3日かかるからのう..出来たらクロネコ便で届けてあげよう」

静「わ〜い。..でも、今日は何の食器を作ったんだっけ?」

猫「さぁ?..ワシもわからん..焼きあがったら分かるじゃろ」

静「さすが陶芸家ね。その大雑把さを見習わなくっちゃ〜。ワクワク^^」

 

数日後、静花さんの家には、荷物と手紙が届きました。

 

荷物の中身は..どんぶり鉢、らーめん鉢、植木鉢、それと..すり鉢も入っています。

「あら?どれも鉢ばっかりじゃないの、どういうことかしら?」と、手紙を開いてみると..

 

手紙

「陶芸家の猫大路爺から、作品を見せてもらいました。

さすがに、名人級の出来生えにビックリしました。

この作品は、ちゃっかりネコまんまがいただきます。

(数年後に『ニャンでも鑑定団』で売れるかもね)

静花さんには、我が家で家宝として使ってた、4つの鉢を送ります。

だって、今回は8888の、鉢が4つのキリ番ですから〜♪」

ちゃんちゃん♪

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