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| くちづけ |
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監督:増村保造 |
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片や選挙違反、片や公金横領という罪で、留置所にいるそれぞれの父親。二人は面会に来て、そんな場所で出会います。両親の離婚が原因で、他人を素直に愛せなくなってしまった青年・欽一(川口浩)と、ヌードモデルをしながら病床の母親を支える娘・章子(野添ひとみ)。これぞ青春映画。ベタなラブストーリー。増村保造監督のデビュー作です。 そこへ颯爽と現わるは、ヒーロー欽一。自身を借金のカタに、母親から借りた10万円の小切手を、無理矢理彼女に差し出します。それを拒否する彼女に向かって。 (2001.9.11)INDEX |
| ザ・カップ 夢のアンテナ PHORPA |
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監督/脚本:ケンツェ・ノルブ |
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舞台は、ヒマラヤ山麓の僧院。サッカーのワールド・カップに夢中で、修行に身が入らない少年僧のウゲンたち。なんとか決勝戦を見ようとカンパを集め、テレビのレンタルを目論みます。これがなんとチベット密教の高僧が監督した、実話に基づくドラマだというから吃驚です。 簡単なもてなしということで、彼らに食事が出されます。碗に注がれた白濁した汁、そこに団子状のモノを入れ、山盛りになるまで粉を乗せます。さてそれをどうやって食すのか、との期待も空しく、別のシーンに変わってしまいました。もしかすると向こうでは、握り飯くらいの一般的な料理なのかもしれません。(けれども、こういう処はちゃんと見たかった) (2001.9.1)INDEX |
| マレーナ MALENA |
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監督:ジョゼッペ・トルナトーレ |
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シチリアのとある町に嫁いできた、若く美しい女性マレーナ。彼女に憧れる、少年のお話。出兵した旦那が戦死したとの噂で、町中が彼女の行状に関心を寄せます。戦下で生きていくため、身を持ち崩さざるを得なくなるマレーナ。彼女の真の姿を知るのは、ずっと見守ってきた少年だけでした。 (2001.8.28)INDEX |
| 初恋のきた道 THE ROAD HOME |
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監督:チャン・イーモウ |
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ある田舎の村に、町からやってきた一人の青年教師。自由恋愛がまだ珍しかった時代、娘は彼への想いを募らせていきます。 ここまで想い想われ続けられる夫婦というのは、美しいし、羨ましい。死が二人を分かつまでなんて宣誓しながら、あっさりと別れる夫婦の多いこと。不覚にも涙させられました。 (2001.7.30)INDEX |
| あの子を探して NOT ONE LESS |
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監督:チャン・イーモウ |
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小さな村に1カ月間の代理教師として、隣村から13歳の少女が連れてこられます。減っていく生徒を、何とか学校に残そうと努力するのですが… 足の速さをかわれ、生徒の一人が町へ連れていかれます。 出稼ぎで町に送られた生徒を連れ返すために、生徒全員がレンガ運びをしてバス代を稼ぎます。喉が乾いたというので連れて行った雑貨屋で、子供達はコーラを見つけます。 (2001.7.30)INDEX |
| レッド・プラネット RED PLANET |
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監督:アントニー・ホフマン |
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2057年。新天地を求めるべく、有人ロケットで火星に調査に向かった6人の乗組員。到着間際のアクシデントで不時着した彼らが、そこで見たものとは。 酸素ボンベのエアーが、残り16分しかない。そんな状況で、男が一言。 もうひとりの隊員が、それに加えて一言。 遠方に放置されたままのロシア観測ロケットを使って、何とか無事帰還できるかもしれないと知って一言。 メンバー全員がその船に乗り込めないと知ったギャラガーは、サポート役として、その地に残ると言います。 心臓が一旦停止し、奇跡的に蘇生したギャラガーが開口一番、吐く台詞。 作品の出来不出来は二の次にして、たわけた台詞の数々を(不覚にも)楽しんでしまいました。 (2001.6.25)INDEX |
| ハイ・フィデリティ HIGH FIDELITY |
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監督:スティーブン・フリアーズ |
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30過ぎの独身男、浮気性で音楽オタクの恋愛話。 何にでもトップ5をつけるのが癖の、中古レコード屋の主人、ロブ。過去に振られたトップ5を回想していきます。まず最初の話をする前に一言。 愛想を尽かして一度は出ていった女ローラに、ロブが尋ねます。 彼女の好きな理由トップ5をあげた後、加えて一言。 ある葬式の会場で、これまでの行状を詫びるよう勧められた主人公が、彼女に向って一言。 同乗した車の中で、彼女が彼にいいます。 (2001.6.16)INDEX |
| ダンサー・イン・ザ・ダーク DANCER IN THE DARK |
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監督:ラース・フォン・トリアー |
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遺伝により、いずれは失明する宿命を抱えた、主人公セルマ。同病息子の手術費用をためるべく、寝食を削りながら働く、健気な母親です。そうした禁欲的な生活を送っているにもかかわらず、予期せぬ事件が彼女を襲います。 彼女に好意を寄せている男が、ききます。 この作品ではそうした非現実なシーンは全て、彼女の白昼夢として描かれているのでとても自然です。普段の生活が手持ちカメラの自然光で撮影されているのに対し、音楽シーンは作り込まれたセットの中で撮られています。 中古自転車をプレゼントされた少年に、隣に住む大家さんがいいます。 刑務所の看守に、彼女がいいます。 逆説的になりますが、この悲惨なストーリー自体、彼女の歌を引き立たせるための一道具だったのかもしれません。この映画自体がフィクションであることを思い返すと、本物はむしろ歌と踊りの方だったというわけです。 (2001.6.15)INDEX |
| 殺しの烙印 |
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監督:鈴木清順 |
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かつてはランキング(?)にも入っていた殺し屋が、バーのカウンターで同業者に語ります。 そしてラスト近くでは親切にも、それまでのエピソードの関連性を一気に説明してくれます(辻褄合わせかも?) 裏切りを知られた女性が、殺し屋に向かっていう台詞。 強いコントラストのモノクロ映像美と、あえて必要な説明までも廃した独善的とも思える唐突なストーリー展開。確かに魅力ある作品ではありますが、彼の代表作のような評価は、少し過大な気がします(1967年公開)。 (2001.6.1)INDEX |
| ウーマン・オン・トップ WOMAN ON TOP |
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監督:フィナ・トレス |
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日常生活から夫婦生活まで、いつも女性上位を望む美人妻イザベラ。ささやかな抵抗でした浮気が見つかり、即座に三行半を突き付けられる夫トニーニョ。 料理教室で働く彼女が、生徒達を前にコツを教えます。 全編、彼女の色気だけで作られたような、馬鹿馬鹿しい物語。色気も、ギャグも、ストーリーも中途半端で、何とも不愉快でした。『オール・アバウト・バイ・マザー』で、エイズに冒されてしまった無垢な修道女役がとても魅力的だった分、残念でなりません。 俺は朴念仁ではありませんし、色気たっぷりはむしろ大歓迎です。しかし、ムチムチに鼻血ブーではあまりに女性を馬鹿にし過ぎです。深夜テレビで放映される、AV嬢の料理コーナーを連想しました。それならそれで良いのですが、なまじセクシーロマンスのラブストーリー然としているところがイヤでした。 (2001.5.5)INDEX |
| 楽園をください RIDE WITH THE DEVIL |
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監督:アン・リー |
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南北戦争の時代、南と北の狭間で生きた若者達の波瀾に満ちた人間ドラマ。敵対する立場にありながら北軍と戦う、ドイツ移民の息子と黒人のゲリラ。客観的にならざるを得ない彼らの眼を通して、『グリーン・デスティニー』のアン・リー監督がアメリカの内線、狂気の歴史を描く。 友人の結婚式の帰り道、奴隷制度について聞かれたジェイクが、親友のジャックに話します。 一度は自分のことを散々に言っておきながら、結婚しようというスー・リーに「あの時は嘘をついたじゃないか」とジェイクはなじります。 訳ありの形式的な結婚だったので、パーティの後、いつものように雑魚寝をしようとするジェイクに、黒人のダニエルがいいます。 (2001.5.5)INDEX |
| 特急にっぽん |
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監督/川島雄三 |
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東京大阪間を6時間半で走る、こだま。その食堂車で働くコック、フランキー堺が、従業員の美女二人に挟まれ、右往左往する車中での一日。1961年公開。 乗車途中のフランキーが朝、コック長と出くわし、する会話。 制作当時、既に1時間ほど所要時間も短くなっていたようですが、それでも列車に5時間半。乗客の乗り降りに荷物を運んだり、席まで案内するスチュワーデスが働いていたようです。驚くことに、途中、電気掃除機で車中を綺麗にしたりしていました。ちょっと仕事をするスペースが車両隅に設けられていたりして、当時の様子がうかがえました。 小沢栄太郎扮するガム会社の社長が、バー「トランジスタ」を経営するという隣の女性に向かって。 ラストの大団円に至る、パントマイムの長回しは圧巻でした。監督自身は全く気に入らない一遍のようですが、期待以上に楽しんで観られました。 (2001.4.19)INDEX |
| パリの確率 PEUT-ETRE |
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監督:セドリック・クラピッシュ |
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バッタ物のエンタープライズ号が宙を飛び、コントのようなセットで、アンテナを付けた宇宙人達が話をしている。そんな陳腐なSFビデオを観ている主人公アルチュール。1999年の大晦日。偶然出かけたパーティ会場で、トイレの天井は、2070年の世界につながっていた。 一面砂だらけの未来世界に迷い込んだ、アルチュール。右も左もわからず、道行く若い女性にその場所を尋ねたところ。 乱痴気騒ぎを終えて迎えた、2000年の元旦。コートと自転車を盗まれてしまった男が、裸同然の姿で街を走りながら叫びます。 渦中にいる時には気付かないものですが、個人個人で小さな電話を持ち、四六時中、会話を垂れ流すようになるとは、想像しませんでした。TV電話はまだ普及していませんが、これほどに携帯電話が使われるようになるとは。ここ数年のインターネットの状況に合わせ、数十年後に振り返った時には、歴史の一幕となっているはずです。 明るい希望に充ち満ちただけの未来というのは、ある種の現実逃避だったのかもしれませんね。 (2001.3.10)INDEX |
| コヨーテ・アグリー COYOTE UGRY |
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監督:デヴィッド・マクナリー |
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ソングライターを志し、ニュージャージーの片田舎から、NYに飛び出してきた主人公ヴァイオレット。ボロアパートで窮地に立たされた彼女は、街中のとあるクラブ(コヨーテ・アグリー)で働きはじめます。そこには将来の夢を抱きながら、日々を逞しく生きる女性達がいます。客達は酒を呑みながら、彼女達のエネルギッシュな歌や踊りを見て、パワーを与えてもらっています。そうした暮らしの中、果たして彼女の夢は叶うのか、否か… バーの女性経営者リルは、新米のヴァイオレットに向かって諭します。 2才の子供だったら、その手の危険はないでしょう。しかし、おそらく大小便の世話で四六時中、手を焼くことになるに違いありません。 ウイスキーの水割りをオーダーした客に向かっていう、店員の台詞。 誤解されたおかげで、ヴァイオレットと知り合うきっかけを掴んだ、しがないアルバイトのケヴィン。付け回した彼女に咎められて、一言。 親友の花嫁グローリアは、結婚祝いに来てくれたヴァイオレットにいいます。 そして、ヴァイオレットの父親が事故にあったことを聞き付け、新婚初夜にもかかわらず彼女は病院に駆けつけます。 (2001.3.2)INDEX |
| アンブレイカブル UNBREAKABLE |
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監督・脚本:M・ナイト・シャマラン |
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冷めてしまった夫婦関係をやり直そうと、かみさんが旦那に言います。 大事故に遭っても怪我ひとつしない、不死身の主人公にブルース・ウィルス。「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督が、再び彼と組んで観客を幻惑させます。しかし世の中、悪い奴ばかりなんだなあ。と、少し残念。 (2001.2.18)INDEX |
| オーロラの彼方へ FREQUENCY |
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監督:グレゴリー・ホブリット |
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横倒しになった大型タンクローリーからこぼれる、大量の液体。そのすぐ地下には閉じ込められた作業員が、救助を待っています。今にも断線したコードから、火花が散って大爆発が起きようとしている状況下で。 『みんな!帰る時間だぞ!』 また、こんなことを言っています。外国のスポーツマンは、ここぞという時、決まってガムをクチャクチャやっています。こうした台詞やガムというのは、本当に緊張をほぐしてくれるものでしょうか。今度、重役会儀の時にでも、試してみる事にします。 30年ぶりにNYに現れた、巨大オーロラ。それは時空をもねじ曲げてしまい、成長した息子と亡くなった父親との交信を可能にします。過去の火災事故をくい止めるべく、事前に情報を流して阻止したのは良かったのですが… 30年前の幼い弟に向かって、無線機で。 『魔法の言葉を教えてあげよう。ヤフーだ。憶えておけよ』 この言葉を知っていたら、もしかすると僕も大金持ちになっていたかもしれません。題名のFREQUENCYとは、周波数の意味だそうです。 (2001.2.11)INDEX |
| ブラッドシンプル/ザ・スリラー BLOOD SIMPLE/THE THRILLER |
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監督:ジョエル・コーエン |
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奥さんの浮気を知った旦那が、それを調べた探偵に向かって言います。 『古代ギリシャでは、悪い知らせを持ってきた使者は殺されたんだってな』 せっかく調査した挙げ句に、そんな脅しをかけられては堪りません。負けずに探偵は言い返します。 『幸い俺は、使者じゃない』 善し悪しは別として、依然、こうした差別発言は日常的なのでしょう。実際の心中はとりあえず置いておいて、外国で表現の規制というのはどのように折り合いがついているのでしょうか?詳しい方がおられたら、教えてください。 登場人物それぞれの誤解によって起きる殺人劇。悲劇というより、皮肉で滑稽な喜劇。計算された脚本に折り込まれた人物のすれ違いは、さらに今回の再編集版で凝縮されています。後々の彼らの原点たる作品ですが、凝った映像も含め、とても完成度の高いものでした。 (2001.2.11)INDEX |
| ひかりのまち WONDERLAND |
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監督:マイケル・ウィンターボトム |
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臨月のモリーが美容室で、昨晩見た夢の話をします。 伝言ダイヤルで恋人を探している女性、ナディア。その姉と妹と両親。そして彼らを取り巻く人々。ハンディカメラを多用した高感度フィルムの荒れた映像、コマ落しやスローモーションで、全編やるせないストーリーが展開します。 仕事をやめ、やめさせられ、することのできない男達。登場する人たちは皆、現状に満たされず寂しい気持ちでいます。それを満たそうと、ひとときの性欲に身を委ねたりもします。しかしそうした一時の快楽も結局、ひとりの孤独をより強く自覚することになるだけです。 ホームで黙々とビンゴゲームに興じる、老人達の顔。深夜バスの中で涙を流すナディアの後ろで、嬌声をあげる若者達。両親と離れ、ひとり遊園地で花火を観ている少年。 周りが賑やかであればある程、自分の場所だけポッカリ穴の空いたような孤独を痛感します。 しょぼくれた親父が、くたびれた伴侶に捨て台詞をいいます。 この監督の作品はこれまで、『日蔭のふたり』と『アイ ウォント ユー』を消極的に観ています(併映の一本で)。どちらも堪らない気持ちで、劇場を出た記憶があります(それだけ強い印象が残っているともいえますが)。それでも今回は、最後にワンダーランドに産まれた子供「アリス」のおかげもあって、希望の持てる作品となりました。 (2001.2.8)INDEX |
| 風来坊探偵 赤い谷の惨劇 |
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監督:深作欣二 |
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かたき役の殺し屋に拳銃を突き付けられて、若き千葉真一扮する探偵が云う台詞。 「バトルロワイヤル」深作欣二の1961年公開デビュー作。一番最初からアクション物なんですね。雪山に落ちた飛行機事故を不審に思う、パイロットの妹と風来坊探偵。そこには牧場の土地を狙う黒い罠が、待ち受けていた。というベタなサスペンス。 (2001.1.6)INDEX |
| 棒の哀しみ |
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監督:神代辰巳 |
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血を見ると興奮する情婦芳江役の永島暎子が、腹を刺された主人公田中に向かって云います。 そしてやくざの田中が連れてきた女を、シャブ漬けにしながら再び芳江。 (2001.1.6)INDEX |
| なで肩の狐 |
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監督:渡辺武 |
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顔の形が変わるくらいボコボコに痛めつけた後、そのチンピラに向っていう椎名桔平の台詞。 柄じゃありませんが、一度機会あらば使ってみたい気がします。 一度は足を洗ったやくざが、組を裏切った男をきっかけに、再びその世界に戻されます。巻き込まれ型、仁侠映画。ぬるい日常より、死と直結した刺激的な生き方のほうが、いきいきとなれる男。死を全く恐れていない爬虫類のような主人公を、椎名桔平がヌメヌメと演じます。 (2001.1.6)INDEX |
| 鴛鴦(おしどり)歌合戦 |
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監督:マキノ正博 |
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骨董屋のオヤジが、カモの男に云います。 片岡千恵蔵の浪人に、恋焦がれる娘達。それを取り巻く碌でもない男達。「生きる」の志村喬が、椅子から転げ落ちながら、歌ってずっこけます。脳天気で人情ものの、和製ミュージカルコメディ。 (2001.1.5)INDEX |
| 大当り狸御殿 |
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監督:佐伯幸三 |
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どうでも良い台詞ばかりで、特にこれという印象は残りませんでした。1958年公開の狸御殿シリーズの一編です。 (2001.1.5)INDEX |
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