3) 第3回設立準備会:有機農業シンポジウム+論文交換会

 1998年9月26日と27日の両日、神戸大学滝川記念学術交流会館において、第3回設立準備会を兼ねて有機農業シンポジウムを開催した。案内状の送付を準備会関係者に限定した試行的なシンポジウムであったにも拘らず、口コミで広がり、生産者や消費者などを含め有機農業の動向に関心を寄せる50名前後の参加があった。

第3回日本有機農業学会(準備会)次第

プ ロ グ ラ ム

 第1日目:9月26日(土)13:0017:00

  挨 拶 :保田茂(神戸大学)

  経過報告:保田茂

  発 表 :

    1)有機農産物の基準認証制度をめぐる内外の動向・・・・本城 昇(埼玉大学)

    2)兵庫県有機農産物認証制度の現状と課題・・・・・・・・・・高部博光(兵庫県農林水産部)

    3)農業生態学から見た有機農業の現状と課題・・・・・・・・日鷹一雅(愛媛大学)

    4)コウノトリ野生化計画と有機の里づくり・・・・・・・・・・高橋一誠(兵庫県豊岡農業改良普及センター)

    5)有機農業技術の現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西馬 正(兵庫県有機農業推進連絡会)

 第2日目:9月27日(日)9:0015:00

  午 前 

    ○渋谷冨喜男(生産者:兵庫県有機農業研究会)、兼田幸子(消費者:同)両氏の報告を交えた、総括  

     討論会。

  午 後

    ○今後の学会設立準備会の持ち方などについての懇談会。

プログラム内容からも分かるとおり、社会科学系研究者、自然科学系研究者、行政担当者、生産者、消費者など多彩な顔触れがそれぞれの得意分野を報告した。初めての試みではあったが総じて参加者の評価は高く、「案ずるより産むが易し」の感があった。また、有機農業生産者が実施している「種子」交換を真似て「論文」交換を行ったが、すこぶる好評であった。 しかし、総論としては「(シンポジウムを)やってよかった」との高い評価が得られたものの、今後の運営方向に関しては予想どおり意見が分かれた。「暫くはクローズドな集会で」と考える事務局に対し、「有機農業に関心のある全ての人に開放(オープン化)」を求める意見が多かった。