5) 第5回設立準備会:最終回

 1999年8月7日と8日の両日、神戸大学において「クローズドな研究集会」としては最終回にする予定の第5回設立準備会を開催した。多数の参加を期待したが、予想に反して少なく、出席者は11名であった

第5回日本有機農業学会設立準備会(最終準備会)日程

――「学会として取り組むべき研究テーマ及び取り組み方」についての報告――

   8月7日 

1)「社会科学系の研究テーマ:有機農業研究の視座」・・・・・・・・・・・・・・足立 恭一郎

              2)「研究とフィールドとの連携のあり方:新しい農学の構想」・・・・・・宇根 豊

              3)「農学の中でのフィールド・サイエンス生態学の必要性」・・・・・・・・日鷹 一雅

           ・上記3報告を叩き台とする総括討論

   8月8日

           4)「日本有機農業学会設立趣意書(案)」について

           5) 学会の「オープン化」にむけて:今後のスケジュールなど。

出席者が少なかった所為か、前回の準備会で地ならしができた所為か、あるいは有機農業を取り巻く状況変化の厳しさが研究者の結束を促した所為か、それとも事務局の頑固さに根負けした所為かは定かではないが、総括討論は円滑に進み、以下に示す基本事項について合意が得られた。

  @日本の有機農業運動の思想と歴史を踏まえる。

  A単に研究するだけではなく、運動との連携も視野に入れる。

  Bフィールド(現場)を重視する。

  C行政に対しても毅然として物申す研究者の組織化を目指す。

そして、この基本合意に基づき、先に「資料1」に示した「日本有機農業学会(準備会)設立趣意書」の字句を若干訂正して「日本有機農業学会設立趣意書(案)」とし、これをもって広く全国に参加を呼びかけ、12月に東京で「学会設立総会」を開催することにした。――第1回準備会から約2年が経過したが、紆余曲折を経て、この日、日本有機農業学会は「クローズドな研究集会」から「オープンな研究集会」へ“新しい道”を歩み出すことになった。