WOC2010 を振り返って -2010.8.19-
結果
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Result |
予選ボーダー |
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順位 |
タイム |
トップ |
ボーダー |
| Middle |
予選17位 |
34:41 |
24:55 |
33:10(+1:31) |
| Sprint |
予選27位 |
21:17 |
14:39 |
17:17(+4:00) |
| Relay |
27位(一走22位?) |
3:04:27 |
1:59:04 |
- |
目標設定について
今年は(もう治らないと医者にいわれた)膝の故障を抱えての挑戦だった。
走る練習が出来ず、オリエンテーリングという競技そのものへの復帰すら
出来ないかと思えた時期もあった中で、何とかセレクションで通過し、
再挑戦を決意した。
ただ、通過してからも、膝の状況が変わるわけではなく、
過去に決勝に出た2006年、2008年と比較して、明らかに練習量も走力も落ちていて、
予選通過は非常に可能性が低い、たとえ通過しても、
過去の結果を上回ることが難しいと感じていた。
目標としたのは、「力を出し切ること・北欧の森でしっかりと走ること」と、
「どんな状況でも大会を楽しむこと」だった。
世界選手権'04 Swedenで、私は全く対応できずに、コントロールにたどり着けず、
DQSだった上に、それで、精神的に大きく沈み込みチームに迷惑をかけた。
今回も、非常に対応が難しいと予想されたが、その中でも冷静に、
出来ることをしっかりやり、まとめたレースをした、と言って終わりたい、
そして、レースがどんなにつらくても、大会を楽しみ、
日本代表としての機会を満喫したい、と思った。
目標に対する結果
スプリントは駄目だったが、ミドル・リレーでは、冷静に力を出し切ることが出来たと思う。
特に、ミドルを無事にゴールしたときの充実感は、
これまでの世界選手権にはないものだった。
やはり、この走力では予選通過は難しかったが、
分かっていたことだったので、それほど落ち込まず現実を見ることができた。
Sprint-Qualification
大きなミスをしたくない、という思いから、思い切ったレースが出来なかった。
レース前のアップも足りなかった。
そして、アグレッシブに走ってないと、実は集中力も低くなって、大きなミスをした。
力を出し切ること、と、ゆっくりながら、まとめて走ること、は違う。
遅いペースで、まとめて走っても、この舞台では力を出し切ったことにならない、
という当たり前のことを思い出した。
また、走力がないとスプリントでは舞台に上がれない、ということも身をもって思い出した。
このひどい試合でも、それほど落ち込まないように、気持ちをコントロールできた点は、
とてもよかった。
Middle-Qualification
ミスを最小限に抑えることができ、冷静に全部をこなせた。
ゴールした後、やりきった気持ちと、それでも予選通過には届かない現実と、
色々な感情が混ざって、涙が出てきた。
でも、多分、充実感、良く走ったよ、という思いが強かったと思う。
試合後にそう思えた世界選手権は初めてだった。
苦手意識があったルートチョイスで、何分かロスをしたが、それも実力。
ボーダーまでは、1分半。全て体力とは言わないが、ミスはゼロにはならない。
走れていれば、もっと違うと思う。
北欧テレインでも、実はそれほど戦えないわけではないのではないか、
と、感じられたレースだった。
Relay
この舞台に慣れてきたのか、余裕を持ってスタートすることが出来た。
レースの内容も、大きく崩れることがなかったので良かったと思う。
走力でじりじり離れてしまうのも想定通り、
その後、一人になって遅くなってしまうのも想定通りだったので、
冷静にレースが出来た。
チームとしては、もっと、上で戦うためには、やはり、
まだまだ走力が足りないと思う。
今後について
決勝を走るぞ、そこでXX位をめざすぞ、という目標を持たずに、
世界選手権に参加することに対して、昔の私は否定的だった。
ただ、今回は、それがあまりに現実的な目標ではなかったので、
そういう目標を持たずに、世界選手権に参加した。
そういう気持ちで大会に参加する中で、この国際大会に、日本代表として、
胸を張って参加すること自体の意義を感じることが出来た。
たとえ決勝に残らないとしても、
日本でも競技オリエンテーリングをしていることを示すために、
チームとして出場している、と、いない、とでは、違う。
でも、やはり、決勝に誰も残らない、というのはとても寂しい、
ということも感じた。
どうせ決勝に残っても、過去の決勝での結果を上回るのは難しいだろうと、
決勝出場に対しても、それほど執着できていなかったが、
出ると出ないとでは大きく違う。
私は、'04年からWOCに出ているけれど、'04,'05,'06,'08と、
誰かが決勝を走っている。
決勝は誰かが残れるものだ、という意識を忘れないようにしたい。
だから、私は、世界選手権には、絶対に決勝に出るぞ、という思いを持って、
出場したい、と改めて思った。
今年は、膝の故障をだましだまし、出場にこぎつけた。
自分の理想どおりではない、グレーの準備を、
それでも自分に言い聞かせて出来るだけのことをした。
ある意味、今までで一番頑張った一年だったと思う。
だけど、帰ってきた今、
行く前に目標としていた「力を出し切ること」は達成できたはずなのに、
数字・結果に対する、周りの人達のコメント等を聞くたびに、
当日感じた充実感が薄れそうになることもある。
「日本代表」としていく限り、「力を出し切る」という目標は
見ている人にとっては、魅力的ではないのだろう。
それでも、自分のなかでの区切という意味では、意味のある一年だったと思う。
いつか理想どおりの練習が出来るようになって、
決勝を走れるレベルのタイムで走れるようにならない限り、
私はもう、世界選手権には出場しないだろう。
それが、いつか来るのか、来ないのかは分からない。
オリエンテーリングは楽しみ続けたいと思う。
また、今まで色々な人から支援・応援を受けて、得ることが出来た経験を、
少しでも誰かに還元できるように、
出来ることを考えて行きたいと思う。