「オヤジ 復権」/中村区


子どもと中国ゴマに挑戦する父親たち。地域で父親と子どもたちが交流する場が生まれている=名古屋市中村区で
中村区で活動 「父親倶楽部」
安全にも一役


地域の子と仲良く、時に厳しく

  遊びを通じて、自分の子だけでなく近所の子どもたちとも顔見知りになろうと、名古屋市中村区の父親たちがボランティアで活動している。「父親倶楽部(パパーズクラブ)」は「オヤジの復権」が合言葉。近所の「オヤジ」が、ときには子どもをしかり、見守っていく。そんな関係を目指している。


中国ゴマ・護身術・流しそうめん・・・・・・手ほどき


  4月中旬、平日の午後7時。同区松原町の市立ほのか小学校の体育館に、父親たちと子どもが集まった。中には仕事帰りなのか、ネクタイ姿のお父さんもいる。この日は、「ディアボロ(中国ゴマ)」大会に向けた練習の日。

  コマに勢いをつけて回したり、投げてキャッチしたり、様々な技を習う。夢中になっているのは、大人も子どもも一緒だ。

  「父親倶楽部」は、同小と笈瀬(おいせ)中学校に通う子どもの父親たち20人で昨年、発足した。

  発起人の高山尚久さん(42)は3人の父親。「PTAなどでは、父親が参加する機会が少ない。父親同士がふれ合う場がない」と感じていた。そこで、周りの父親たちに呼びかけた。「近所の子たちの顔を覚えれば、地域の安全にも貢献できるのでは」。そんな思いからだ。

  活動の中心は「父親と一緒だからこそできる遊び」。昨年の夏休みには、メンバーの中に少林寺拳法の有段者がいたことから護身術の教室を開いたり、竹を切り出して流しそうめんをしたりして、それぞれ100人以上が参加した。

  子どもたちの評判も上々で、メンバーの一人小池博之さん(42)は「こっちが顔を覚えてない子でも、見かけるとあいさつしてくれるようになった。これまではなかったこと」と話す。

  2年目の今年は、ヤゴの観察会や夏休みの校庭キャンプなどを予定している。小池さんは「父親たち自身が楽しんで、子どもと一緒に遊ぶ。それが一番大事」と話している。



(5/10近郊知多版、尾張近郊版、名古屋版)
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