生きるというコト。
もし。

アナタが悩んでいるのなら。

生きることに対して何らかの不安を

抱えているのなら。








あるところに、一人の女の子がいました。
その子は、幼稚園の年長さんでした。

ある日。

家族でとあるホテルに泊まりました。
そのホテルには、プールがありました。



楽しいはずの旅行。

楽しかったはずの。


その子は溺れてしまったのです。

すぐに発見され、人口呼吸がなされました。
母親の手で。
しかし、ホテルの従業員に止められたのです。

「ここに、元看護婦がいますので。」

再び人口呼吸が始まりました。
その子は、カレーを吐きました。

「汚い」

元看護婦は、其れだけの理由で
人口呼吸を中断してしまったのです。

プールの監視員は、
その子が溺れていたとき、
ケータイをかけていたらしい。



それから。
その子は、意識の無いままに2年間頑張りました。

誕生日にはケーキを用意して。
食べられないケーキを。

そして事故から2年後。

7年という短い生涯に幕を閉じました。
小学校にも上がれずに。


お葬式のとき、葬儀会社の人が言いました。


「この子には、お花よりも思い出をいっぱい詰めてあげてください。」

その子のお棺には、たくさんの物が、思い出が詰められました。
好きだったお人形、おもちゃ、洋服・・・。

それらのものは、お棺から溢れ出しました。

たった7年間の思い出。

こんなにもたくさんの。

出棺のとき、その子のお母さんが言いました。

「すきだからね。
 ずっと、ずっと、すきだからね。
 さえちゃんのこと、ずっとすきだからね。」



生きたかったろうに。
お棺からあふれ出た思い出。
それよりもずっとずっとたくさんの思い出を
これから作って行けたろうに。


ランドセル背負った姿が見たかった。

もっと、遊んであげたかった。

あんなに無邪気に
写真のアナタは
微笑んでいるけれど。




生きることの大切さ。


アナタのぶんまで、私は生きたい。


生きていれば、
たくさんの楽しい思い出が


アナタと共につくれるから。









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