簿記の考え方


1.簿記(帳簿記入?)・・・会社の現金の流れを記録したもの

簿記とは、すべて現金の価値に換算して増減を記録することで、 Tバー(下図)に現金が増えれば左側に、減れば右側に記入するだけ。最後に左右の差を計算し、多い方を残す。

 


2.仕訳(勘定科目)

資産・・・現金や商品などのプラスの財産(特定日の残高)
現金 通貨、他人振出しの小切手など
預金 普通預金、定期預金、当座預金など
受取手形*1 商品の売上代金を手形で受け取ったとき(60日、90日後に決済される)
売掛金*1 商品の未収代金
商品 取り扱い商品
建物 自己所有の建物や店舗など
車両運搬具 自動車、オートバイ、フォークリフトなど
備品 机や椅子など
土地 自己所有の土地
貸付金 取引先などに貸し付けた金額
前払金 商品の手付金、内金(支払い)
未収金 商品以外の未収代金
負債・・・借金などのマイナスの資産(特定日の残高)
支払手形*2 商品の仕入代金を手形で支払ったとき(60日、90日後に決済される)
買掛金*2 商品の未払い代金
借入金 銀行から借入れた金額
預り金 給料から天引きされる税金や健康保険料で 支払日が決算日以降になるもの
退職給与引当金 従業員の退職金の支払いに備えて長期に留保している金額
未払金 商品以外の未払い代金
前受金 商品の手付金、内金(受け取り)
資本・・・出資金や儲けの累積(特定日の残高:資産−負債)
資本金 出資者の出資金
資本準備金 額面超過額のうち資本金に組み入れない金額
利益準備金 配当金の10分の1を積み立てる(資本金の4分の1まで)
剰余金 当期未処分利益や任意積立金など利益の蓄積
収益・・・売上げや利息などの収入(一定期間)
売上 商品の売上代金
受取利息 預金や貸付金の利息
受取配当金 株式や国債の分配金
有価証券売却益 株式や国債などを売却して得られた利益
費用・・・仕入れや給料などの支出(一定期間)
仕入 商品の購入代金
給料 従業員に支払った賃金
広告宣伝費 広告、チラシ、宣伝活動など
福利厚生費 社員の健康、医療、衛生などにかかる費用
交通費 電車、バス、タクシー,出張費など
通信費 電話、FAX、葉書、切手など
支払利息 借入金の利息
減価償却費 土地以外の固定資産の価値の減少分(1年間)を決算日に費用化したもの
有価証券売却損 株式や国債などを売却して失われる損失

*1 売上げの場合、普通 売掛金になり、(後日受取手形になり、)受取日に現金を受け取る
*2 仕入れの場合、普通 買掛金になり、(後日支払手形になり、)支払日に現金を支払う



3.取引例(すべて現金(実際の仕訳:現金に準じるもの)の増減として仕訳を考える)

 1.自己資金(現金) \50,000 で会社を設立した。
   (資本金で現金が増えた→資本)
 2.銀行から \200,000 を借り入れ、 \6,000 を差し引かれ \194,000 を現金で受け取った。
   (借入金で現金が増えた→負債、利息で現金が減った(何も残らない)→費用)
 3.切手・葉書 \2,000 を購入し、現金で支払った。
   (通信費で現金が減った(何も残らない)→費用)
 4. 商品 \200,000 を仕入れ、代金はにした。
   (仕入で現金(実際には買掛金:負債)が減った(商品が残った)→資産)
 5.広告宣伝のためのチラシ代 \25,000 を小切手で支払った。
   (広告宣伝費で現金(実際には支払手形:負債)が減った(何も残らない)→費用)
 6.商品 \120,000(原価 \100,000)を売り上げ、代金のうち \20,000 を現金で受け取り、残りはにした。
   (売上で現金(一部売掛金)が増えた→収益)
 7.中古車を \80,000 で購入し、月末に現金で支払うことにした。
   (車両運搬具で現金(実際には未払金:負債)が減った(中古車が残った)→資産)
 8.6の商品の売掛金 \100,000 を約束手形で受け取った。
   (売掛金(資産)が減り現金が増えた、受取手形(資産)が増え現金が減った
 9.4の商品の買掛金のうち \100,000 を現金で支払い、残りは約束手形を裏書譲渡*3した。
   (買掛金で現金(一部受取手形:負債)が減った(商品が残った)→負債の減少)
10.出張費 \5,000 を現金で支払った。
   (交通費で現金が減った(何も残らない)→費用)
11.商品 \150,000(原価 \100,000)を売り上げ、代金は現金で受け取った。
   (売上で現金が増えた→収益)
12.従業員の給料 \60,000 を現金で支払った。
   (給料で現金が減った(何も残らない)→費用)
13.11の商品を値引きし、代金 \15,000 を現金で支払った。
   (売上取り消しで現金が減った→収益の減少)
14.7の中古車の未払い代金 \80,000 を現金で支払った。
   (未払金で現金が減った→負債の減少)
15.2の借入金のうち \44,000 を現金で支払った。
   (借入金で現金が減った→負債の減少)
16.商品 \300,000 を仕入れるため手付金として \30,000 を現金で支払った。
   (前払金で現金が減った(将来の商品)→資産)
17.16の商品を仕入れ、残金 \270,000 はにした。
   (仕入で現金(実際には前払金、買掛金:負債)が減った(商品が残った)→資産)

*3 約束手形は裏面に支払う相手を書く欄があり、そこに名前を書いて渡す。


取引を左右に記入する(すべて現金の増減として記入→現金が増えた:左、現金が減った:右)


勘定科目ごとにまとめる




精算表の作成


次に決算処理となります。考え方としてはこのくらい分かれば充分だと思います。


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2001.11.14  更新