えんどう豆の空






〜 第5話 〜 


久しぶりに、「えんどう豆の空」に書いた自分の"落書き"を
読み返してみたが、実につまらなく恥ずかしい。
いまさら「しまった」などと後悔している。
それでも気を取り直して、新しい頁を起こしてみることにした。
今回は"本業"にふれてみたい。
 
私は平成11年よりケアマネージャーとして働いている。
たいしたケアマネではない。
資格取得時は、民間企業でヘルパー研修の講師をしていた。
介護技術の指導や介護保険や制度などを講義すべく、
東海3県と静岡県を毎日のように回っていた。
もともと身障施設のケースワーカーあがりのケアマネなので、
介護技術は未熟だったが、「技術は二の次、ハートでケアできるヘルパーになろう!
なんてごまかしていた。

始発の新幹線で出かけ、最終のバスで帰宅する毎日に辟易し、
この企業を6ヶ月で辞め、病院併設の老人保健施設に、
相談員兼居宅介護支援事業所のケアマネとして就職した。

老健約100名、病院約50名、居宅約70名の合わせて220名の訪問調査をこなし、
居宅70名分のプラン作成及びデイケア利用者とあわせた
約150名の利用実績管理と給付管理を行っていた。
この他、入院、入所の相談なども連日あった。
土日もなく調査に明け暮れ、真夜中に朦朧とした中で
マークシートや特記事項をひたすら書きつづける毎日となった。

ある時、区役所の介護保険係から電話が入った。
『すみません。(えんどう豆さん)の書いてくださった○○さんの特記事項ですが、
"達筆"すぎて読めませんので教えてください。』急いでコピーを取り出し、

確認する。

なんじゃこれは…。


文字が完全にミミズになり、途中で途切れていたり、
まったく意味不明な文字の羅列があったりした。
こんなのは当たり前のようにあり、ひどいときは『巨人、優勝』と書いてあるものもあった。
自分ではまともに書いたつもりだが、夢うつつの世界にいた。
翌日ノーチェックで役場に提出(郵送する場合もあった)していたため、
「達筆」などと粋な計らいを受ける事になる。

公文書に『巨人優勝』はまずかった。せめて『中日』ならよかったかも。
 調査票提出期限は守れず、制度の理解も乏しく、
利用者宅にもほとんど回る余裕も無くすっかり
「名古屋(主に3つの区)のケアダメ」が定着していたが、
区役所からほめられたこともひとつだけある。
『マークシートの塗り方が上手ね』。
 1年半、胃潰瘍や十二指腸潰瘍とも戦いながら、そこも辞め、
いま、「自分の居場所」としてふさわしいフィールドにいる。

 こんなぶざまなケースワークをしながら、
「向日葵くらぶ」も右往左往しつつ、
ひょろひょろとゆっくり前にすすんでいた…というわけ。

 それでは、また。




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