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『ユニットケア』ってなあに?ぜひお聞きしたい事の1つです。施設では「ユニットケアをやりますので皆さ
んよろしくお願いいたします」なんて言われていませんか?そう『ユニットケア』は施設の方針とされている のです。もう一度、お聞きします。『ユニットケア』とはなんですか?
『ユニットケア』とはなんだろう。@各ユニット(グループ)にわかれてケアをしていくA生活の場なので一緒
に食事を作ったり食べたりするB一緒に洗濯をするC一緒に散歩に行くD家庭的なお風呂に入る・・・・まあ、た くさんあります。でもこれらは『ユニットケア』でしょうか?ちょっと疑問です。なぜか?いまや『ユニット ケア』は厚生労働省により制度化されるまでになりました。その規定を見ても、あるいは全国ユニットケアセ ミナーにでても上記の事を『ユニットケア』とよんでます。「でもちがうなぁ。」そう思います。キツイ言い 方かもしれませんね。上記のものは結果論と思うわけです。ユニットごとにわけるのも、間仕切りをするの も、コタツを置くのも、シンクを設置するのも結果論なのです。結果を切り取ってしまうと『よい生活空間 を!よい雰囲気を!』をスローガンにしてしまい、そこに住んでいる方達の心をおいてけぼりしてしまうよう な気がします。レイアウトから入ってはいませんか?また、勤務表とにらめっこして職員配置をあーしよう・ こうしようと錬金術を施してはいませんか?。そのようなところから入っていくと『失敗』に終わると思いま す。タダ単に『失敗』で終わるのならよいのですが、お年寄りや職員の精神面・身体面を破壊してしまうこと も度々みられます。
なにがいけないのか?ユニットケアは副題に『気づきを築く』とあります。まず、職員一人ひとりが今の自分
がおこなっている介護は『常識か、非常識かを気づくところ』がSTARTであります。ここは皆さん意外にで きているんです。「わかっちゃいるんだけどねぇ」(笑)コレです。そう言ったことはありませんか?自分に 疑問をもつことが始まりであると思っています。次に行なうことは『自分に強くなること』なんですけど・・・ これがねぇ。できていません。どこも・・・。(私も)それどころかココを飛び越えていきます。(笑)んで! ほとんどは『築く』をやっていきます。この『築く』を実は『レイアウト』『勤務表錬金術』でやっていって しまうのです。そりゃもう、水を得た魚のようにドンどこドンどこやっていきます。けれど、必ず行き詰まる のです。なにが足りないのか?職員一人ひとりの方が自分に厳しく、そして強くなることがなかなかですよ ね。あなたは何か失敗したときにそれを同僚や上司あるいは施設に責任を押し付けてはいませんか?「あいつ が悪い、こいつが悪い」と・・・。また「○○さん、この間の資料どこにあるか知りませんか?」と言われたと きに「わたし、知りません」の一言で済ませてはいませんか?そんな日常のことが『責任の押しつけ』といい ます。「他に求め自己は逃れる」こういうことであると思います。「私聞いていません」なんて言ったことが ありませんか?アレもそうです。「自分に甘く、他人に厳しい」・・・大変よくお見かけする1コマだと思うの です。。ココを是非乗り越えてください。ココができなければ次に進んではいけません。一人ひとりがです。 ココロを鍛えましょう。許せる心をもってください。
「他にではなく、自分に厳しく」これができたらやっと次へのSTEPです。でも「レイアウト」や「勤務表錬
金術」ではありませんよ。その前に大切な事があるのです。
お年寄りの言葉は聴いていますか?「そりゃ、毎日話しているから聞いているに決っているジャン」なんてい
う声が聞こえてきそうです。しかし、ここでいう「言葉を聴く」とは普段話していることではないのです。皆 さんはお年よりの本音を聞いたことはありますでしょうか?「早く死にたい」。あー、それも本音でしょう ね。いやそういうことではなくて、日常生活において「やりたいこと」「やりたくなこと」「困っているこ と」なんでもいいです。「あんただから言うけどな」この言葉を引き出せるくらいの『人間関係』を構築して ください。そう、『人間関係の再構築』ココが削げ落ちていると思うのです。全体の言葉はどうでもいいで す。一人ひとりの「お年寄りの飲み込んだ言葉」を聴いてください。一人ひとりのお年寄りのたったひとつの 願いを不完全であるけれども叶えてください。そこから築いていくのです。
そうですね。1つ例にあげると、「ちょっとまってください」コレをなんとかしましょう。「ちょっとまって
ください」この言葉が『小さな裏切り』であると思うのです。だって、「ちょっとまってください」と言うの にもかかわらず、ちょっとも来ません。(笑)幾らまっても来てくれません。お年寄りは「裏切られた」という 思いがドンドコ蓄積されるわけです。本当のことを言えばいいんです。「すごくまって」とか「だいぶかかる けど」と・・・。まあ緊急性があるときはそれでもダメですけど。たまりにたまって爆発できるお年寄りならば よいのだけど、それができない方は我慢して『呆け』ていくしかしようがないのです。あーそうだ、排泄関係 は「ちょっとまって!」は絶対にいけませんよ!その場でそれを最優先してください。失禁というものは『人 格の崩壊』につながっていきますから。
「一人ひとりの願いを叶える?そんなことをしたら、その人だけが『特別扱い』になって他のお年寄りがかわ
いそうだわ。それに、文句ばっかりでるからいけないんじゃないの?」ある寮母さんはこう言いました。たし かにその通りですね。ですから、1人に対しての特別扱いを一人ひとりにしていけばいいんです。全員に!コ コが大事なのです。一人ひとりに個性があって、その一つひとつの『特別扱い』は異なります。そうですよ ね。個性があるから『文句』がでることも大事なのです。『文句』というものは初期段階においてですがある 意味『本音』です。よくこの世界では「お年寄りの主体性を大事にしよう」(生活と介護研究所:三好春樹)と言 われています。この主体性が大変わかりやすいのがこの『文句』なのです。これがでるとありがたいですよ。 その文句を叶えれば『スッキリ』するのですから。えっ?それでも文句がでる?いいんですよ。『人間』です から・・・。私たちは『欲求』が叶えられると次の『欲求』がでてくるのが当たり前です。出てこない方は異常 であると思います。『ユニットケア』はそこに住むお年寄りと一緒に考えましょうよ。上司とでも同僚とでも ありません。お年寄りとです。そのお年寄りの言葉を聴いて、叶えていく。その一つひとつの積み重ねが、一 緒に買い物に行ったり、一人浴槽にはいって好きな温度で好きな時間で入浴すること、ときには温泉でもいい ですよね。一緒に食事を作ったり、コタツを置いたり、お酒を飲んだり・・・・。
いろいろと日常をとりもどしていくのです。
もう一度『ユニットケア』を考えましょう。最初の動作は合言葉でいいのです。私はそう思います。「その
合言葉はいったいなんだろう?」これが大事なんです。「なんだかわからない」それは常にユニットケアって なんだろうと考えている。すなわち介護ってなんだろう?生活ってなんだろう?自分はどうすればいいのだろ う?ZIZIBABAとどう向き合っていけばいいんだろう?と常に考えるんですよね。この『?』が大事なんで す。一人ひとりお年寄りも職員も異なります。だから、100人いれば100通りの介護がありユニットケアも あります。だから、『ユニットケア』にはマニュアルがありません。この『ユニットケア』はもともと、国 (厚生労働省)が打ち出した案ではありません。現場の人間が考えたひとつの形なのです。ですから、さまざ まな形があって当たり前、同じ『ユニットケア』は存在しないのです。
常にお年寄りのことを考える。常に介護の事を考える。自分達が行なっていることは常識的か非常識かを考
える。日常の業務に気持ちまで流されちゃだめなんだよという問いかけが『ユニットケア』の問いかけである と考えています。『ユニットケア』に終わりはありません。それは、私たち一人ひとりの人間性の成長に合わ せて『ユニットケア』は変化していくので、終わりがあるはずはないのです。よって『他にではなく自分を厳 しく』なのです。
もうお分かりでしょう。『ユニットケア』は形であって形でないという、福祉矛盾の象徴ともいえます。私
たちの生活もそうではありませんか?皆さんの生活は順風満帆ですか?うまくいっていますか?うまくいって いないでしょう?だから、生活をうまく作ろうとしてはいけません。喧嘩したっていいじゃないですか。勤務 がうまくいかなくてもいいじゃないですか。誰のために私たちは居るのか?もう一度考えましょう。
『うまくいかなくてもいい!』そうでしょう?だからうまくいかなかったら、それを許せる心をもちましょ
う。それは『よい雰囲気づくり』につながります。現在、どの施設でもユニットごとグループごとにおいて 『よい雰囲気づくり』の名のもとに熾烈なレイアウト合戦がくりひろげられています。(失言)そこにお年寄 りの本音の言葉はありますでしょうか?よい雰囲気づくりとは、居場所を家庭風にする事ではないと思うので す。あなたと居るときに「ほっと」安心するかしないかなのです。職員がセカセカと忙しくしていると、お年 寄りはソワソワします。私たちでもそうでしょう?忙しいときのファミリーレストラン。食べた気しますか? 店員さんがハアハア息切らして食事を運んできてくれますよね。のちに同じファミレスに入ります。今度は暇 です。マニュアルどおりの『いらっしゃいませ』を聞いてみて下さい。ニュアンスがちがうでしょ?なんか余 裕があるんです。そういう店内に入ると、落ち着きませんか?私なんか夜中のファミレスが好きでした。よく 勉強道具もっていって勉強していました。家より落ち着く場合があるんですよね。さあ、何が違うんでしょう か?福祉ではいちばんよろしくないマニュアル職場。言葉のニュアンス?動きのニュアンス?店内のニュアン ス?やはり気持ちの中に余裕を持って・・・相手の目を見て『ニッコリ』できるからだと思います。私たちは何 ができるのでしょう。
さあ、本音の言葉を聴いたら、ひとつひとつの願いを不完全でいいから聞いていきましょう。そうやってい
って、崩れかけている人間関係を再び気づきあげていくのです。このときすでに「ちょっとまってね」の言葉 かけは存在しません。
「言葉を聴こうという」のは、何も喋れる方だけの話ではないですよね。自分で意思を伝えられない方・・・
たくさんいます。車椅子に坐らせられているとき、ずり落ちていって背中が『ベローん』とめくれている。ま た、ベットで寝ざるえないときシーツや服のしわが背中にあたって痛いとき・・・。「寒い」「痛い」と言えな い方にたいして当たり前のように何回も整えることをできれば、相手は『ホッと』しますね。『絶望』を感じ なくてすむのです。そういうところを「気づいて」くれる方はお年寄りどころか異性にも人気なはずです。い わゆる「いい女」「いい男」です。どなたがどんな状況に陥っている事は知っていますよね。こちらはプロだ からその声に出せない言葉を聴けますよね。そうですよね。
とまあ、言いたいことを言っているわけで・・・申し訳ありません。いかがでしょうか?80名定員の施設。あ
るいはショートステイ・デイサービス・・・みなさん1人で大人数を診ていませんか?80:1?25:1?30: 1?・・・この人数の言葉を理解できますか?できませんよね。だから少人数に分けるのです。80名なら20人 ずつ・・・いや、多いですね。10人ずつで8ユニットかな?25名なら12名ずつかな?30名なら10名を3ユニ ットかな?いかがですか?こうやって、はじめて分けることができます。
分けるのはお年寄りをですか?ちがうんだと思います。お年よりはあまり関係ないことなんですよね。『ユ
ニット分け』お年寄りって環境の急変についていけないでしょ?調子がくずれるじゃないですか?イキナリの 施設内デコレーションもそうです。『ユニット分け』そして『デコレーション』をすることによって、実はお 年寄りを追い詰めているのかもしれません。もし行なうのでしたら、じっくりとお年寄り、あるいは家族と話 しながら進めていくのが、常識ではないでしょうか?
まず、できることは『情報の細分化』です。このあたり出来ているところもあるでしょうが、もう一度、自
分の担当している方の生活暦や病歴を指折りしながら、数えてみてください。幾つでてきたでしょうか?でま せんか?知らない事が多いでしょ?ですから、再確認という意味を込めてユニット化しましょう。『情報のユ ニット化』。新型特養は、お年寄りが分かれていますよね。「ああなればいいなぁ」なんて思いますが、あれ はあれで大変です。あと何年経てば、楽になると思いますが、現在は一人つぶれれば総崩れです。(失言)一 つひとつのユニットがコロニーのように離れています。よって、ユニットの中はざわめきがなくて雰囲気はい いと思います。で・も。離れているがためにそのうちに『村意識』でてきて、つまらない争いがでてくるのか もしれません。離れているがために・・・。ひょっとしたら、どこかでは『村八分』ということが起こるかも知 れませんね。既存の施設はどうするべきか?無理に分けようとしないのが、今はよろしいようです。分けれる のなら分けたほうがいいですよね。できない場合は「年寄りと築く」をじっくりやりましょう。
長くなりましたが、ユニットケアというものには『終わり』はありません。一度入ったらネガティブをポジテ
ィブに変えていくしかありません。その変換能力を身につけることができれば「人間的魅力」は向上するでし ょう。どの分野でも活躍できます。家庭も円満になります。『他に求めるのではなく、自分に厳しくしていく こと』。これが大事なことであると思います。ユニットケアには入り口があれば、出口があります。この出口 は地域です。新潟にあるとある施設は今年、施設の入居定員を減少し、お年寄りの居場所を地域へ分散してい く『サテライト』を実施していくそうです。これは何を意味するかというと、施設の『解体』ということ。こ ういうところまで現在はきました。でも、個人的には「どうかなぁ」と思いもしましたが・・・。そこの地域で は必要なんですね。 |