<星座って?>
「星座っていくつあるの?」って思ったことはありませんか?昔から人々は夜空を見上げ,その星の並びから神々の姿や動物などさまざまなものを想像してきました。それらはやがて星座としてまとめられ,神話や伝説と結びついて,多くの人に親しみやすいものとなりました.こうしてどんどん増えた星座は,1930年に国際天文学連合(IAU)で88個に整理統合され,ほぼ世界共通に使われています。
<黄道12星座って?>
黄道に沿って見られる星ぼしは,12の星座に分けられています。月はこの12の星座を27日で一周し,太陽は一つの星座に一ヶ月とどまって,1年が12ヶ月であることから,太陽の通り道(黄道)上に12の離宮(黄道12宮)があると考えられていました。春分点があったおひつじ座を先頭に,おひつじ座,おうし座,ふたご座,かに座,しし座,おとめ座,てんびん座,さそり座,いて座,やぎ座,みずがめ座,うお座と並んでいます。
黄道12星座のうち七つまでが動物です。“動物の”というのをギリシャ語では“Zodiakos”というので,黄道の星座のことを今日でも獣帯(Zodiac)と呼んでいます。
<うお座って?>
うお座はみずがめ座に続く,秋の黄道星座です。2匹の魚がリボンのようなひもで結ばれた姿をしており, 4等星以下の暗い星ばかりからなる星の列を辿るのは苦労します。一番明るい星がひもの結び目のところで輝く4等星「α星アルリスカ」で,「結び目」という意味を持ちます。
現在は「西の魚」の尻尾のあたりに春分点があります。うお座が黄道星座の出発点ですが,古代バビロニア時代には東隣のおひつじ座に春分点があって,その名残りから,うお座は黄道宮の最後の星座となっています。
〈見つけ方〉
秋の四辺の南東の頂角をはさむように暗い星が連なって,ひしゃげた「く」の字を描いています。これがうお座の目じるしで,星座絵では2匹の魚(北の魚,西の魚)を結んでいるひもにあたります。
〈神話〉
ゼウスは,神々の世界の王様のような役目をしていますが,世界ができたころは,ティターン族という大きな体をした神々の一族が全宇宙を支配していました。
ゼウスはティターン族の子でしたが,あるとき反乱して戦争を起こし,ティターン族を追いはらって自分が支配者になりました。
おこったティターン族の大地の女神ガイアは1ぴきの怪物を生みます。この怪物こそが,神々がおそれ,ゼウスでさえも手をやいたテュホンです。テュホンは頭が百個もあり,あまりに大きかったので,立ち上がると頭が天までとどいてしまうほどの怪物です。
このテュホンがオリュンポスの神々をおそったとき,ゼウス以外の神はみんなエジプトのナイル川まで逃げて,動物のすがたに変身して水の中に飛びこみました。
うお座は,このときアフロディーテが自分の身体とエロスの身体をひもで結び,息子が自分から離れないようにしました。
このようすを見たゼウスは,アフロディーテのエロスを思う愛情に感動し,天に上げて星座にしたと伝えられています。
〈Another〉
秋の星空は,夏のにぎやかな星空,澄み切った冬の星空と比べると,めぼしい星がないため,やや寂しい感じがします。夏のヒーロー,さそり座が西の空に消えると,東の空に上がってくるのが四角形をしたペガサスです。非常に大きな四角系をした星座で,その一つはアンドロメダ座にも属しています。このアンドロメダ座の真ん中の星を少し北極星の方に向かい4等星のすぐ横に晴れて月のない夜ならば,空気が非常に澄んでいるときにはかすかな光のしみのようなものを見つけることができます。これが,有名にアンドロメダ星雲です。アンドロメダ星雲は,無数の星の集まりである銀河で,地球からの距離は約220万光年の彼方にあります。秋の空の一等星は,みなみのうお座のフォーマルハウトがありますが,高度が低く見つけにくいかもしれません。秋の星座はこのほかに,みずがめ座,うお座,カシオペヤ座,おひつじ座があります。