総合的な学習の時間 学習計画案
「とぶおもちゃを作ってコンテストをしよう」
◎今回の実践は時間がないので、いきなり子どもたちに上の目的意識をもたせようという話になりました。
★ 1次においてやるべきこと
- ≪飛ぶものコンテストを企画する。≫
「コンテストをやろう」というのは教師側から投げかけるが、内容については児童と相談しながら決めていく。
ただし、その際に、10時間しかないので、全体の取り組みを1種目か2種目に限定する。
- ≪飛ぶものは、各自が自分の作品(一人1作品)を作る。≫
製作する際に、「飛ぶものにはどのようなものがあるか」という問いをして、児童の意見を吸い上げる。
できれば、児童から出てきた意見に対応したモデルがあるとありがたい。
○支援
- 児童の発想を広げるために、たくさんの種類の材料をおいておく。
※ 材料については学校予算で買えるかどうかご検討ください。
なお、ダメな場合は1万円まではH先生からでるそうです。
足りない分については、分科会で何とかしましょう。
※ 安全上、火は扱わない方向で進める。
- 予想される「飛ぶおもちゃ」と、その材料
- 【 飛行機 】
- バルサ材(4ミリメートル角、長さ22センチメートル、30センチメートル)、紙類、接着剤(セメダインC,カネスチック)、逆ピッチプロペラ、モーター、プロペラ、糸引き、ゴム風船、スチレンペーパー(3ミリメートル厚)、模型飛行機セット
- 【 ロケット 】
- ペットボトル、フィルムケース、バブ
- 【 竹とんぼ 】
- 竹ひご
- 【 カタパルト用など 】
- 輪ゴム、ひもゴム
- 【 熱気球 】
- ビニール袋
- 【 落下傘 】
- ビニール袋、たこ糸
- 【 風 船 】
- ゴム風船
- 【 ブーメラン 】
- 【 フリスビー 】
- 工作技能による失敗を防ぐために、接着方法などを掲示しておく。
- 自分の作ろうとするものについて、学習シートなどに記入し、ポートフォリオ方式でまとめたり、児童が互いに見たりできるようにする。
★ 2次
- 授業内外の児童の情報交換をしやすくするために、学習シートの掲示方法を工夫する。
- 活動中の児童の情報交換をしやすくするために、活動内容ごとに活動場所を決めておく。
- できるようなら、児童の活動を確保するためにTTによる指導を行う。(校舎内と校庭 など、分かれてみることができるようにする。)
- 児童が試行錯誤できるように、活動時間を確保する。
★ 3次 コンテスト
- 児童の思いや願いをくみ取ったコンテストを企画してください。
■ ■ 次回の研究会で、みんなで話し合いたいこと ■ ■
※ 大変申し訳ありませんが、下記のことについて記録を残していただけるとありがたいと存じます。
★ 学習を進めながら次のようなことを明らかにしてほしいと思います。
- 児童がどのような関心をもって取り組むか。
- 児童がどのような飛ぶおもちゃを考え出すのか。
- 児童がどのような動力を思いつくのか。
- 児童の技能的なレベルがどのくらいか。
例:思いや願いを実現するために、どのような技能が必要か。
どのようなつまずきが考えられるか。
- 児童がどのようなコンテストを好むのか。
- 児童の活動写真、作品の写真、学習途中のシートがほしい。
★ 他のメンバーは、N先生の使えそうな情報を、適宜メーリングリストにて知らせ合うことにしてあります。
N先生は、困ったことについて、どんどんメーリングリストにて発信してください。
よろしくお願いします。
★ 次回の研究会(9月26日)くらいまでに、N先生が明確にしてくださった内容を元に、全小理の発表に向けてつめていきましょう。
総合の時間の学習活動案を立てるときのヒント♪
○教材観
○自分なりの課題をもてる。
○見通しをもち、意欲を持続することができる。
○自分の課題に合わせて追究することができる。
○関わり合いながら活動したり個人で追究したりすることができる。
○既習事項や生活経験を元に、試行錯誤したり、失敗してもやり直したりできる。
○活動の達成感を得られ、自己評価することができる。
○他の良さを取り入れることや、他に自分の良さを認めてもらうことができる。
○活動により得られた資質・能力を生活に生かすことができる。
・素材が単純なので工夫の余地が多い。
・工夫したものの結果がすぐに反映されるため、児童が自分の活動を振り返りやすい。
もの作りの有効性について
本委員会では、「感じ・考え・実感する」子どもを育成するために次のような活動が有効であると考えた。
○自分なりの課題をもてる。
○見通しをもち、意欲を持続することができる。
○自分の課題に合わせて追究することができる。
○関わり合いながら活動したり個人で追究したりすることができる。
○既習事項や生活経験を元に、試行錯誤したり、失敗してもやり直したりできる。
○活動の達成感を得られ、自己評価することができる。
○他の良さを取り入れることや、他に自分の良さを認めてもらうことができる。
○活動により得られた資質・能力を生活に生かすことができる。
これらの活動はもの作りを通して行うことができる。
- 自分なりの課題をもてる。
もの作りの場合、自分自身で作った「もの」がある。それは、自分なりの課題にそって、工夫する活動になる。そして、課題、工夫したことはすぐに表現される。そして、新たな課題が生まれてくる。これは「もの」があることによって、課題はより明確になる。
- 見通しをもち、意欲を持続することができる。
自分の「もの」を持っているため、より意欲的に活動できる。特に、工夫して改良していくためには見通しをもたなければ、改良していくことができない。子どもたちは一見見通しの内容に見えても、大切な自分の「もの」を改良していくことができる。つまい、おぼろげながらでも見通しなしでは活動できないし、活動そのものが見通しをもったものになる。
- 自分の課題に合わせて追究することができる。
「もの」は自分のものであるため、自分なりに改良していく。それは、自分の課題にあった活動となる。自分のものであるから、他の人にひっぱられっることはなくなると考えられる。
- 関わり合いながら活動したり個人で追究したりすることができる。
大切な自分の「もの」、よりよいものに作り変えていくには、どうしても他の人とのかかわりが必要になってくる子もいる。自分一人で活動することもできるし、他のこと協力しながら活動することが、同時に、その子なりに行うことができる。
- 既習事項や生活経験を元に、試行錯誤したり、失敗してもやり直したりできる。
「もの」を作っていく活動であるため、子どもたちの考えをすぐに表現することができ、試行錯誤したり、やり直したりすることが容易に行うことができる。
- 活動の達成感を得られ、自己評価することができる。
子ども一人一人の「もの」である。当然、思い入れも強く、成し遂げた達成感は大きいものとなるし、絶えず他の子とも比べながら、自己評価をしながら活動していくことになる。
- 他の良さを取り入れることや、他に自分の良さを認めてもらうことができる。
基本的に、このもの作りは同じテーマで行い、一人一人の児童が工夫して作っていくものと考えている。そのため、他の子の様子を見たりしながら、よさを取り入れる活動が必要になってくる。そして、これらの情報交換の中から、自分のよさ、他の子の良さを認め合うことができるようになる。
- 活動により得られた資質・能力を生活に生かすことができる。
「もの」つくりこそ、生活に生かす活動そのものであると考えられる。何かを作るということは、今までの既習経験を全て使って表現しなければならず、資質・能力を生かす活動であり、生活に生かす活動そのものと考えられる。
特に「ものづくり」の活動は、自ら考え、自ら工夫し、その結果をリサーチして新たな課題をもった活動となり、問題解決的な活動となりうる。そして、お互いよさを認め合うなど総合的な学習のねらいに合った活動であり、心豊かな児童を育てていく上で大変有効である。
以上のような観点から、ものづくりを通して、研究テーマにせまっていくことは大変有効であると考える。
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