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qualia
クオリア
聞きなれないこの言葉は,脳の神秘さを解き明かすキーワードであるらしい。
脳についての最先端の研究では,今大きな壁に当たっているようである。それは,脳を含めて人体は分子機械であり,自然界の他と同様に,全ては分子機械として理解できるものであるという考え方がほとんどの科学者見解であったらしいが,脳の研究を進めて行くと,どうしてもそれだけでは理解し得ない問題が生じてくるらしい。
私たちは様々な感覚を通して世の中を認識している。赤いバラとか鳥の鳴き声とか感覚がもたらす認識は,事実として疑わないし,他人も同じように見え,同じように聞こえていると思っている。これらの認識をクオリアと言う。しかし,この認識は,脳の中でニューロンがイオンの電位差によって発火することによるものであることも事実である。(これは生物で習った)
私たちの心の中に生ずる様々な感覚は,様々な「クオリア」に満ちている。一方,私たちの精神現象を支えるの脳は,複雑な分子機械である。一体どのような原理を通してクオリアが生まれるのか?今やそれは哲学領域にとどまらず,自然法則の一部と見なされなければならないという。
あたりまえのことであるが,ニューロンの信号伝達にはものすごく短いが時間がかかる。光が網膜に達してから脳の中で像になるまでにも時間がかかるわけで,現実との間にギャップが生じる。つまり,我々が見ているのは少し過ぎた現実である。(え??)。しかも,次々と送られてくる光を信号に変えて認知するために,脳の中ではコマ撮りした映像を上手くつなぎ合わせているらしい。(うわ!)。しかもしかも,光と音はずれてやってくる。それもうまく脳の中ではあわせているらしい。ぼく達の見ている現実っていったい何なんだ(うわーーー!)。というわけで凄く面白い話を聞きました。
興味のある方は資料あります。本も出ています。
茂木 健一郎 1962生
kenmogi@csl.sony.co.jp
東京大学 理学部物理学科
法学部
理学系大学院物理学専攻課程
理化学研究所
University of Cambridge ,U.K.
ソニー・コンピュータ・サイエンス研究所リサーチャー
『脳とクオリア』 (茂木健一郎 著) 日経サイエンス社(1997)
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