
題名・・・クリスマスの奇跡
その日・・・あんなことがおこるなんて僕には信じられなかった・・・あの雪のふる夜に・・・
話は一年前にさかのぼる僕の妹の琥珀はクリスマスのプレゼントを買いにでかけていった。 誰にあげるプレゼントだ?と僕が聞いても教えてはくれなかった・・・。
ただ・・・とても大切な人といっていた・・。僕は彼氏でもできたのかなとおもっていた。
少しさびしいなとおもいつつも妹をみおくった・・・この時ぼくがついていけば・・・・。
一時間後・・・電話の音がリビングにけたたましく響いた・・・・
電話の内容を僕は信じることができなかった。いや・・信じたくなかった!
内容は妹が車にひかれたということだった・・・。
風でなにかがとばされてしまいそれをとりにいこうとしてひかれてしまったらしい。
僕はすぐに病院に向かった。
病院につくとすでに父と母がいた。母はハンカチを目にあてていた・・・・・。
僕に気がついた父は僕に何かを手渡した。
何かと思い見てみるとそれは僕へのプレゼントだった・・・・・。
中を見るとカードが目に入った。
見てみると・・・
「親愛なるおにいちゃんへ
やっほー、おにいちゃん!びっくりした?そう、わたしからプレゼントをもらえるひとそれは・・
おにいちゃんでしたー!おにいちゃんのことだからわたしに彼氏ができたと思ってた?
残念ながらまだわたしはフリーです。なんでだろう?こんなにかわいいのに・・・?
ちなみにプレゼントの中身は・・琥珀色のマフラーだよ。けっこうたかかったんだよー!
おにいちゃん最近首元寒いなーっていってたからさ
大事に使ってよね!
さてここからが真剣なお話だからちゃんときいててよ・・・・。
おにいちゃんは知っててやさしくしてくれたんだと思うんだけど・・・
わたしほんとうはおにいちゃんと兄弟じゃないんだよね・・・・
うすうすは気ずいていたんだ・・・・
ねえ、おにいちゃん・・・わたしのことを少しでも・・少しでも
一人の女性としてみてくれる?それともやっぱり兄弟としてしかわたしをみれない?
わたしを一人の女性としてみてくれるのなら・・・
明日・・・・クリスマス・イヴの日・・午前0時白泉公園にきてください。
こなかったらわたしは・・わたしはいままでどうり兄弟としてなかよくしていきたいとおもってる。
琥珀より・・・・。」
琥珀は何もかも知っていたんだな・・・・兄弟じゃないことも・・・・。
その時手術室から人が出てきた・・。
母がかけより「娘は・・・琥珀はどうなったんですか!?」
「・・・・・危険な状態です・・・ただ・・」「ただなんなんですか!?」
「おにいちゃんとくりかえしいっているんです」
僕はとっさに「妹に合わせてください!!」といっていた。
僕は漠然とした・・・・・目の前に顔の真っ白な妹がいた。
「・・・・・妹とふたりにしてもらえませんか?」
先生は何か言おうとしていたが何もいわずにでていった。
「・・・・・・・・なあ、どうしたんだよ・・・・いつもみたいに元気に笑えよ・・わらってくれよ・・・
琥珀・・・おまえ僕の返事聞かなくていいのかよ・・・なあ、たのむから目をあけてくれ
正直・・・おまえに彼氏ができたのかと思ったときさびしいよりもむしろ・・・・
そいつに嫉妬していた・・・・・。僕は・・・おまえが思うよりもまえから・・・・
おまえを・・・いや、琥珀を一人の女性としてみていたよ・・・・・・
なあ・・・・・・・僕は琥珀が好きだよ・・・・世界中の誰よりおまえが好きだよ
だから・・・・だから目を開けてくれ・・・琥珀・・・琥珀!!!」
その時・・・・・奇跡は起こった・・・
「・・・・・お・・・ちゃ・ん」
「今・・・声が・・・?」
「おに・・ちゃ・ん」
「・・・っ・・先生!先生!!!早く!妹が!琥珀が!!!」
それからすばやく手術は再開した・・。
5時間後・・・・先生が出てきた・・・
「もう大丈夫ですよ。おにいちゃんと話がしたいといっています。いってあげてください。」
そういわれた瞬間僕はすぐ琥珀のもとにいった。
琥珀の顔はまだ少し白かったけれどさきほどよりは生気がもどっているようだった。
僕が琥珀の顔を見ていると琥珀の目がうっすらと開いた・・・・。
「お・・にい・ちゃん・・・」
「琥珀!大丈夫か?」
「おに・・チャン・・・プレゼント見た・・?」
琥珀はゆっくりと口を開いていった。
「・・ああ、見たよ・・。マフラーありがとな・・・」
「そっ・・・か・・てが・・み見た?」
「・・・・見た・・・。琥珀・・・あのな・・・」
「い・・いの・・。どうせ・・返事は・わかってる・・ご・・めんね・・」
「・・・なんであやまるんだ?」
「だっ・・て・・」
「琥珀・・僕はなどっちかというと手紙より口で言ってもらったほうが嬉しいんだけどな・・・」
「えっ・・・それっ・・・てど・・」
「どうする?今言えば返事はちゃんとするぞ・・・。」
琥珀は少し間ををいて僕に言った。
「わ・・たしは・・おにい・・ちゃんに一・・りの・・女性と・して・・みてほしい。」
とぎれとぎれではあったが琥珀は僕の目をみていった・・・・。
「・・・・馬鹿・・琥珀は馬鹿だな・・・。」
「そ・・そうだ・・よね。やっ・・ぱり・・」
「ほんと馬鹿だよ・・僕はずーっと前から琥珀を一人の女性としてみていたんだぞ・・」
「え・・ほ・・ほん・と?」
「うそっていったらどうすんだよ・・。でもほんとだ・・だから早く元気になれよ。
二人でいろんなところこれからいくんだからな・・わかったか!?」
「う・・うん!!」
琥珀は笑って言った。
それから二ヵ月後琥珀は退院した。
僕は琥珀を迎えに行った。それというもの僕は琥珀とのことを両親に話した・・。
母はすごい剣幕で反対した・・・。父は何も言わず無言で座っていた・・・。
僕は落ち着いて母と父に僕の気持ちを素直に言った・・そして琥珀の気持ちも・・・。
母はまだ反対していた・・が・・それは父の一言で解決した・・
「おまえ達の気持ちはわかった・・・・母さんどうだろう、みとめてやらないか?
この子達の気持ちはほんとうのようだ・・・・」
母も父の言葉で納得したらしくもう何も言わなかった・・・。
僕が病院の玄関に向かっていると何かが走ってこちらにむかってくる。
「お・に・い・ちゃ・んー!!」
「うわっ!!!」
「ただいま!!おにいちゃん!!」
「・・お帰り琥珀・・・でも家以外ではおにちゃんはやめないか?」
「でもなんかてれくさいんだもん・・」
そういって琥珀は走り出した・・。
「お・・・おいまてよ琥珀」
琥珀はくるっとこっちをむいて
「おにいちゃーーーん!!!大好きだよーーー!!」
僕は思わず
「琥珀ーー?」
「なーーーに?」
「世界中で一番好きだぞーーーー!」
琥珀は少しはにかみながら笑っていた・・とてもいい笑顔だった。
<おしまい>
![]()