―――時は現代―――

 

 

日々平穏なるものと思われたとある学校に、一人の少年がいた。

彼の名は「麻生奏壱(あそう・そういち)」。

特に飾らない外見に、いかにもな眼鏡。一見、至って普通の善良な生徒である。

 

しかし彼の日常は違っていた。

 

彼は今、不良共に絡まれている最中だった。

あからさまに弱そうな者を狙うのは不良にとっても常套手段であろう。

彼らは少年に金品を要求する。当然少年は屈服するのが悲しいかな世の常である。

しかしその少年は、

 

「あんたらに従う義理も義務もないです」

 

あっさりとその抑圧をはね退けた。

これには不良達も有り得ない反抗に一時混乱する。

が、すぐさま力ずくで伏せればいい事を短絡的に思いつく。

これだけ人数がいるのだから、少年も逃げる事はできない、と。

 

だが、そもそも彼は逃げようなどと考えていなかった。

 

場所は校舎からは離れた人気のない裏林。

不良共が彼を此処へ呼び出したのである。

何故此処を選んだのか。当然、人目につかない場所を探しての事だ。

では何故此処を選んでしまったのか。それは当然、

 

「ああ――本当に残念です。せめて建物の中なら、派手な事はできなかったのに」

 

少年の正体を知らなかったからだ。

 

 

 

 

 

少年…麻生奏壱は今、裏林の中一人で佇んでいる。

彼の周りには倒れ伏している男が数人。

 

その光景を、遥か遠い校舎の屋上から見下ろしている者がいた。

彼こそ、今倒れている不良共を少年にけしかけた張本人である。

不良共…即ち彼の手下には「弱そうだから」とか何とか適当な事を言っておいたものの。

彼は初めから少年の正体を見抜いていた。それをこうした形で確認したに過ぎない。

そう、彼は少年を…その殺気の正体を知っていた。

 

何故なら、彼もまた少年と同じ能力の持ち主だからである。

 

 

 

―――それは戦乱の世に生み出されし魔技の類。

戦いにおいて、危険を冒し敵の懐へ潜りこむ事を無為とし。

あらゆる武具を陣に配置し、そも敵に近寄らせる事を可能とせず。

あらゆる武具を遠間にて操り、敵に逃げ場を与える事を良しとせず。

手の内が分かっていながらその圧倒的質量によって回避する手段の存在しない、飛び道具特化型明殺術。

「弾幕」。

しかし無敵と思われたその魔技も、それを上回る数の暴力、及びそれを上回る遠距離攻撃…即ち銃の使用に敗北。

そうしてその口伝は廃れていき、歴史の裏でひっそりと朽ちていった。

 

彼らはその奥義を未だ現代に引き継ぐ、数少ない一族の末裔であった。

 

 

 

しかして争いのない現代では本来知り合うはずのなかった二人。

日々平穏なるものと思われたこの世界で、人知れず新たな闘いの幕が開かれようとしていた―――

 

 

 

 

 

現代風活劇弾幕STG「闘方現奏橋」!!

現在鋭意製作中につき、3006年発売予定!

千年後に始まる激闘に乞うご期待だZE☆

 

…という、本家「東方Project」とは真逆の、

・登場人物は全員男

・世界観は現代風

・コミカルなノリではなく殺伐とした雰囲気

・でもやっぱりメインは弾幕の嵐

なんていう少年漫画っぽいネタを思いついたわけです。

ホントにネタなので絶対本気にしないで下さいね!!!

 

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