山梨県甲府市立大里小学校/雨宮淳子
子どもの声があまり出ない時・子どもの表情を明るくしたい時 有効な指示。
この指導は、次のような時に役に立つ。
・1時間目や放課の後の授業で、子どもの声があまり出ない時
・子どもの歌うときの表情を、明るくさせたい時
・子どもの歌っている音程が悪く、下がり気味になる時
このような時は、笑顔で歌わせる。すると、次のようになる。
・歌声が明るくなる。
・音楽が生き生きとしてくる。
・音程がよくなる。
・高い音が歌い易くなる。
ところが、「笑いなさい」と言うと力が入ったり、顔がひきつってしまう。しかし、「ペコちゃんの顔」と言うと、緊張することなく自然に笑顔になるのである。
ペコちゃんを知らない子がいるかもしれないので、ペコちゃんの顔が描いてあるものを用意しておくとよい。そして、それを見せながら、指示する。
指示 ペコちゃんの顔をしなさい。
教師もあらかじめ、鏡とニラメッコしながら練習しておくとよい。そして、練習の成果を披露しながらこの指示をすると効果的である。
さらに、観察の鋭い子どもがいる教室では、次の指示も必要となる。
指示 舌は出さなくていいです。真っすぐ前を見なさい。
ペコちゃんの顔で必要なのは、舌や横目ではなく“ほっぺた”なのである。またこの時、目をつぶってしまう子がいる。高い響をとるためには、目を開いていなくてはいけない。
指示 びっくりした時の目をしなさい。
ここまで指示を出したら、次のような子がいないか確かめる。
・顔がひきつっている子
・真剣な顔をして手で頬を押し上げている子
もしもいたなら、
クラスのひょうきん者に登場してもらう。
そして上手なペコちゃんの顔を披露してもらう。
きっと爆笑が起こって、どの子もペコちゃんの顔になるだろう。