平成14年2月2日
                                 鴨宮中学校PTA 副会長 鈴木 敏明

          神奈川県PTA協議会50周年記念講演会記録
          講師 :文部科学省大臣官房審議官 寺脇 研 氏
          テーマ:「生きるちから」を育むために、私たちは今…
               〜 教育改革のめざすものは 〜

<目的>この記録は題記講演会の内容をPTA会員の皆さんに伝えたくて聴講した内容を
    記録しました。すべては不可能なので、私がお話しの中で気になったたところ
    を記録しましました。 私の誤解もあるかもしれませんがそこはご容赦下さい。


・ 従来の文部省の考え方は、「善意は必ず伝わる」といった考えで政策についての説明を
 積極的に行なっては来なかった。 その為の誤解も多くあった。
 しかし、現在は「情報公開」「説明責任」といった社会の変化もあり、積極的に説明するよう
 変わってきている。 従って、PTA(保護者)の方も学校に対してどんどん質問して欲しい。
・ 女子少年院を見学した時のお話し:
 当然問題を起こしてここで生活している子どもたちだが、今は非常に明るい顔をし、
 勉強も好きと言っている。 以前から好きだったわけではない。
 ここに来て解るまで教えて貰う事によりすきになったとの事。
 ある意味究極の学校であるということ。つまり24間教育し続けられるという事。
 こうすれば学力は確かつくだろう。 今回の改革で学力低下を心配する声には、
 こうした究極の政策もある。 しかし、財政的な問題、この教育が終わったときに
 子どもたちは何処に帰る? といった別の問題も発生する。
・ 社会の求めるものと学校の理想のギャップ
 戦後の社会が求めてきた学生を作るために、学校のシステムがあった。
 20世紀はそれでよかったが、これからの社会はそうした人材を求めてはいない。
 学校も変わるべき時期にきている。学校のシステムも変わるべき。
 先生の講義を聞くだけでなく、自分たちで調べ、考え、議論する力をつけることが
 求められている。 それが生きる力という事にもなる。
・ 「生きる力」とは21世紀を生きる力の事で
(1) 自分で考える力 (自分の考えを持つという事)
(2) 考えた事を相手に伝える力(コミニュケーションの力)
(3) 違いを認める力
   を大きな柱としている。
   これらの考え方について、20世紀の考えで成功した人々から批判があるのは当然と
   考えている。
・ 文部科学省が言っている、「地域」とは自治会のことではない。
 子どもたち親が関わるすべてのコミニュケーションを意識している。
・ 子どもたちに関わっているのは学校、家庭以外に地域もありその力を子どもたちの
 成長に役立てたい。との気持ち。
・ 子どもたちを育てることは、知育、徳育、体育を育てることだが、学校が得意なのは、
 知育であり、他の二つ(徳育、体育)は多少は出来るがむしろ家庭、地域が得意な分野で
 ある。 そこを家庭と地域お願いしたいということ。
・ 現在の学校教育では小学校では30%の子どもが授業の内容を分からないまま進級して
 いる。 中学校では50%というデータがある。 これを解決したい。 一方出理解の早い
 子どもはより深い勉強が出来る仕掛けも作っていく。 教育行政としては両面を見て
 いかなければいけない。 大臣の発表した「学びの進め」の真意はこの30%、50%を
 なくしたいとの考えである。

感想として、長く教育行政に関わってこられた方だけあって、教育に対する熱意が
伝わってきた。また過去の状況、現在の状況に対する分析・考え方もしっかりしていると
感じた。
また、立場もあるのか、個別の問題よりも全体としてどうすべきか?
 ということを視点に考えておられることを感じた。
 私たちはそうした大きな流れの中で個別にどう対応していくかという課題を
 突きつけられた気がした。
講演会に参加して

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