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長い暗唱は,行頭の一字で全員合格!

 

生山裕子(山梨・TOSSフラミンゴウズ)

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やんちゃ君ほどプライドがある。そして,負けず嫌いである。
行頭文字を見ての“プレ合格”で,遂には全員が合格した。

 

現在,担任している5年生は,詩文暗唱が初めて。

「春暁」「道程」までは,やんちゃ君たちもノリノリで,逆転現象も続出だった。

 しかし,3つ目の課題「雨ニモ負ケズ」を提示したときのこと。

「そんなの,覚えられるわけねーじゃん。」「こんなの覚えたってしょうがねーじゃん。」

やんちゃ君たちがつぶやいた。はなから諦めてしまっていた。

努力したあげく,できない。そんな姿を見せるのはプライドが許さなかったのだろう。

全文を拡大コピーして掲示したものにも,見向きもしなかった。

しかし,何としても取り組ませ,合格させたかった。

そこで,


行頭の一字だけを右から左へ1列に書いたものを貼った。

「5年生だけに分かる,秘密の暗号です。意味がわかった人はすごい!」

と言って,サッシの窓枠に貼った。

「わかった!雨ニモマケズ,風ニモマケズ,だ!」

「そのとおり。よくわかったね。」

「暗号の解読」という設定が,やんちゃ心をくすぐったのか,食いついてきた。

そこで,もうひとつの手立て,

行頭の一字だけを見て言えたら,“プレ合格”とした。


「『雨ニモ・・・』は長いから,これを見て言えるようになったら“プレ合格”にします。」

「ここまでくれば95%はできているから,もうひとがんばりで本合格までいこう。」

と言って,のせた。

朝の暗唱の時も,「暗号文」は堂々と見ていた。

「暗号文」のおかげで,最終グループになっていたやんちゃ君たちも,“プレ合格”を経て,見事合格を果たした。

教師も手軽,教室スッキリ。



全文の拡大コピーは掲示場所を取るので,新しい課題に入ると外さざるをえない。

しかし,1本の帯だと,サッシの窓枠,ドアの枠など,デッドスペースを利用して掲示できるので,貼りっぱなしOK。

作るのも,パソコンのワープロでどんどん打ち,1回拡大コピーをくぐらせれば大きさも十分。

あとは短冊状に切り,帯状に貼るだけ。(台紙に貼ればなお良い。)

これだけで,過去の課題も,いつでも復習できるので,定着もバッチリはかれる。

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