language―君の笑顔と私の涙―
主演:生田斗真
彼は輝いていた。
たくさんの光るライトを浴びながら、彼は笑っていた。
私の存在に君が気づいてくれるということは
奇跡に近いことだけれど
―私は君を見つめているよ―
私が君の存在を知ったのは、どれくらい前だろうか?
もう、何年も君を見つづけているから
ずいぶん昔から知っている気がする。
君の存在を知って、惹かれて・・・・・
今現在の私がいる。
激しい爆音。
声援と共に君の姿が目に入った。
その姿を見るだけで、すごくすごく嬉しくて
自然と頬が緩くなる。
最近は、君の元気な姿を見ていなかったから。
そうやって、笑っている君を見ていなかった気がするから。
だから嬉しくて・・・・
笑っている君を見るのが微笑ましくて・・・・・
周囲の声なんて聞こえなかったよ。
君を遠くで黙って見つめていることが精一杯で
それだけで私の心は、いっぱいになったよ。
帰り際に立ち寄った遊園地で
「こんな偶然ってあるのだろうか?」って疑いたくなるくらい
目の前に広がった光景が信じがたかった。
君が私のすごく近くにいて、微笑んでいた。
とても楽しそうに。
君の笑顔が遊園地の輝きと合わさって、一体化して見える。
その笑顔は当然、私に向けられていたわけではなかったけれど
さっきまでのこの寒さだけを恨んでいた思いが
嘘のように頭の中から吹き飛んでいた。
君は私の視線に気づくと、人差し指を口にもってきて
「内緒にしてて。」と口を動かした。
私はただ何度も何度も頷くことしか出来なくて
ただただ君を見つめていた。
輝く君を見つめていた・・・・・
「君さ、今日のコンサートに来てた子だよね?」
彼は嬉しそうに笑顔を私に向ける。
「ずっと俺のこと、見ていてくれた気がしたから。
あっ、これこそ自惚れって言うのか。」
けれど、自分から放った言葉に照れた様子で、すぐに彼は下を向いた。
表情がさまざまで、気持ちに合わせて一つ一つ変わっていく。
テレビの中と何一つ変わらない彼の姿。
けれどそんなことよりも、私がもっと敏感に反応したのは
驚いて声が出せずにいたのは
―君が私の存在に気づいてくれていたという事実で・・・・・
「まっ、自惚れでもいっか。でも俺ね、すごく嬉しかったんだ。
真っ直ぐに俺だけを見つめていてくれた瞳が、なんだか優しくて。
俺の存在を認めていてくれる気がして。」
また私に笑顔を見せる。
そんな彼に、私がようやく放った言葉。
「私は・・・・いつも君を見てるよ。
すごく遠い場所からだけど、ずっと見てる。」
なんとか今の気持ちを言葉にして彼に贈る。
「だから君には・・・・笑っていてほしいんだ。
その笑顔のままでいてほしい。
できれば、君の哀しい顔は見たくないから。」
私なりの精一杯の気持ちを、彼は
「そっか。ありがとう。」
笑顔で受け取ってくれた。
しかし、すぐにでもある言葉を口にする。
「でもさ・・・・その笑っててほしいって思いが
・・・・・君だけのわがままだったら・・・・どうする?」
その表情は、ときたま彼が見せる哀しげな表情で・・・・・・
君が知るはずもないけれど、私が泣きそうになるのは
いつも君のことなんだよ?
胸が痛くて。君の哀しげな瞳が、胸の中でズキンと音を立てる。
だから軽く下を向いた。
「わがまま・・・・・」
一つ一つ口を動かした。
「「わがまま」」
そうだね。確かにそうだね。
これは私のわがまま。
私が持つ、小さな願い。
「でも・・・・君にはそのわがままを現実にしてほしいんだ。
わがままが現実になれば、私も笑っていられるから。」
身勝手な思いだけれど、君にはわかってほしいんだ。
伝わってほしいんだ。
私のわがままを・・・・・・・
「ずいぶん身勝手だね。」
君が笑う。
とても優しげに笑ってる。
だから「そうかもしれないね。」って
私もとびきりの笑顔を向けた。
「俺が・・・・笑っていればいいんだろ?
そうすれば、君も笑っていてくれるんでしょ?
けどやっぱり、ずっと笑っているのは無理かもしれない。
哀しいことは、ないとは言い切れないから。」
君の真っ直ぐな眼差し。
自分の意志を持った、なおかつ子犬のような
強くも愛らしい瞳。
私はそんな君の瞳が、とても好きだから。
「だったら私が君に笑顔をあげる。
私は君の笑顔にいつも救われているから。
だから、なにか一つでも君の役に立ちたいの。
もらっているだけじゃ不平等だし、私の気もすまないから。
それでもやっぱり、私は君を遠くから見ていることしか出来ないけれど・・・・」
一度ここで言葉を区切る。
そしていったん一呼吸した後、言葉をつづけた。
「だからね・・・・覚えていてほしいんだ。
例え君が気がつかなかったとしても、遠くの方から君を見ている人は
私以外にも大勢いるから。
気づいてとは言わないけれど、覚えていてほしい。」
私も彼と同様に、真っ直ぐに見つめた。
君を見つめた。
その時に見た君の表情は、哀しげな表情なんてまるで感じられなかったよ。
ただ、これからの未来を見つめる
一人の少年の姿があっただけ。
君という存在が輝いていただけ―――
「またどこかで、会えればいいね。」
「「またどこかで会えればいいね」」
君の言葉が私の心の中に、ひどく優しく記録される。
その言葉に私が返す答え。
「君が私を覚えていてくれるなら、また会えるよ。
だって私は、いつも君を見ているんだから。」
また・・・・会えるといいね・・・・・・
「俺、そろそろ行かなきゃ。みんな待ってる。」
彼が視線を送った先には、君の大切な仲間たちがいる。
「うん。じゃあ、またね。」
「「またね。」」
あえて口にしてみせた。
思い込みでもいい。
その言葉があるなら、また君と会える気がしたから。
信じていられる気がしたから。
私は歩き出した彼の後ろ姿を見つめていた。
大きな見えない翼がはえた背中を・・・・・
あれから半年。
君と出会えた奇跡が、今でも嘘のように思える。
それでも君の笑顔と背中の面影を思い出す度に
現実だと思い知らされる気がして・・・・・
今日のコンサートでだって
嬉しい半面、すごく不安なんだよ。
君が私を覚えていてくれるのか。
知りたい分、怖くて。
またあの時のように、君の瞳を見るのが怖い―――
あの日と同じように、君は笑っていたよ。
光るライトに全身を包まれて、輝きながら
ずっとずっと笑っていた。
けど私は・・・・・泣きそうだったよ。
今のこの目の前に広がる真実が
あまりにも重みがあったから。
君が遠くて、すごくすごく遠くて思えて・・・・・・
「「わがまま」」
彼の言葉が頭を過ぎる。
そうだね。私は本当にわがままだね。
君が笑っているのに、私は泣きそうだったよ。
その時だったんだ。
君の声が私の耳に届いたのは。
「えーっと、聞こえますか?」
泣きそうな瞳を必死に押さえながら、君の言葉に聞き入る。
この時ほどに、緊張したことはなかったかもしれない。
「前回のコンサートに来てくださったみなさん
・・・・・また・・・・会えましたね。」
君が私を見た気がして。
そして微笑んで。
だから今まで押さえていたものが途切れて、涙が止まらなかった。
嬉しくて。とても嬉しくて。
私は泣いてしまったよ。
今のこの目の前に広がる真実が
あまりにも重みがあったから。
君が近くて、すごくすごく近く思えて・・・・・
「またどこかで、会えればいいね。」
君の言葉と
「君が私を覚えていてくれるなら、また会えるよ。」
私の言葉が重なって
―笑顔と涙に形を変えた―
***あとがき***
これは私から生田氏への想いを書かせて頂きました^^
上手く表現は出来なかったんですけどね(汗)
まあ、簡単に言ってしまえば自己満(爆)
でも書けたので満足です♪
Ryokoでした☆