>アストローナ週記


- 特攻野郎PKチーム! -


かつてDK2でならした俺達特攻PKは、濡れ衣を着せられGMに逮捕された。
BBS1を脱出し、愚痴BBSに潜った。
しかし、地下でくすぶっているような俺達じゃない。
筋さえ通ればシリーン次第で何でもやってのける命知らず、
不可能を可能にし巨大なレベル覇者を粉砕する、俺達、特攻野郎PKチーム!

俺は、リーダー、ボリクス=ドルガン。通称、総帥。
戦術と転送の名人。
俺のような天才策略家でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。

俺はスター飯塚。通称世界のスター。
自慢の公演に、女はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、配当金から新本社まで、何でも揃えてみせるぜ。

よおお待ちどう。俺様こそミン。通称クレイジーミン。
人斬りとしての腕は天下逸品!
奇人?変人?だから何。

セム=オーエン。通称、織月のダンナ。
婿入りの天才だ。GMでもぶん殴ってみせらぁ。
でも赤い羽根だけはかんべんな。

俺達は、道理の通った世の中にあえて挑戦する。
頼りになる進出鬼没の、特攻野郎PKチーム!
レベ半したいときは、いつでも応戦にチェックして待っていてくれ。


 …ごめん、1度やってみたかった。





- 今週の覇者 -



 レベル覇者はまいどまいどのMeltsnow Thousandflame嬢。LV19。
 むしろじりじり後続を離すイキオイだが、『えくすとら・かいんず』『と・・・飛んでるよ〜(;´Д`)(?)』などが追いかける。
 所持金覇者は399994s。すごい額だ。

 攻撃覇者は宮本宮氏が奪取。2位のクラウド氏はぱくり魔クリスティという元PKパーティらしい。
 防御覇者はMeltsnow Thousandflame嬢の野望を阻んだダンクーガ氏。

 知性一位はサマー×2氏連覇。50000武器は偉大だ。
 続いて40000sアイテム所有のリト=マークスン氏が追っていく。
 精神覇者も榊 熾天氏が防衛。メイドさんとチャイナ服女性がいながらの精神力の高さは ロイ・ホークロード氏への愛の賜物だ。そういうことで決定。

 器用さはMeltsnow Thousandflame嬢が独走中。
 素早さ覇者はヴィヴィアン・ウエストウッド氏が死守。しかしMeltsnow Thousandflame嬢が2位に。4冠間近だ。

 カルマは別枠で話すので省略。
 最大とヒット回数はよくわからないので省略する。
 …うーん、覇者はコメントが少なくなっていく。


- 今週の人斬り -

 カルマ覇者はデッドヒート。

 先週のカルマ覇者の2強。
TTIエルヘブン支社〜春の大感謝祭〜
赤眼の闇
 カルマは今回で二組とも252へ。
 『TTIエルヘブン支社』は『トラブル・くいんてっと』を撃破し、久しぶりの戦果をあげる。
 『赤眼の闇』は前回、一人仲間を落とされたのだが回収に行かずに斬り続行。カルマ覇者への執念か。
 第3位の『殺戮機械』は『Sweet as suger』らを打ち倒してカルマ234。
 同点3位の『DropingStars』は 『第4563パーティ』『成せば成る!成さねば成らぬ!何事も♪』の十名を斬りふせる大戦果。
 特に成せば成るはダラ戦気味とはいえ平均レベルが3以上高いパーティ。

 賞金首一位は『闇の中の黒き者ども』が3連覇。
 今回、20000sをかけた武器を手に入れて『第6387パーティ』『世界保護団体』を屠るが……あれはわざとなのかな。
 一人22840s。
 賞金首二位は『神遣わせし法的暗殺者』で『第7331パーティ』戦とモンス戦。
 一人22090s。
 賞金首三位は『Kookai - Foundation
 諸戦の『神々の黄昏』相手に鮮やかに奇襲速攻を決める。続く『第3191パーティ』はウォルガス氏が粘りをみせるが全滅。
 そしてヘキサさん、流し目がちょっとエッチ。
 一人21790s。


 今週のPKデビューは5組。

- Desert Rose -
 版権キャラが目立つこのパーティの初戦は単独*2。
 やや寂しいスタートになった。
第1569パーティ』も単独*2。
 素早さの高いパーティだけに今後に期待したい。
神聖ベルナティオ真魔兵機師団第017小隊』は単独の後、 PKパーティ『機械隊参上』に斬りかかっていく。
 この戦いは相性がすべてだった。
 神聖ペルはLV7黒魔法が主力。そのサンダーボルトが機械兵のみの機械隊には致命的。
 今後はそのHPから、先手の取り合いが勝負をわけるだろうが、神聖ペル一人12890s獲得した。

 続いて個性派というかやり逃げというか、とにかくかなりのキレをみせたのが『中○人民共和国の最新鋭機たち
 機械兵三機で『WIND』『スチャラカ冒険隊』と十名を撃破。
(※)リン=ラディナローシュ嬢からの情報によると、かつて四機でPKをしていたとのこと。
   デビューではありませんでした。お詫びして訂正します。

 『終焉刹那』は戦*2機*2盗*1の完全な打撃型パーティ。
 『WARNINKS FREAKS』相手には勝利するが、次戦はPKギルド「Crimson moon shadow 」の二番隊。
 撃破したとはいえ、そのダラ戦中の相手に二人も落とされてしまった原因をしっかり踏まえることが、 今後、PKパーティとして飛躍できるかどうかのポイントになるだろう。

 『にじやみ』の初陣はダラ戦中の『コキブリ戦隊オメガマン』を 一方的に回復においやる展開で勝利。二戦目の『がんばりま・しょ・う!』戦も奇襲からはじまる攻撃が炸裂した。
 HPとすばやさも揃っていることから将来有望なPKだ。


 次に先週のデビュー組の結果。

 まずは『hB』は単独と二人組み相手に勝利。
 元手のかかる編成だけに足がでる収支だと厳しいか。

 次は『あぼーん』だが、 やはり明かに間違った方向に強い個性を放っている模様。
 『第4779パーティ』『リトルヘッジホック?』と、総合力では互角の相手に完勝。
 ちゃっかり強い一団だ。

 『メナス』は魔法攻撃の連弾がすさまじい。
 『迷宮界DK方面第弐部隊』などを抹殺。
 将来、稼いだお金が武器資金などに回ると考えると恐ろしい。


 ベテランPKも熱い。

 このところモンス戦をしていた『オズ』が斬り再開。
 『水の旅人』などを斬るも戦果は芳しくない。
 だが、未継続一人いるとは思えない安定ぶりだ。

 『〜PT斬りTai☆〜』は『Insanity Cross』などを撃破。
 やはり、HPが不安なのだが果敢に斬る。

 『目指せ海賊王!』は『第4741パーティ』 『木の実木のまま別に食うでなし(もぉいっぱいいっぱいデス)』と斬る。
 このパーティの特徴は魔力の高い武具から放たれる黒魔法と一貫した異常防止装備だ。
 反面、HPが少ないなどPKK側からすると作戦を立てやすい相手かもしれない。

 次に『』は『セオドラ嬢王国軍』に奇襲をしかけ、 ほとんど反撃の機会も与えず勝利する。しかし、次戦の『がんばっちゃっていいのかよ!』は素早さ覇者常連のつっこみ三村氏。
 単身ながら、初撃で黄金ラッシュ。一ターンで青葉司氏を屠り、仲間からの反撃で倒されたもののアイテムは持ち逃げする。
 本当に彼は輝いていた。

 『ブレイズ』は サークスパンダ氏お持ち帰り。

 『Dhies Alliance』は再び斬るも単独*2。


 『暁の幽幻魔』は単独冒険者を倒した後、 『気張り職人』と激戦を繰り広げた。
 気張り職人は全員盗賊という編成。暁の幽幻魔はエレキチェインに続くアッシュ=D=フィーロッド氏の隠密を受け、 シレイ・ラドクリフ氏が落とされてしまう。
 結果的に気張り職人は全滅したが、盗賊のこの時期の強さが現れた戦闘だった。

 『ふえ科』は奇襲を受けながらも 『5477パーティ』と『ヘヴン・クルセイダーズ』を倒す。
 ここの強みは魔法攻撃とそこそこにあるHPで、安定した戦いはそれがバックボーン。
 ただし、魔法攻撃されると今一つ属性補完が不徹底な部分もあり、同業者に弱いかもしれない。

 『パーティ名未定。』が 『五分厘ハンターズ(嘘)』に斬りかかったが、なぜか「探索」を行い、それがパーティ半壊に繋がった。
 探索は失敗した場合、探索者以外の仲間が一時動けなくなる非常にギャンブル性の高い行動。
 まず、クロウ氏の輝きラッシュがカオス氏を屠ったかと思うと、後半仲間を二人落とされぼろぼろの状態で 今度は輝きラッシュ二連発。
 グランディウス氏、熱気バサラ氏を相次いで落としたのち、自ら次撃で倒れ壮絶な戦いに幕を引いた。

 『564パーティ』は 魔発がよく発動して『雷華義勇隊』と続く『第818パーティ』を倒す。
 こちらのパーティはPKギルドハイリスク・ロリータンというものを結成している…ロリータン?
 戦術としては飛行特性と乱れ武器で攻撃回数を増やし、技発動を早める工夫がなされている。

 『TTIライカ支社』は今回は斬り、 『第1950パーティ』『第2980パーティ』と撃破する。
 彼らに匹敵する強豪との激突を早く見たい。

 『てっとねっとえんとねっと』も人斬り復帰。
 二戦目の『第7626パーティ』相手に奇襲から始まる猛攻を見せて勝利。

 『ムサシコスギ電脳組』はレベルの近い 『まずはコツコツ行ってみよ♪』を下す。
 人斬りでLV4に。


 『Trix』の相手は 『旅は道ずれ世は情け』『第1555パーティ』と少数相手に今回は少し物足りない結果。
 ていうか、イムル=エリナーゼちゃんがお色気担当でも俺は一向に構わない。

 『TRHMR』はフェル-アレンへ行き『妄想旅団』などを撃破。

 『漆黒の翼。』も人斬り再開。
 『悠久の異邦人』『第3666パーティ』と斬りを成功させる。
 あと、綾乃ちゃんの技名がえらいことになっていました。潜伏期間になにがあったのだろう。

 モンス戦中の『人を斬りたいお年頃』の 槙 七瀬ちゃんのルーンが省略されました。無念。
 というか、ボーナスやたらと稼いでます。
 『琥羅解快賊団』はフィーズン入り。

 単独斬りで『死神氏』が『Σ( ̄▽ ̄;』『第6316パーティ』と三人ハーティニ連戦を勝ちぬく。
 さらに『機械兵氏』は装備が名を表している。こういうの好き。

 素早さ覇者常連のドム(MS−09 3S)氏が切り始めるも、相手はレベル13の五人パーティ。
 さすがに勝てる相手ではなかった。

 単独斬り常連のBORG氏は『BORG CUBE』は『おでこ流血』から 『おでこカサブタ』と進化したものの、同レベル五人組の6165パーティ相手ではやはり無理だった。


 以下…
百仙所縁
TTI本社
狂気の翼
死霊の鎖鎌
レイニー君と不愉快な仲間達。(仮)
デンデンパニック
Σ(。・Д・。)アン? 
えんじぇる・うぃんぐ♪
ぶっ殺し隊人殺し組
Under cover of darkness[CMS_01]
血染めの宴
成り上がり物語
BETRAYER
えりごリアン
は、全てモンス戦。


 『ゴキブリマスターズ(仮)』のデビュー戦は 辛いものとなった。
 初陣相手の『ぷろぐれっしう゛おじいちゃん』はほぼ同格の相手。
 戦闘はかなりの削りあいとなるが、全体攻撃でぷろぐれっしう゛に分があつた。
 特に1行読みの全体ルーンがかなりダメージをたたき出していた気がする。
 なお、H*5ルーン以外は前期と同じ配置でOKとのこと。

 そしてなんといっても注目は『ヴァルハラ
 ベテランPKとしておなじみの彼らは『電脳遊戯戦隊「黒船H。」』と対戦。
 レベルと人数を考えるとほぼ互角の両者がぶつかった序盤はヴァルハラの速攻が冴える。
 だが、厚い回復で凌ぎった『電脳遊戯戦隊「黒船H。」』は反撃のライトニング・ボルト。これがことのほかはまる。
 3発打ち終わった頃には勝負はすでに決まっていた。
 黒船は一人25134sの賞金を獲得。それにしても黒船には何か対人の臭いがする…

 ヴァルハラは長期戦が不利なら、技は武装解除などその長期戦の土俵に上がるものではなく、 戦士二人とも全体飛びこみで短期決戦を強いるなど、戦術の徹底が必要だった気がする。
 そのあたりを補っての復活が期待されるところだ。


 今回のPK行動は小康状態。PKKの動きも見え始めてきた。
 アストローナ大陸にとって今週は嵐の前の静けさなのかもしれない。


>潜伏  注目はデスフラッターだ。
 『hB』『ブレイズ』『Dの予感』など個性的な面子が続々デビューしているこのギルドだが、 ギルドサイトを見る限り、まだ潜伏中のPKはたくさん存在する。
 全貌が明かになるその時、アストローナにデスフラッターの戦慄が走る。


- kaburagi memo -



 今回もPK実行生存パーティ/街道総パーティ表掲載。
 掲載されてないのはPK活動0ということ。
 実行してないパーティは省略。

ライカ−黒竜の塔   
ライカ−イブン
ライカ−アレン
フェル−アレン
フェル−ルシアール
フェル−ヴァルキオン
フィーズン−エルヘブン
フィーズン−ルシアール
ライカ−シュパーリン
ガルヴァーダ−ヴァルキオン
3/226
2/213
8/528
7/325
6/352
0/151
3/280
3/246
3/421
1/51



- 号外 -

 最近、GODとR'zを続けて取り上げているが、今回はそれも含めた PK業界について、少し。

 GOD=背徳の宴はシルバーポイズン氏の治めた前期はある程度 参加資格に制限があり、少数精鋭PK集団という感じだった。
 今期は創設者ミン氏の元に再び戻り、再び広く門戸を解放している。

 同様に広くPKKとして門戸を開放しているのがR'z。
 PKKとは本来、PKと資金的な差を埋めるために何ヶ月もかけて身を潜め、 仮想敵パーティを定め、パーティをじっくり改造し、いつ起こるともしれない 戦いに生き方を捧げることだ。
 もちろん、だからといってPKKを一般パーティが夢見てはいけないわけではない。
 少なくとも、初心者でも参加して戦術を学ぶことは直接的なPKKに繋がるわけではないが 次代に繋がる素地ができる。
 しかし、PKKギルドとしてR'zにはあまりにもそちらの印象が強くなり、PKKとしての評判が 霞む結果になってしまった。
 そろそろR'zも鉄と血の臭いを取り戻す時期だ。

 R'zに死と生の鍔迫り合いを求める「R'zの歴史に終止符を打つ」RK Projectとは いわば多数PKギルドによるR'z包囲網。
 耐えられずに滅んでもかまわないというプロジェクトだ。馴れ合いではない。

 RK Projectの中心となるGODは、その性格が精鋭PKギルドから広い範囲での 各PKギルドにミン氏はその枠の中でのプロジェクト参加を求める。

 TTIは世界のスター飯塚が回答。
 社員の参加は自由としながらも、組織として、また自分のキャラクター的に色の違いからか 参加は思いとどまる。
 代わってやはり中心メンバーのゼーキマ氏が独自色を保持したままでの 包囲網への参加を表明。

 Secret5&Hit men guild は代表の一文字響氏が快諾。
 Pandora Boxも賛同し、この時点でも強力な包囲網となった。

 また、呼びかけは主にR'zやGODに所縁がある団体にされているが、 PKにはまだ続々とその団員が明かになりつつあるデスフラッター。 新興PKギルドCrimson moon shadowや黒猫団など、PKとしての存在感を 知らしめることのできるイベントなので、ギルドやパーティ単位問わず 自由に参加すると楽しい情勢ができあがるかもしれない。

 なお、他にもPKKではオルフ系(未確認)がいるはずだが、 前期のorff構成メンバーを俺が忘れているので週記では追跡のしようもない。


- 街で見かけたかわいい子 -

 街で見かけたかわいい子を紹介しよう。
 なお、個人の好みで決めているのでかなり偏っている。
 例えば低めのストライクゾーンが甘いゾ?てなぐあいに。

 ステータスから推察するにGMが望むDK2とは「成人男子どもがハナゲを取り合って飛びこんだり輝いたりする世界」な のですが、それに真っ向から対立する邪道なコーナーです。


 そして色男コーナー。

 番外
 掲載許可は一切受けてませんので、消してほしいという方は 掲示板に一言おっしゃっていただければ即座に対応します。




- 今週のディアス単身赴任兵 -

(あらすじ)
 今週、ついにストーンゴーレムを克服した『ディアス単身赴任兵氏』 ですが、今週のチャンピオンは「ふりふりエプロン」を送りつけたミティ氏です。
 着ろと?

 それとディアス単身赴任兵にあまり役に立つもの、多額の現金は似合わないです。
 いつまでも悲哀が漂い、恵まれないあなたでいてください。


「今週の登場人物」
 ディアス単身赴任兵  都市同盟の愛を一身に集めるディアスのスパイ。

 アイシャ=ブラッドフォード 彼を慕う美しい後輩。実は殺し屋。
               とっても不倫志願。押しが強い。

第1話 飛べ、ディアス単身赴任兵

 珍しい客人を迎えた。
 まあ、ディアスから都市同盟に単身赴任しているのだから、客人自体珍しいのだが。
「おや、アイシャか。何のようだい」
 アイシャ=ブラッドフォード。
 俺と同じディアスの側に属する人斬り。長身の何とも言えぬ独特の色香のある美女で、 一人暮らしの続く俺には少しまぶしくさえ見えて、逆に苦手だ。
「ん、ディアスからの辞令をもってきたんだけどね、ちょっと入るよー」
「おいおい」
 止めようと声を飛ばすが聞きやしない。
 にっこり。一瞬立ちすくんでしまうほど綺麗な笑顔を俺に向けた後、脇を擦りぬけて躊躇いもせず屋内へ。
 キルスレーンの女は押しが強い。まあ、どうせディアスからの辞令を玄関で 話すわけにも行かないしな。
 もしかして、帰還命令…ということもありうる。
 しかし、こう若い女性が既婚者とは言え男一人の家に気楽に入ってくるのは おじさん、ちょっとどうかなと思うが。

 俺は部屋の掃除だけはきちんとしている。
 というより動きやすいようにむしろ殺風景だ。
 その部屋を占拠するソファに、アイシャがすでに座っていた。
「んー」
 アイシャはなぜか不満げに部屋を見渡す。
 どうした?
「なによ、片付いているじゃない」
 片付いてて悪いのかよ。
「散らかっていたら、ちょっと奥さんの代わりに世話焼いてみようかなーと思ったんだけどね」
 奥さんの代わり…
 綺麗な割りに表情の豊かなアイシャの横顔。頬はほんのりと艶やかな朱色で…だめだ、俺、何を考えているんだよ。
「で、ディアスからの辞令ってなんだよ」
 アイシャから少し目を外して、急かすように問う。
「ああ、あなたの戦い方について、ね」
「えっ」
 戦い方だと?
 予想だにしないことに少したじろぐ俺がいた。
「あなたの戦い方にダイナミックさが欲しいから、その戦闘設定を指定するスタイルに変更するようにと、上から命令が出ているわ」
「そうなのか…」
 確かに、やや投げやりに悲哀を隠そうともせずやっていたのが、上からすれば気に障ったのかもしれない。
 まあ、仕方ない。それに上から注目されているってことだ。言う事にしたがってそれなりの 戦果を上げれば、ディアスに戻れる日も近くなるかもしれないしな。
「そしてこれがあなたの新しい戦闘設定よ」

 アイシャから辞令書を受け取り、読んでみる。

「……」
 うおおおおおお。
 ひでぇ、あまりにも、ひでぇ。
 なんでだっ。なんで俺ばかり、こんな目に…っ!
 気がつけば、アイシャが悲しげな眼差しで俺を見下ろしていた。
 その桜色の唇が開いて、致命的な言葉を吐き出す。

「あなたが…あなたがっ、リン=ハザート皇帝にお歳暮で毛生え薬なんて送るからっ」

 あれかーっ!
「よっ、よかれと思ったんだよぉ…」
 もう、俺は泣き崩れるしかない。
 ごめんよ、妻よ、子供よ。父ちゃんがバカだったよ。
 その俺の肩に感じた柔らかな感触と体温。
「アイシャ…?」
 俺の肩に手をのせ、いたわりをたたえたすいこまれるような微笑で俺を見つめている。
「辛いだろうけど、あたしは…あたしだけはあなたのすぐ側にいて、味方になるからね…」

 その笑顔があまりにも心に迫って、俺は少しだけ考えることをやめたくなる自分を自覚した。
 早くディアスに帰れないと、もしかして俺は…

(第二話「えっ、ハナゲソルジャーが二人!?」に続かない)
 もう、彼なら何でもありだ。





以上。



※BackNumber

10.166/8
9.166/7
8.166/6
7.166/5
6.166/4
5.166/3
4.166/2
3.166/1
2.165/12
1.165/11