




カヤックを漕ぐ者の望みは、ちょっと危ない川か、口に含めるほど水がきれいな川をみつけることだろう。どちらも、日本のほとんどすべての川にダムや堰がつくられ、かさぶたのようなコンクリートでぎっしり覆われた今となっては難しいことだ。それでも、ちょっと危ない川は、雪解け、長雨、豪雨、台風などの時に、幸運な、あるいは不幸な出合いを演出できるけど、きれいな川は、ないって断言しちゃうほうが簡単。カヤックを漕げるほど豊かな湧水が流れ込んでいて、人家がない川なんて、捜せないよね。それでも、10年ぐらい前までは、そんな川を探しながら、日本的風景を訪ねる川旅を楽しんでいた。本州はざっとだけど廻った。今回は、東北の川。北の果ての仏たちを見たくて、岩木川、米代川、阿仁川、玉川、馬淵川、安家川、久慈川、小本川、閉伊川、猿ヶ石川、玉川、雄物川など、あちこち訪ねた時にみつけたので、陸奥川(みちのおくのかわ)と名付けた。きれいな川だろう、今も健在なことを祈るばかり。

















おしら様や、座敷童子や、漆やマタギの山里など、10日以上、あちこちぶらぶらしたのに、写真も撮ったのに、どこが、どこやら、いずこをを訪ねたのやらほとんど憶えていない。