戸隠、西岳・旭岳・白馬三山

日  時  平成12年7月21〜 24日 
場  所  上越・北アルプス北部   
参加者  木村正人・木村貴子
コ-スタイム  21日   伊豆高原−鏡池大駐車場
              17:50    23:30
       22日
 鏡池P〜八方睨〜本院岳〜 西岳〜 P1下降点〜天狗平〜鏡池P・湯・食−−猿倉・P
 5:50   8:15-25  10:00-20 10:50   11:15-40  13:55   15:00-50-17:00  18:30
       23日
 猿倉P〜白馬尻〜 ネブカッ平〜頂上宿舎〜旭岳〜  白馬岳〜 杓子岳〜 鑓ガ岳〜天狗山荘
 6:20    7:15-30  9:10-20  11:00-30  12:00-10 13:00-10  15:00-10 16:00   16:50 
       24日      
 天狗山荘〜分岐〜鑓温泉〜 小日向のコル〜猿倉・P−−白馬八方温泉−伊豆高原 
 6:10     6:30 7:50-8:40  10:00       11:30-50  12:00-30  
                                                        報 告  木村正人
   21日
 予定時間に鏡池横の駐車場に着く。車は1台もいない。この駐車場は隣に水洗トイレが有るし、飲めないが水も出る。そして幹線道ではないので、夜はほとんど車も通らず、静かでお勧めです。
  
   22日
 駐車場から山道を随神門、奥社へ。此処からは登山道でけっこう急登だ。西岳連邦や本院岳の威容が見え凄いアップダウンだ。五十間長屋からは鎖場が多いが、此処は経験済みなので安心だ。しかし蟻の戸渡と剣の刃渡りはやはり緊張した。

             

         蟻の戸渡と鏡池                      剣の刃渡りを慎重に

八方睨みは相変わらず展望の良い所で、高妻山や黒姫山、遠くには火打山、妙高山、白馬の山々も見えた。 
 一休み後、方向指示坂の裏から急下降で最低鞍部へ。やはりこのコ−スはバリエ−ションル−トで、余り人が入っていないのが、登山道を見ればわかった。
 
 薮は頭を越え、歩きにくい。そしてアザミの花が多く、トゲが体を刺す。でも荒されてないせいか花は色々な所に咲いていた。また戸隠山、一不動ル−トと違いアップダウンが多く、結構疲れる。左側は100m以上の断崖で右は雑木帯。その、ぎりぎりの所を歩く。期待していた板倉清水では、やはり水は涸れていた。(場所もはっきり解らず標識もない)暑さと急登、そして歩きにくい笹薮に苦しみながら、低木におおわれた狭い本院岳に着く。

 昼食後キレットに下り、泥と岩のミックスした岩壁を鎖を頼りに登る。程なく西岳に着いたが、休むような所ではないのでそのまま通過。 しばらく歩くとP1下降点に着く。此処で私達は登攀のフル装備の格好になり、急峻なP1尾根を下る。

              

                     P1下降点にて準備OK

不帰の剣は名前がいやなのでザイルを出すつもりでいたが、それと解らずゴボウで下ってしまった。続く10mの鎖は懸垂下降で下る。蟻の戸渡は貴子に継続登攀や各自登攀を教える為ザイルを使用した。後はたいした事なかったが急な下りだった。

 水を節約して飲んでいたが、望岳台で空になった。このル−トとこの天気で各自1リットルは少なかった。牧草地から再び林の下りになり、楠川に出る。2人とも沢水を喉を鳴らしながら飲んだ。沢から1時間の登りで駐車場に着いたが、バリエ−ションル−トのコ−スタイム9時間20分は結構きつかった。

 後は中社で風呂に入り、白馬へ車を走らせた。
 猿倉駐車場満車と書れた看板があった。駄目で元々、猿倉に行ったら駐車場は1割り方空いていてラッキ−。

   23日 
 入山届けを出し、ひと登りで白馬尻。
 大きな花のキヌガサ草が出迎えてくれた。白馬の目的の一つが花だったので目的がかなえられそうだ。

 小屋の上でアイゼンを付け、雪渓に立つと冷たい風が気持ち良かった。蟻の行列とまではいかないが、かなりの人が登っている。落石の点在する中を登るが、昨日の疲れのせいか思うようにペ−スが上がらず、ゆっくり登る。

       

          大雪渓のアリの行列                   つかれたー

 ねぶかっ平の前が、特に落石が多く、雪解け水が滝のように流れ落ちていた。ねぶかっ平では多くの人が休んでいて、私達もアイゼンをはずし一休み。小雪渓をトラバ−スしガラガラした石の斜面を登ると(お花畑)に着いた。花が少ないので、休まず上方に見えている頂上宿舎へ急ぐ。

 宿舎で昼食をとり、主稜線上に登ると、目指す旭岳がすぐ近くにあった。平な雪渓を渡ると、踏み跡があったので、ガレ場の斜面を登った。祖母谷温泉への通過途中の山で、人気がない山と思っていたが踏み跡はしっかりしていた。頂上で白馬岳をバックに写真を撮る。第二の目的達成。

        

            後ろの山は旭岳                      山頂標識
 
 白馬岳へ向かう。前回登った時は、ただ登頂が目的だったが、今回は、新田次郎の強力伝で有名な方向指示坂の台座を見るのが第三の目的だった。「あった、あった」さほど大きくはないが、御影石が重そうに見えた。(187s)

 小見山正が命を縮めてまで運ぶ必要があったのだろうか???安易な私はもっと小さくして運べば良いじゃないかと思った。この石の事をどれだけの人が知っているのだろうか???・・ 

 時間が早いので天狗山荘迄行く事にした。杓子岳の巻路に誘惑されたが、三山縦走も目的なので、ガレた急登を登った。一端下り素晴らしいお花畑けを通り、鑓ガ岳へ。

       
     左の平らが杓子岳で、右は鑓ガ岳             右が杓子岳で中央が白馬岳

 劒岳が近くに見える。『源次郎尾根、八ツ峰待ってろよ』心の中でつぶやく。
 鑓ガ岳は北側と南側では山容がまるで違うのに驚いた。鑓温泉への分岐を過ぎ天狗山荘に着く。昨日は混んでいたそうだが、今日はテント場にも空きがあった。雪渓からは豊富に水が流れていて、無料でいただけた。

                  

                      天狗山荘テント場・後は雪渓 

 雪渓登りとコ−スタイム9時間40分に二人とも疲れ、暗くなる前に寝た。
 夕方雲間に稲光が光り、とても綺麗だった。

   24日  
 御来光を見る。今日も天気が良さそうだ。分岐から下り、ザレ場に幅10m高さ数十mの斜面にコマ草が一面に咲いていた。私はコマ草雪崩と言った。大出原の花畑はひときわ美しかった。

 鎖場を過ぎ鑓温泉に着く。最後の目的、温泉に入る。
 男女に仕切られた露天風呂に入った。ぬるめの温度がちょうど良い。下にはテント場があり、雪渓や山々を見ながらの入浴は極楽だ。貴子が女性の方は狭いと言って隙間から入って来た・・

 昼食後再び下降。アイゼンを付け幾つかの雪渓を渡る。小日向のコルには水芭蕉が咲いていて驚く。長いブナ林を下り林道に出た。更に少し進んで猿倉の駐車場に着く。白馬八方温泉の露天風呂に入って帰路に着き、3泊4日の山行が終った。

 平成12年10月、私の調査不足により断念した戸隠西岳ル−トを出来た。
 白馬は天気にも花にも恵まれ、いろいろな目的を達成出来て良かった。体はきつかったが、充実した山行だった。