仙丈ガ岳

日  時  平成12年2月10日〜13日
場  所  南アルプス北部
参加者  木村正人・木村貴子
コ-スタイム 10日    伊豆高原〜諏訪IC〜戸台駐車場    
              18:00    22:00   23:00     
      11日    戸台P−鋸岳入口−丹渓山荘−テント場 
              8:20  10:20-30  11:00-15  13:35       
      12日    テント場−北沢峠−五合目−小仙丈ガ岳−仙丈ガ岳−小仙丈ガ岳−五合目−テント場
              7:40    7:55    9:50   11:10-15   13:00-30  14:30-35  15:10-20 16:35          13日    テント場−丹渓山荘−戸台P〜    伊豆高原
             8:00    9:30-40   11:40-12:40  19:30            
                                                           報告 木村貴子    10日   
 夕方、伊豆高原を出発。諏訪ICよりチェ−ンを付けることもなく、枝突峠を経て戸台口へ着く。
広い河原の駐車場には車が2台しかなく不思議に思う。

   11日   
 朝には、10数台の車になっていた。登山届けを出し北沢峠を目指す。
川沿いの平坦な道には雪もなく歩きやすい。周りの山を見ても雪が少ない。しばらくすると真っ白な甲斐駒ガ岳が目に入る。綺麗だ。
 丹渓山荘から八丁坂の急登が続く。アイゼン、ピッケル、ワカンと装備もあるし、食料も多めなので、私の荷物もいつになく重い。17kg位かな−。肩に重くのしかかり、きつい登りだった。昼頃には曇ってきて、休んでいると風が冷たく寒いので、ひたすら歩く。 北沢峠にテントを張ろうとしたが、飲み水の事を考え、長衛小屋テント場にする。

 テント場は凍っていてペグがきかない。竹ペグもダメ。石を拾い集め、テント張りの準備をする。明日一日テントを張って置くので飛ばされないようにし、寒さ対策の為外張りの周りにもしっかり雪を被せ完了。水は川から汲め、雪を溶かす手間が省けた。でも汚染の心配もあるので沸騰させて使う事にした。
 沢を吹き下ろす風が強く寒い。お酒で体を暖め早めに眠りに就く。

  12日    
 空を見上げると。雲ひとつない青空。雪を頂いた小仙丈ガ岳が眩しい。 
 登山口からのトレ−スはしっかりできていて、ラッセルの心配も無さそうなので一安心。森林限界を過ぎ、尾根に出て初めてアイゼンを着ける。両側の谷間から時々突風が吹き、雪煙が舞っている。先を行く夫が「突風に気おつけろ。ピッケルは飾りじゃないぞ。」と怒鳴る。私は体を低くし、ピッケルをしっかりと刺す。

 小仙丈への登りは急登で、雪崩の起きそうな所になっている。私達はわざとハイマツの顔を出している所を登った。やがて風もおさまり歩きやすくなった。右斜面を見下ろすと、真新しい仙丈非難小屋が完成していた。頂上際になり、唯つ難所とガイドブックに記されていたナイフリッジ状の尾根に出た。直ぐ下をトラバ−ス道も出来ていたが、尾根の上の方が幅もあり、危なげなく通過できた 狭い頂上は10人位の人で賑わっていた展望が良く、甲斐駒、鋸岳、北岳が目の前に迫り、富士山、八ガ岳、中央アルプス、北アルプスと360度の大パノラマを満喫できた。あまり寒くなく、昼食もゆっくりでき最高でした。

                   

 下山は同じコ−スを戻る。小仙丈からの下りに、夫は尻セ−ドで難なく下りるが、私には傾斜がきつく無理なので、一歩一歩下りる。この下りは気持ちの良いものではありませんでした。
 樹林帯に入り、アイゼンをはずし、後は滑る様にして下山。登りと比べ何と楽な事か。

 テントに戻り、乾杯。お腹も満たし、後は、着れる物を全部着込み(ホッカイロもして)蓑虫のようになって、眠りに就く。
  13日
 背筋が寒く3時頃に目が覚めてしまう。風はないが、冷え込んで寒い。テントの内側には、薄い結晶が出来ていた。ランタンをつけて暖をとる。

 今日も天気が良い。甲斐駒にも登りたいが時間的に無理があり、後ろ髪を引かれる思いで下山。
途中で会った人の話では、この連休に登頂出来たのは3年ぶりとの事。

 戸台駐車場の河原で甲斐駒ガ岳を見ながら、昼食を楽しむ。途中、長谷村の仙流荘でお風呂に入り、体を暖め帰路に着く。

 北沢峠まで登り、天気次第では沈殿もたまにはいいかとか、ラッセルするようなら2人では無理なので止めよう等と話し合ったが、天候に恵まれ、3000m峰の頂上を踏むことができ、充実した山行になりました。また、テントが4人用と広かったせいもあり、非常に寒く、良く眠れなかった事も冬山ならではの体験でした。