北岳・塩見岳・蝙蝠岳・小河内岳
日 時 平成11年9月14日〜 18日
場 所 南アルプス
参加者 木村正人・木村貴子
コ-スタイム 14日
伊豆高原=熱海=====沼津=====富士=====甲府〜 舞鶴公園
17:58発 18:42着-54発 19:14着-16発 19:35発-42発 22:20着 22:30
15日
甲府= 広河原〜 二俣〜 八本歯のコル〜北岳山荘〜間ノ岳〜三峰岳〜熊ノ平小屋
4:00発 6:00着-50 9:00-10 11:10-20 12:10-00 14:30 15:00
16:10
16日
小屋〜新蛇抜山〜北荒川岳〜雪投沢〜北俣岳分岐〜蝙蝠岳〜 塩見岳〜 ビバ-グテント場
6:00 7:30-40 8:40-50 9:30-00 10:40-50 12:10-20 14:30-50 16:10
17日
テント場〜本谷山〜三伏峠〜烏帽子岳〜小河内岳〜 烏帽子岳〜三伏小屋水場〜三伏峠小屋
7:00 8:00-10 9:10-20 9:50-00 11:10-12:10 13:20-30 14:00-30 15:00
18日
三伏峠小屋〜塩川小屋〜鹿塩温泉===伊那大島駅====伊豆高原
7:00 10:00-10 12:30-14:20発 15:23着-16:06発 22:21着
報告 木村正人
私の山行目的の一つに、国内標高ベスト100高山がある。
北岳から仙塩尾根を通り、塩見岳を越え小河内岳まで行き、三伏峠を下山すると未踏の5山が加わるので、熱帯低気圧接近を心配しながら行動した。
今回は入山口と下山口との距離があるので、電車とバスを利用しての山行だ。
14日
甲府駅に着いたのは22時20分。地図で調べておいた駅から徒歩10分の舞鶴城公園にテントを張る。
雨が降っていたが、城門のような所があったので、濡れずに済んだ。でも車の音がうるさかった。
15日
始発のバスで見慣れた広河原に着く。人が少なく夏の喧騒が嘘のようだ。雨の中天気を気にしながら出発。
二俣を過ぎると小雨に変わったが、八本歯からは風が出て来た。懐かしいバットレスは見えたが遠望は望めないと思い。北岳には登らず山荘に直行する。下山する人には数組み合ったが登るのを見たのは1人だけだった。
山荘で熱帯低気圧が台風16号に変わり夜叉神峠で車が通行止めになったと解かる。山行を変更するほどの天気でもないので、熊ノ平を目指す。とは言え寒いので間ノ岳は休まず通過。三峰岳迄は稜線上で風が強くまいった。(この辺りはいつでも強い所)ガスの切れ間に2ヶ月前に歩いた白峰三山が大きく見えた。静岡・山梨・長野の県境三峰岳を越え、さらに下降するとハイマツと砂礫の台地、三国平に着く。農鳥岳からのトラバ−ス道が合流していて、遠くには熊ノ平小屋が見えた。

ログキャビンの小屋は風の当たりにくい谷間に立ち、農鳥岳を正面に見渡せるテラスまで作られていた。
水も直ぐ近くに流れていて最高だ。テントを申し込んだが、雨も降っているし、寝不足なので素泊りを奮発した。
小屋は事前の調べで、今日が小屋終いの日と分かっていた。小屋の主人にシュウマイやハムを御馳走になった。でも此の様な天気の日に来てと文句も頂戴した。もっともな事だ。また明日の幕営予定地、塩見小屋がテント禁止になったと教わった。
夜中は風もなく星が見えていたので、小屋泊を早まったかと思ったが、ぐっすり眠れて結局良かった。
16日
小屋を出て直ぐ、今回の目的の一山、安倍荒川岳に着く。特徴のない山だが静岡県の大井川の源流地帯が見える。そしてこれから行く塩見岳と、中央アルプスも見えた。展望の良い小岩峰を越える。
次の新蛇抜山は、山頂を通らないと地図にあったので、目星をつけ30m位登ると、小さなケルンがあり頂上と分かった。北荒川岳はハイマツのトンネルを抜けると広い台地に出て、そこが頂上だった。(山頂の感じがしない)
雪投沢キャンプ指定地で水を5、5L汲む。(30分かかる)ここから北俣岳までは、250mの急登のザレ場で、右側は大崩落していて非常に危ない。おまけに雨まで降ってきた。北アルプスならロ−プがある所だ。
分岐にザックをデポし、蝙蝠岳を目指す。前半は岩稜のアップダウンで、後半はなだらかな稜線と深いハイマツ帯。ガスで見通しがきかないせいもあり、あれが頂上か?あれかな?と何度も裏切られた。蓮華岳と似ている。立派な標識のある山頂に着いたが遠望はなし。でも登山道脇の見事に紅葉していているウラシマツツジに目を奪われた。
分岐に戻り、塩見岳東方へ。2年前来たときは西方だけだったので写真に撮った。頂上直下の下りは、ガレ場で浮き石が多く、相変わらず危ない。此所にもクサリかハシゴが必要だ。下りながら前回同様、非難小屋が解放されていればと願ったが残念。多くの人が小屋じまいの後かたずけに忙しそうだった。「30分位下ったコルにテントを張れる所があるので、そこまで行ったら。」と勧められた。やむおえず下っていくと、見覚えのある小川の所に張れる場所があった。 思えば今日は登山者に1人も会わなかった。
17日
三伏峠小屋は改築されており、一棟増築されていた。その一部が期間外解放されており嬉しい。ザックを小屋にデポし、小河内岳を目指した。烏帽子岳に着くと、塩見岳、蝙蝠岳の稜線、そして雲上に浮かぶ富士山、それから此れから進む前小河内、小河内と見遠せた。特に南アルプスの盟主、塩見岳は素晴らしく、相撲の横綱、露払い太刀持ちの様に三山が均整がとれていて、かっこがいい。

奥深い南アルプスの山岳展望を堪能し、前小河内岳に。岩稜の急斜面を下り、登り返すと、ハイマツ帯の明るい小河内岳に着いた。一尺角の立派な木の標識だ。
目の前には荒川三山が迫っている。一段下の小屋は、今年7月新築されたまだ木の香がする綺麗な小屋だ。
昼食時、携帯電話が通じたので、Yさんに連絡を入れた。 帰りは三伏小屋で水を汲み、体を洗い、峠小屋に戻る。開放されている小屋は、私達2人では広すぎて使いきれない。でも、古材を使っているので新しい感じがしない夜放射冷却で寒くなりそうなので、床の上にテントを張って、その中で寝た。

18日
今日は今迄で一番天気が良い。下るのがもったいないくらいだ。登山道は急だが、踏み跡がしっかりしているので、歩きやすい。小沢に降りると傾斜もなくなった。夏ならば塩川小屋までバスが入るのだが、今日はさらに2時間下った鹿塩まで車道を延々と歩き、山行のフィナ−レを迎えた。
鹿塩の温泉で汗を流し、バスと電車を乗り継ぎ、帰路に着く。
熱帯低気圧(後に台風16号)接近中に山行に出た事を反省している。山の上は雨も風も大した事はなかったが、結果オ−ライではなく安全、安心登山を心掛けねばと2人で話合った。