南真砂岳 

日  時  平成11年10月22〜24日
場  所  北アルプス−竹村新道
参加者  木村正人・木村貴子コ-スタイム 
       22日  伊豆高原−豊科IC−信濃大町−七倉山荘
            18:00     22:30   23:00    23:30    
       23日  七倉山荘=高瀬ダム〜湯俣晴嵐荘〜湯俣岳〜 南真砂岳〜湯俣岳〜晴嵐荘
            8:00     8:10    10:30-11:00 13:00-10  14:15-35  15:30   17:00    
       24日  晴嵐荘〜高瀬ダム=七倉山荘−伊豆高原
            8:30    11:00     11:40    
                                                      報告 木村正人 
   22日 
 それは夜11時20分の出来事でした。車は信濃大町を過ぎ、葛温泉手前の橋を走っている時、前方に動くものがいた。貴子は猪だと言ったが、色が黒く見える。5m位に近づくと、なんと熊の親子だった柴犬を大きくしたくらいの小熊が2頭と、シェパ−ド犬を丸くした位の親熊だろう、1頭が、ライトに照らされて逃げていく。スピ−ドを落し、カメラ・カメラと貴子に催促したが、まごついてなかなか出せない。そうこうしているうちに橋は終わり、脇の林の中にガサガサと音をたてながら消えていった。写真に撮れなかったのが残念だが、初めて熊を真近に見て興奮した。 

 10分後、七倉山荘に着き駐車場にテントを張った。山荘やトイレの明かりもあるし小さな熊だったのでさほど心配もなく寝た
  23日
 8時のゲ−トオ−プンと同時にタクシ−で高瀬ダムへ。(1990円)
 長い高瀬隧道を歩き4・5qで舗装道と別れ登山道に入る。上りのほとんどない道を高瀬川沿いに、カラマツの紅葉を見ながら進むと、晴嵐荘に着いた。

                        

 小屋はすでに閉鎖されていて、土木工事の関係者が寝泊りし、乾燥室が開放されていた。
 昼食を済ませ、サブザックで竹村新道を登る。最初からすごい急登が続く。天気もよく、見晴台からは北鎌尾根や小槍がはっきり見え最高だ。硫黄の臭いのするなか、カラマツと松林を息を切らせながら登る。ゆっくりしていると下山で山荘に帰り着く頃は暗くなってしまうからだ。
 湯俣岳を越えると、胸の毛がすでに白くなった雷鳥にあった。そして、崩落地帯を過ぎると小さなケルンの積まれた目的の山、南真砂岳に着いた。(標識はない)

 360度の展望はいつまで見ていても飽きないが、ヘッドランプ使用の下りは嫌なので早々に下山する。
貴子はマツボックリを拾いながら下ったが、それでも日没5分前に小屋に着けた。秋の日はつるべ落し、10分もすると暗くなってきた。

 冬期開放の乾燥室は、6畳位の薄汚れた1棟で、畳2枚分の寝る所と、薪とスト-ブ、頭上には針金が四方に張られていた。楽しみにしていた露天風呂は明日の朝、入る事にする。満点の星空の下、乾燥室は思ったより暖かく気持ち良く眠れた。

                        

  24日
 6時に地獄温泉の河原の天然露天風呂に入りに小屋を出る。吊橋を渡り、対岸を右折し水俣川の吊橋を渡り、残置のロ−プで5m下って倒木をくぐると、まもなく湯気の中に噴湯丘が見える。湯俣川の浅い所を10m徒渉すると、広い河原の中に石に囲まれた天然の風呂があった。
 朝早く誰も居ないので私達は湯に入った『あ−あ−暖かい』徒渉で冷たくなった足が生き返った。いろいろな所から熱い温泉が吹き出ているので、好みの温度の所を選べる。地獄温泉とはよく言ったものだ。回りを見ると今にも崩れ落ちそうな大岩壁や崩落地。河原には温泉の跡か?、黒い川や白くなった所、そして硫黄の臭い。でも私には天国だ。此の異次元の景色と紅葉を見ながら広い河原で一人、いや二人で入るのは天国か極楽だ。

                        

 小屋から15分、徒渉をしなければいけないが絶対お薦めの所です。小屋の前の風呂よりはるかに良い所です。