甲斐駒ガ岳・仙丈ガ岳
 
日  時   平成 7年10月23日〜24日
場  所   南アルプス北部
参加者   木村正人
                                                      報告 木村正人
 朝9時家を出発。3度道を間違えたが5時間で、夜叉神峠に着いた。峠の紅葉は11月に入ってからのようだ。更に40分車を走らすと、今日の宿泊地広河原に着いた。
金曜日なので、駐車場はがらすきである。ここも土日は車でいっぱいになるらしい。

 さっそく持参のビ−ルで一人乾杯。今回は自分一人の登山なので、何となく家族に後ろめたい。ビ−ルと駄菓子を食べながら回りを見れば一面紅葉の真っ盛りである。黄色の葉が多いようだが素晴らしい景色だ。車中泊の準備をし、寝る事にしたが、初めての車でのキャンプ?なかなか寝れない。星空がきれいで天の川もはっきり見えた。
 
 外が騒がしい何時だ。ぎょぎょ、6時半だ。周りはいつのまにか半分くらい車で埋まっていた。バスの出発は9時で、まだ時間はある。おにぎりでしっかり栄養?をつけ、バスを待つ。ラッキ−である。今日は人出が多いので8時30分にバスが出るという。
 バスは美しく紅葉した渓谷を走り25分で峠に着いた。長衛荘で今日の宿泊手続き(素泊まり)をし、荷物を預かってもらい、9時10分、甲斐駒ガ岳をめざして登り始める。

 沢づたいに仙水小屋をめざし、そこで水を補給し、展望のよい仙水峠で休息の予定だ。私は歩きだしたらあまり休まないほうだ。そのせいか仙水小屋をそのまま通過してしまった。
 ゴロゴロ岩辺りまで来るとさすがに疲れた。ふと後を見ると、わぁーすごい、仙丈ガ岳がみえる。一休みの時、喉が渇いいい・・・しまった。仙水小屋での水の補給を忘れた。でも500cc位はある。引き返すのもいやなので、節約しながら水を飲み、再び歩き出す。
 
 登り始めて1時間で峠に着いた。本には1時間20分と書いてある。おかしい、でも見晴らしは本に書いてあった以上で、ピラミッド形の駒ガ岳と魔利支天が目の前に迫り圧倒される。仙丈ガ岳も先程より大きく見える。

                         

 これからが急登だ。1時間で駒津峰に着いた。
 素晴らしい、鳳凰三山の後に美しい富士山が。カメラ、カメラと、北アルプス迄見通せる。空にも地上にも雲も一つ無く、本当の日本晴れ。後は一気に頂上をめざす。
 どうせなら直登コ−スを登ろうと思い、真っすぐ進む。大小の岩の間を1時間で、甲斐駒ガ岳山頂ついに登った。
360度の展望とはこの事だ。遠くには小さく槍ヶ岳も見える。霧ヶ峰・八ガ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳迄見える。頂上で昼食にして一休み。

 魔利支天に行く。出発時、道を間違えたが、登れた。頂上には千手観音のような仏像があった。下りは迂回ル−トで降りる。山頂は花崗岩の白砂が美しく、踏むとザクザクと音がし、気持ち良かった。
 今日は長衛荘泊りなので、時間の心配はなかったが、水も少なくなってきたので降りる。下りは駒津峰から双児山のル−トを選んだ。双児山辺りから森林に入り、下り一方だ。
膝が少しおかしくなってきた。ゆっくり下ろう。自分は登りは自信が有るが、下りは苦手だ。峠まで残り30分位で水がなくなり、喉が渇き辛かったが、なんとか4時に小屋へ着く事が出来た。
 小屋の夕食が羨ましかったが、自分一人の山行、贅沢は言えない。寝る前に湿布を足腰に14枚も貼った。床は土曜なので9割方埋まった。疲れからか、9時半頃には寝た。
 
 4時に目をさまし、出発の支度をする。心配していた膝の痛みもなく良かった。
準備運動をしながら夜明けを待つ。今日は水もいっぱい持ち、ぬかりなし。早く出発すれば1時15分峠発のバスに間に合うと思い、6時に出ようと思っていたが待ち切れず、夜もしらじら明けてきたので、5時半に登り始めた。今日は仙丈ガ岳だ。

 気合いを入れ林の中をどんどん登り、2時間かかるところを1時間で五合目の見晴らしの良い所に着いた。心配だった膝も快調。五合目より上は見晴らしの良い尾根添いを登り、小仙丈ガ岳回りで山頂を目指す。この時期花はほとんど見られない、やはり今は紅葉だ。 小仙丈より森林限界を抜けた。カ−ルが尾根の左右にあり雄大だ。岩を登りザレを歩き、二時間半で仙丈ヶ岳に着いた。

 山頂は以外と狭い。山岳救助の人が10数人いた。景色は甲斐駒とほぼ同じ。昨日の天気があまりにも良かったので、昨日ほどの感動はないが、でも3000mを越える山、満足だ。
 計算すると、今下れば11時15分のバスに間に合う。どうしようか迷う。今日の展望はこれ以上良くならないと判断し、早々に山頂を後にした。下りは本当に早い。10分も下ればカールの底。カールごしに見る仙丈も迫力がある。馬の背ヒュッテの庭で、一休み。

 馬の背からは沢ずたいに下る。膝が変だ、ゆっくり下ろう。谷で日光が当たらないせいか水が凍っている。さらに下ると滝が氷り、すごい、びっくり仰天だ。ここで記念撮影。

                         

 スタイルはジャージとTシャツでちょっと変かな。沢が終わると森林に入り急な下りだ。もう見晴らしはない。
 膝が痛む。これは今までに無い痛みだ。まずいぞと思いつつ、時間を気にしながら進む。昨日と今日のオーバーペースがまずかったのか、本当に痛くなりだした。休みながら足を引きずり、やっと峠に10分前に着けた。良かった、もう歩かなくてすむ。足の筋が切れるかと思っていたのだ。
 
バスに乗り広河原で昼食。足を引きずりながら紅葉を楽しみ、満足して帰路に着く。