中央アルプス・茶臼山

日 時 平成11年8月4日〜7日
場 所 宝剣岳・三ノ沢岳・桧尾岳・空木岳・南駒ケ岳・越百山・茶臼山 
参加者 木村正人・木村貴子
コ-スタイム 4日 伊豆高原−菅の台バスセンタ−
       19:00   0:15
    5日
 バスセンタ-=シラビ平=千畳敷〜宝剣岳〜分岐〜三ノ沢岳〜分岐 〜桧尾岳〜桧尾避難小屋
 6:00  6:30  6:45-7:20  8:10-30  9:00 10:10-35 11:30-12:10 14:20  14:30
    6日
 小屋〜熊沢岳〜東川岳〜木曽殿山荘〜空木岳〜南駒ケ岳〜仙涯嶺〜越百山〜越百小屋
 5:40 6:50-00  8:10-20 8:35-9:10  10:20-00  12:30-50  14:00 15:00-10  15:40
    7日
 小屋〜越百山〜中小避難小屋〜千人塚=七久保駅=菅の台バスセンタ-〜茶臼山−伊豆高原
 5:40 6:30-40 10:10-30    12:00  12:40   13:10       16:30-00 22:00
                                                報告 木村貴子 
  4日
 夕方伊豆高原を出発。菅の台バスセンタ-に着いた頃は12時を廻っていた。広い駐車場には車が以外と少ない。空には満天の星が輝き、天の川も見えた。

   5日
 始発のバス、ロ−プゥェイと乗る事ができ、今日は幸運続き。思えば、駒ケ岳を訪れたのは、もう15年位前の事なので、すっかり周りの景色も忘れていた。ただバスに長く乗ったのと千畳敷カ−ルが印象的だった事を記憶している。ロ−プゥェイを降りると、大勢の人で賑わっていた。軽装で来る人が多いせいか、マイクで登山への注意が流され、登山届けの受付も行なわれていた。

 私達はここから宝剣岳荘に向かい、頂上を目指した。特長のある天狗岩はすぐにそれと分かった。足場の悪い岩を登ると山頂2人位しか立てない岩に夫が上がる。私は降りる時足元のホ−ルドが見えず、少し恐い思いをした。

 三ノ沢岳分岐から少し下った所にザックをデポし、身軽で出掛ける。緩やかな稜線はハイキング気分。頂上は巨岩が折り重なり、涼やかな風が心地よかった。展望は素晴らしく、御嶽、乗鞍、北アルプス、これからの縦走路もよく見えた。分岐に戻り極楽平を過ぎると、登山者も少ない。ウスユキソウ、イワノツメクサ、イワギキョウが綺麗に咲いており、静かな稜線漫歩が味わえた。

 桧尾避難小屋は桧尾岳から左側に縦走路よりはずれて、遠くに見えたが5分位で着いた。小屋にはすでに先客が2組(4人)いたが、20人収容とあって広々としていた。いつになく早く小屋に着いたので、ストレッチをし、早い夕食を済ませ、昨夜寝不足のせいもあって、5時半過ぎには眠りに・・・6時30分頃、13人のパ−ティだという学生がやってきた。(ああ・・これでしばらく眠れそうにないなあ・・)と思いましたが、私の意に反して、学生達は外でも騒がず、さっさと夕食を済ませ、小屋に入ってもお互いに会話せず静かでした。マナ−を心得ていると感心しました。

 この小屋で唯ついやな事は、トイレが無いので、小屋の周りに紙が落ちていた事です。(紙は自分で持ち帰るべきだと思います)

                    

  6日
 ガスが掛っていて雨模様。熊沢岳、さらに幾つかのピ−クを越えて、東川岳に着くと、ガスの晴れ間から一瞬の間、空木岳が雄大な姿を現した。名前のごとく形の美しい山。

木曽殿山荘で、夫が水汲みに行っている間(30分位)私はこれからの上りに備え大休憩。

  山荘からはいきなり急登が始まった。第1ピ−ク迄は苦しく何回も休む大きな岩を回り込むように登り、稜線から急斜面をひと登りで、空木岳山頂にでた。遠望がよく、これから行く南駒ケ岳も見える。頂上は風があり寒いので、少し下った所で昼食をとる。雨具を着るほどでもないが絶えず天候が変わっている。山の天気は変わりやすいと実感した。

 南駒ケ岳をへて仙涯嶺に。標識がないが間違いない。少し下って見上げると、オベリスクの様。この辺りは花崗岩の砂礫で滑りやすい。足元に気をつけ慎重に下る。

 越百山への縦走路は、緩やかで歩きやすい。越百山頂は、天気が良ければ、しばらく休んでいたかったが、ガスで景色も見えず、寒いので先を急いだ。
 道を間違えているはずもないのに、越百小屋が中々現われず、チョット不安になる。

30分掛かり着いた時にはホットした。小屋は小さく「隣接している避難小屋も、今は営業中で1人2、000円です」と言われる。都合よくテント場があったので良かった。

 小屋の主人は感じの良い人で、明日下るシオジ平への道の事を尋ねると、「雨が降ったら危ないから絶対駄目だが、天気が良ければ大丈夫です」と教えていただく。地図上では難ル−トになっているので心配だったが、天気次第というので、気持ちが少し樂になる。また水場の事も丁寧に教えてくれた。

 テント場は小屋のすぐ下で、木々に囲まれ風当たりの少ない静かな所。夕焼けに染まる越百山を見ることもできた。昨日避難小屋で会った夫婦とまた一緒になり、行程が同じだったので、明日、シオジ平へ下り、タクシ−を相乗りの約束をする。

  7日
 今日は今迄にない青空。越百山からシオジ平へのコ−スも心配なさそう。小屋のご主人が丁寧にお辞儀をし、私達を見送ってくれた。ご主人の人柄が伺え、とても爽やかな気分でした。昨日約束した夫婦は落ち合う場所を決め、私達より先に出発した。

 頂上から少し下った所がシオジ平の分岐になっていた。すぐ沢に入り、足場の悪い下りが始まった。難所の理由がわかる。

                   

 彼らと下り始めは一緒に行動していたが、私達がストックをしまっている間に別れてしまった。落ち合う場所は決めているし、私達が後発なので、追い付けば良いと思っていた。川を何回も横切る。雨が降り水量が増せば危険と言われたことが良く分かった。途中断涯絶壁(カモシカ返し)の様な所に出た。岩が被り気味なので、しっかり針金をつかみ、ハシゴをカニの横歩きでトラバ−スし、次にクサリを頼りに急下降。見上げると凄い。広い川原に出て、安全な所で休む。彼らに中々追い付かない。昨日からの様子だと、私達より足が速いとも思えない。彼らが迷っている間に、私達が追い越した可能性が強い。心配なのでメモ書きをして木に付けてきた。

 その後も沢を何回も上り下りし、足元に注意しているので疲れた。笹道に入ると、登ってくる人に会ったので、二人連れの事を尋ねたが、見ないとの事で心配になる。中小避難小屋付近の川で、汗を拭い20分ほど休憩。約束した2人とは会う事も連絡を取る事もできない。タクシ−を呼ぶのにも、携帯電話も通じない。事前の調べでは、山を少し下った辺りで、つながるはずでしたが・・仙人塚公園迄1時間30分、強い陽射しの中を歩く。

 公園近くで乗用車が通ったので、七久保駅まで乗せていただく。電車、バスを乗り継ぎ、菅の台バスセンタ−へ。

 帰りは一般道を豊川方面に向かい、愛知県で一番高い茶臼岳に登る。往復30分の楽な山でした。 今回の縦走中、最終日が一番緊張しました。天候に恵まれたからこそ、無事下山できたのだと思いました。また約束した人の事は心残りで、少し後悔しています。