12月24日    愛宕山 924m (京都府)


京 都 駅

 新しくなった京都駅に降り立つ。
 ここからバスに乗る。コインロッカーに荷物を入れたり、トイレに行ったり、バス停をさがしてたりしているうちに、バスが出て行ってしまった。「今出たばかりですよ。」と言われる。がっくり。
 30分待って、バスに乗る。おかげで一番前、特等席に座ることができた。
 京都のバスは安い。1時間も乗ったのにわずか270円なのだ。


ここが出発点

 バスの終点、清滝で下りる。バスを降りてちょっと行くと、外人さんに道を聞かれた。「Where is mount アタゴ?」この人も愛宕山に登るらしい。まったく日本語はだめなようだった。たった1人で、日本語もできないのに、ここ愛宕山に登るというのは勇気ある方だ。「This way OK.」と教えてあげた。
 ここが、愛宕山の登山口。雪はまったくない。気温7度。


登山道脇の小さな社

 愛宕神社の参道を登る。登山道の横には、所々小さな社が祭ってある。古くからの由緒ある道のようだ。
 階段も多い。

 

雪が多くなってくる

 途中から雪がぽつぽつと見え始めた。
 やがて、まわり一面雪景色になる。
 足元がつるつるとすべる。
 ストックを取り出して、突きながら歩く。快調だ。一気に楽になった。それにすべらない。

 

登山者休憩所

 頂上の愛宕神社の境内に入る。境内に入ると、すぐに登山者休憩所というのがあった。
 中に入ってみると、たきぎが燃えていた。あったかい。しばし暖まる。背中から湯気を出しながら、暖まっている人もいた。


凍てつく最後の階段

 いよいよ愛宕神社の最後の階段にかかる。長い階段だ。しかも、凍ってつるつるだ。アイゼンをつけている人もいた。
 「足つってんねん。」と足を押さえて動けなくなっている人がいた。腰が痛いのか、腰を押さえつつ登っている人もいる。膝がガクガクと大笑いしている人もいて、あらぬ方向へとよろけている。最後の階段は、疲れている人には相当きつい。


元気な子どもたち

 まわりは、一面雪景色。雪の世界も美しい。
 足がガクガクしている大人の間を、子どもがすいすいと平気な顔をして歩いていく。元気なものだ。


着いた。愛宕神社。

 着いた。愛宕神社だ。全国の愛宕神社の総本山である。無事登ってこられたことを感謝して、お参りをすます。
 気温−4度。寒い。
 ここにも、登山者の休憩所が設けられている。
 薪のストーブが暖かい。お弁当を食べる。せまい部屋は、登山者でいっぱいだ。


下が見える

 頂上から少し下りたところで、登山口で出会った外人さんが。また道を尋ねてきた。「Mount アタゴ this way?」「This way.」と頂上の方向を指さして教えると、さらにもう一言聞いてきた。「1 hour?」まだ、1時間くらいかかるのかと聞いているようだ。「About 5 or 10 minutes.」と答えると、「イェーイ!」とはでなガッツポーズを見せた。よっぽどうれしかったようだ。私のつたない英語で、こんなに感激してもらえたのは初めてだ。


親鸞・法然も立ち寄った
月輪寺

 月輪寺(つきのわでら)に立ち寄る。ここには、親鸞や法然も立ち寄ったという。そうなのだ。ここは、京都なのだ。ちょっとした寺にも、有名人の足跡がある。それが京都なのだ。


空也の滝
 愛宕山の最後の見どころである空也の滝につく。まわりは薄暗く、なにやら神秘的な空気を感じる。
 えんま様のような石像や、観音様の像もあった。

 夜は、神戸に立ち寄る。ルミナリエを見るためだ。
 前回は、後少しのところで涙をのんだ。2時間も前から列に並ぶ。点灯が始まる時間になっても3歩進んで、5分止まったまま。また、3歩進んで5分止まったまま。このくり返しだった。いつになったら灯りが見られるのか・・・
 やがて列が動き出した。猛烈な圧力だ。後ろからグーッと押される。人混みの圧力に耐えながら、じわじわと進む。「危険です! 押さないでください!」と、警備員がハンドマイクで叫ぶが事態は変わらない。
 帰りの列車の時刻が刻々と迫る。一カ所途中で列から抜けられるところがあった。ここを逃したら、いつ脱出できるかわからない。わずかに見えた灯りを惜しみながら、2時間並んだ列を抜けた。光が見えたのは、ほんの一瞬だった。
 それが前回だった。


 今回は、夜9時半に神戸に着く。荷物を置いて、ルミナリエ会場へ足を向ける。
 すると、スースー人が動いているではないか。前回3歩進んで5分止まったままを繰り返したところもあっけなく通過した。まったく歩みを止めることがない。こんなにも違うものなのか。2時間で通過したところをわずか1分あまりで通り過ぎる。前回の2時間はまったく何だったのか。
 ほどなく、ルミナリエが点灯しているアーケードに着いた。「わーっ」人々の口からため息が漏れた。美しい。確かに美しい光だ。写真のフラッシュがいくつも光る。
 あの阪神大震災で亡くなられた6000を越える方々の魂を慰めるともしびか・・・と思うと、熱いものを目に感じた。

いつ脱出できるかわからない。

アーケードのともしび

 アーケードを抜けると、広場に最後のメイン会場があった。ぐるりと、ともしびの城に囲まれた場所があった。輪の中に入ると、光の熱なのか、人々の温かい思いなのか、ほんのりと暖かい。人々の顔が輝いて見えた。

 

広場のともしびの城を外側から眺める

中に入って、ともしびの城を見上げる



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