山歩き日誌


♪両神山(1,723m)

  2003/5/3、4

《行 程》
1日目
 日向大谷会所弘法の井戸…清滝小屋
      …両神山…清滝小屋(泊)
   歩行時間  4時間45分
   行動時間  6時間20分(休憩合計 1時間35分)

2日目 清滝小屋…両神山…清滝小屋(撤収)…日向大谷 
   歩行時間  4時間5分
   行動時間  5時間30分(休憩合計 1時間25分)
     
      

お山の大将だぁ〜!

登山届を出しています。
日向大谷の登山口
 ールデンウィーク後半の連休を使って、両神山へ行って来た。一昨年の雲取山の時は、難なく乗れたのですっかりアテにしていた始発のレッドアローだけど、午前便はすべて満席状態。あちゃー!仕方ないので西武線準急と各駅停車の秩父鉄道を乗り継いで西武秩父へ。家を早くに出発して良かった。
そんなこともあって、特急料金を節約できたので、西武秩父駅から日向大谷の登山口までは、ちょっと奮発してタクシー利用。(7780円ナリ)
 日向大谷の登山口にある管理の行き届いた綺麗なトイレで用を足し、お守りの登山届けもきちんと出して、出発したのがかれこれ10時。道脇のオドリコソウの花に見送られて、登山道へと吸い込まれてゆく。
新緑のシャワー
 所の分岐を過ぎ、沢の音が聞こえる中で一休み。ちょうど良いベンチとテーブルが一組設置してある。新緑の柔らかな色合いのトンネルをくぐり抜けたり、沢を渡ること数回。沢沿いでの休憩時におにぎりを食べながら見上げる稜線には、山桜の薄いピンクやツツジの濃いピンクが混ざっている。久しぶりの重いザックを担いでバテ気味の私には、何よりも花や緑の励ましがチカラの元。
 今日の行程は、ほとんど登りで苦しい事この上ない。八海山という標識を過ぎ、地図を確認する。もう少し、もう少し。。
「あともう少しで弘法の井戸で美味しい水が飲めますよ。頑張って。」と、すれ違ったご夫婦に励まされ歩く。登山道にニリンソウの群落が現れ始め、見とれているうちに弘法の井戸へ到着。これは「命の水」だ…と思えるほど、冷たくて美味しかった。
新緑が揺れる中、こんな沢を幾度か渡る
ログハウス風の清滝小屋
清滝小屋に到着
 法の井戸まで来たら、清滝小屋はすぐ近くだ。今か今かと小屋が見えるのを楽しみに、上を見ながら歩き出す。あ、見えた!鯉のぼりと赤い屋根の清滝小屋が。雲取山荘の時もそうだったが、小屋の鯉のぼりを見て、こどもの日が近いってことを思い出した。こどもの日だってのに、親につき合い登山をさせられる我が家の子供達。いつも、すまないねぇ〜〜。
 清滝小屋に着いて、テン場の申込みをする。(@500円×4人)段々畑のようなテント場の、最上段に設営するように小屋のオヤジさんに勧められる。ここは、他よりも狭いので、我が家のエスパース一張でいっぱい。なんだか、マンションの最上階を独占しているオーナーの気分だ。オヤジさんに「いい場所だろぉ〜」とのお墨付き。(テント場はこの段々畑の他にもう一ヶ所2〜3張晴れるスペースが別の場所にあった)
両神山まで往復
 ントを設営してから、テント場のテーブルベンチで残りのおにぎりを食べ一息入れた。時刻はまだ午後1時半を回ったところ。このまま一歩テントに入れば牛になることは間違いないので、もう一汗流そうよ…と、山頂を往復することにする。子供達は・・というと、既にテントの中で「おやつ宴会」をやっていて、誘いには即NO!の返事。まぁ、明日の朝の方が展望も良いかもしれないね、ということで、(気持ちだけは)若い夫婦二人だけの山頂往復となった。
 小屋の裏の斜面をジグザグに登って尾根に出る。クサリ場の連続とガイドブックにあったので、覚悟してきたのだが、思ったほど難しくはなく、手がかり足がかりもある岩場だったし、木の根っこなんかもしっかり張っていて、怖れることはなく無事に通過できた。奥社の鳥居をくぐると、白いわんこがお出迎え。吠える事もなく、こちらの顔をじっと見つめたかと思うと、またごろんと横になり昼寝。どうも小屋のわんこらしい。
写真右下に昼寝中のわんころがいます。
この先最後のクサリ場を登れば山頂
午後の両神山頂
 社からは、歩きやすい尾根道となる。あそこが山頂かな…と思える岩のピークが見えた。まだ、もう少しあるんだな。
30分ほど、木の根のよく張った道や、付け替えたばかりなのか、金ぴかのクサリが付けられた細いトラバース道を歩いたり、ちょっとした急登を頑張ると、テーブルベンチが1組設置した場所に出る。山頂までは、ほんのひと登り。
 ヤシオツツジを両脇に見ながら、山頂直下のクサリ場を頑張ると、狭い岩の山頂だ。狭いとはいえ、ぐるりと360度眺めは最高。

あいにく春の午後は遠望が利かないが、この達成感が気持ちよいのだ。八丁峠の方からも、登山者がやってくる。向こうはどんな道なんだろう。今回私たちが登ってきたルートよりも、明らかにアップダウンが多くて、クサリ場もわんさかなんだろうね。両神山は遠くから見ると、あれだけギザギザな山なんですから…。
 頂には、岩にしがみつくように咲いているヤシオツツジが一株。綺麗な花をつけていた。か細い腕をぐるぐると巻き付けるようにして…健気な姿。あなたは風雪に耐えて、ここを守っているんだね。
 山頂で15分ほど、景色を眺めたり展望盤を見てまったりな午後を過ごした。午後3時半、子供達がテントで留守番している清滝小屋へ戻るべく山頂を後にした。
 滝小屋へ戻ってみると、子供達が「遅かったじゃない!遭難したかと思ったよ!白い犬は下りてきたけど、なかなか二人が戻ってこないんだもん」と言われてしまった。心配させて悪かったね。だけど、往復に3時間弱かかるからね…って、言っておいたんだけどなぁ〜。
 清滝小屋の周囲は、ニリンソウとコバイケイソウの大群落
                   
テント泊
 
日の晩ご飯は、子供達のリクエストで冷やし中華と焼き肉。いつもの麺よりも太麺だったのに、茹で時間をうっかり変えなかったので、生煮えっぽくてまずかった。つゆを掛ける前に茹で直せば何とかなったものを、面倒くさがったのが悪かった。結局、具ごと鍋に移し炒め冷やし中華(!!)にアレンジ。あったかいキュウリが美味しいとは言えなかったけど、まぁ、山の食事は残してはいけないという鉄則に沿って、なんとかハラに収めた。(ゲップ!)
あ、でも焼き肉の方は大成功。いつもは他の自炊登山者の焼き肉のイイ匂いを嗅ぐ側だったけど、今日ばかりは母がヨレヨレになりながら食料を運んだ甲斐があり、美味しかった…らしい。(らしい・というのは、私は匂いだけでお腹いっぱいになってしまい食べていないのだ)

 
小屋には、屋根のついた炊事場があり、調理には非常に便利だ。流しの周囲には、テーブルやベンチも備え付けてあるのだが、こちらはおじさまおばさま達が、既に宴会モードに入っており、空く気配はない。テント場にも、ポツポツと2ヶ所ほどテーブルベンチがあるので、そこを使わせてもらった。ちょうど、登りの時に後になり先になりと歩いていた、お母さんと息子さんの二人パーティーと相席させて頂き、それぞれに夕餉を楽しんだ。
鹿の鳴き声と満天の星
 屋のトイレは、炊事場のすぐ近くにあった。小屋のトイレとはこれが普通だと思うようになったが、当然のように中は暗くてボッタン式。
 外が暗くなると、トランプを忘れた我が隊はすることもなく、シュラフにもぐりこんだ。眠れないよぉ〜。。と、しばらくゆりっちが誰にともなくつぶやいていたけど、いつの間にか静かになって、鹿のケーーーン、ケーーーンという鳴き声が遠くで聞こえた。他にも森に住む獣の声が聞こえてきたがどれが誰(何)の声だか、さっぱりわからなかった。

 夜中2時半ごろ、ゆきっちがトイレに行きたい・・と言うので、ヘッドランプをつけてテントを出た。そしたら、なんとなんと満天の星空が広がっているじゃぁありませんか。森の中だから、木々が邪魔をして小さく切り取ったような空でしたが、それはもう綺麗にきらめいていました。ヘッドランプを一度切って、少しの間空を眺めてからトイレに向かった。トイレからの帰り道、マイテントまでの順路は頭に入っていたはずなのに、あやうく曲がるべきところを通り過ぎて、登山道へ向かって踏み出しそうになった。ふ〜、アブナイ、アブナイ。
 
家族揃って両神山頂へ
 朝、澄んだ朝の空気の中、5:45にテント場を出発。最初のジグザグ急登で、アキレス腱をのばしながらゆっくり歩く。昨日一度歩いているので、どの辺りにクサリ場があるか、ちょっと危なっかしい所はどこかはわかっているので、歩きやすかった。一番の難所と思われるところも、空身の子供達は難なくクリア。こういう所、案外スキ♪なんて、余裕の構え。うんうん、あなた達も本当によく歩くようになったよね…って思う。
 
朝7時の山頂からは、昨日とうってかわって遠くまでよく見えた。南アルプスのまだ白い峰々や、富士山も。
この連休、夏のように暑くて参りました。細かい虫が何故か私の回りばかりを飛び回り、うっとうしいことこの上ない。私だけがよっぽど臭いのか(うわっ、ショック!)…はたまた、私だけがO型で家族はA型。その辺にも原因があるのか。とにかく最悪!!虫に好かれても困るのだ。 
朝の山頂からは、南アルプスや富士山も見えた。
テント撤収
 がだいぶ消えて、まだら模様になった富士山に手を振って、下山を開始する。清滝小屋まで、いいペースで下りてきて、テント撤収。忘れ物はないか、回りにゴミを落としたままにしていないか、みんなで指差し点検してテント場を後にする。
 昨日「命の水」だと感謝した弘法の井戸水を、空のペットボトルにたっぷり詰めて歩き出す。今日もまた暑いから、水分補給は必至だ。今日登ってくる登山者も多い。たくさんのパーティーにすれ違った。会所の分岐近くで、3才くらいの女の子と1年生くらいの男の子を連れた家族とすれ違った。「すごいね、頑張ってるね。」思わず声をかけた。うちの子供達もそういう声に励まされて山登りしてきたから。この声かけがとても嬉しかったから。。。
両神温泉・薬師の湯
 向大谷の登山口に出る直前、鳥居の近くに祀られている神様に、無事に下山できましたと手を合わせ、民宿「両神山荘」でビールとジュースで乾杯。ぷは〜!美味しかった〜。
 11:48発のバスの発車時刻まで、30分程の休憩時間となり、タイミングが良かった。山荘テラスから眼下のバス停までは、石段を下りればすぐの距離だ。

両神村役場前で途中下車して、15分ほど車道を歩けば、道の駅と併設されている「両神温泉・薬師の湯」だ。一風呂浴びた後の天ザルうどんは美味い!ビールもサワーも美味い!
その後の100円マッサージ機も、実に気持ち良かった〜。

  

 
 music by Sora Aonami