山歩き日誌


♪赤岳(2,899m)

  2003/6/21、22

《行 程》
1日目
 美濃戸口美濃戸…(南沢)…行者小屋(泊)
   歩行時間  3時間40分
   行動時間  4時間15分(休憩合計 35分)

2日目 行者小屋…(地蔵尾根)…地蔵ノ頭…赤岳…
   …(文三郎道)…行者小屋…(南沢)…美濃戸…
   …美濃戸口 
   歩行時間  6時間5分
   行動時間  7時間20分(休憩合計 1時間15分)
     
      

お山の大将だぁ〜!

いざ出発
 宿駅7:00発のあずさに飛び乗り、当然のごとく連結部の人となり2時間ちょっと。おかげで茅野駅9:30発の美濃戸口行きのバスに間に合った。予想に反して、バスは満席になることもなく、みんな余裕で座ることができた。
 美濃戸口からは、林道をちょうど1時間ひたすら歩く。ヒグラシの鳴き声が、夏の到来を知らせているようだ。口笛のような鳴き声の主は、見当たらなかったけど、聞くところによると、「ウソ」という鳥のようだがどうだろう。
 しかし暑い!この暑さにのぼせちゃったのか、途中娘ゆりっちが鼻血を出した。一休みして、鼻にティッシュを詰めてゆっくり歩く。
南沢ルート
 岳山荘のベンチで、冷たいミルクを飲んで一休み。ここ、美濃戸には、「やまのこ荘」「赤岳山荘」「美濃戸山荘」の3軒の小屋がある。搾りたてのミルクはとっても濃〜くて美味しかった。
 美濃戸山荘を過ぎて、林道を右に入ると南沢ルート。堰堤を越えて、沢沿いの道を歩き始める。ほどなく、見覚えのあるフワフワが空中にたくさん飛んでいる。どうも、沢沿いにあるケショウヤナギの綿毛のようだ。
 沢を渡るたびに、冷たい水に手を浸すゆりっち。ザックを背負っているので水際にしゃがむのが面倒なワタシ。水だ…と言っては、立ちポン。花だ…と言っては、立ちポン。人が後ろに見えてきた…と言っては、道を譲るのを口実に立ちポン。ずいぶんとのんびりペースだな〜と、我ながら思う。しかし、これで精一杯だ。(^-^;
 白河原に出ると、大同心や横岳の稜線が見えてきた。わぁ〜お!疲れが吹き飛ぶような迫力だ。
行者小屋に到着
 同心や小同心がそそり立つ横岳から主峰赤岳、そして中岳を挟んでこれまたごつごつとかっこいい阿弥陀岳の岩峰に囲まれたところに位置する行者小屋は、迫力満点、ため息が出ちゃうようなロケーションだ。なんだか景色を見ているだけでお腹いっぱいになりそうだ。小屋に着いて、テン場の申込みをする。(@1000円×2人)明日は荷揚げのヘリが飛ぶので、朝必ずテントを撤収してから出かけてくださいね。そうしないと飛ばされちゃいますから・・・と。既にネットに包まれたドラム缶等がたくさん広場の真ん中にデンと積まれているのは、そのためか・・と納得。ちょうどテーブル席も空いたので、テントを設営した後は、二人でパスタアラビアータと、ポタージュ、それに行動食の残りのパンやお菓子、昼ごはんとも、夜ごはんともつかない変な時間だけど、まぁいいやね・・・と、景色もおかずにしてお腹を満たした。隣のベンチのおじさんに、さくらんぼをいただいた。佐藤錦だ。とっても甘くて美味しかった。
迫力の風景
 方になって、ガスが湧きだした。夕日に映える風景は、残念ながら見ることができないまま、日が落ちた。今夜は、なかなかに混雑したテント場で、両隣は大学山岳部の大きなテント。後ろは、某山岳会のエスパース。前方には同じく小さいエアライズが2張り。ご近所さんでいっぱいだ。私たちは、疲れと明日への緊張もあって、日暮れと共に早々に寝る体勢に入ったのだが、これからが夜の部・・・とばかりに、いつまでも声高に宴会モードのパーティーには、閉口してしまった。
 2〜3人用のエアライズ、実は前の週にさかいやで買ったばかり。そのデビュー戦でもあったのだが、実に快適。娘と二人で来るときは、これくらいで充分だ。4〜5人用のエスパースの約半分の重さだし、収納サイズも小さいのが気に入った。これからは、うまく使い分けて、バンバン山に行きたいな。いずれは一人でも行ける根性、果たして私にあるかしら。。。?
地蔵尾根上部の様子とお地蔵さん
地蔵尾根
 4:30にゆりっちを起こし、カップワンタン麺の朝食。テントが夜露に濡れてびっしょりだ。荷揚げのヘリさえ来なかったら、テントをこのままにして出発し、戻ってくる頃には、テントも乾いてパッキングしやすいだろうになぁ・・とは心の声。仕方ない、やるか・・と撤収作業。雨具と水、行動食などはサブリュックに詰めて、残りの荷物は小屋の軒先に置かせていただいた。なんのかんのと出発は6:10。
 
地蔵尾根への案内板に導かれて歩き始める。最初は、樹林の中をゆっくり歩く。徐々に高度を上げて、振り返ると行者小屋が小さく見えるようになってきた。いよいよ樹林帯を抜けると、道はハシゴありーの、クサリありーのだったけど、今日は空身だから結構楽しめた。これをテント装備では登りたくないなぁ〜(心の声)。途中のお地蔵さんにも、地蔵ノ頭のお地蔵さんにもしっかり手を合わせて、無事に登頂・下山できるようにお願いした。
蔵尾根上で、ひっそりとたたずむお地蔵さん2体。登山者の無事を祈ってくれているのかな。。
 
稜線上のお地蔵さんは、吹きさらしの為なのかな、かぶり物がずれちゃってる。アリガトウ、アリガトウと、頭をなでなでしてきました。
バンザイ赤岳登頂!
 
蔵ノ頭から見える、展望荘の後ろにそびえる赤岳の姿が、なんともカッコ良くて、とっても感動した。展望荘までは、ものの5分くらい。このあたりで、ウルップソウを見つけてカメラに収める。ここから、山頂まではガレ場だ。ところどころクサリは付いているものの、気が抜けない。しっかりと気を引き締めて登った。8:10頂上山荘のある北峰に到着。目と鼻の先には、山頂標が立つ南峰だ。向こうでは、どこぞの大学山岳部が大きな声でエールを送っている。エールを送るというより、気合いを入れているのか?!若者は、朝から元気だなぁ。。(^-^;
 頂上山荘前のデッキで、チョコチップスナック(パン)を食べて、ちょっとおやつ休憩。南峰が空いた頃を見計らって移動する。360度ぐるりと見渡せる風景は圧巻。どうしましょ、また登りたい山が増えてしまった。こうやって確実に増えていくんですねー。硫黄岳の向こうには、見覚えのある天狗岳が見える。そう言えば、去年天狗岳に登った時に、赤岳を指差して、いつかはあの赤岳に登りたいって思ったのだけど、こうして実現すると嬉しくなってしまう。少しずつ、私の中で点ではなく、線となってつながってゆくのが面白い。

*画像をクリックすると大きくなります。
いやったぁ〜!
 の前の山頂標と、団子の山頂標と、一応両方で記念撮影。母さん、あまりの展望にうっとりしていたら、ゆりっちの姿を見失ってしまい、「おーい、ゆり〜!どこ行った〜!」と声張り上げたら、山頂で居合わせた女の子も同じ名前だったらしく、きょとん?!としていた。女の子は4年生。6年生のお兄ちゃんとご両親と登頂。家族de登山のお仲間がいらっしゃって嬉しい限りだ。ただし、今日の我が隊は、母子de登山。お父さんとお姉ちゃんは置いてきちゃった・・って言ったら笑ってた。
 ここからは、いったん南下しキレット小屋方面への分岐を分けて、阿弥陀岳方面へと岩場を下る。高度感はすごいけど、ごつごつとしっかりした手がかりがたくさんあるので、丁寧に下りていけば大丈夫。しかし、目の前の阿弥陀岳も迫力あるなぁ〜。もう1泊できるなら登りたいところだけど、無理はしないでまた来よう。中岳との分岐を分け、右方向文三郎道へと進む。文三郎道に入ってすぐは、石がゴロゴロととても歩きにくかった。しかし、長い鉄網の階段は案外歩きやすくひょいひょいと高度を下げる事ができた。アイゼンが必要な頃はひっかけそうで怖いな。10:10無事に行者小屋に帰り着き、おでんを頂いた。とても美味しかった。
文三郎道の鉄網階段 文三郎道の上部の様子
キバナノコマノツメ イワカガミ チョウノスケソウ
オヤマノエンドウ ツガザクラ
■旅の覚え書き
《往路》 新宿7:00発あずさ 茅野9:07着 @5,360
      茅野9:30発美濃戸口行きバス 美濃戸口10:07着
《復路》 美濃戸口14:47発バス 茅野15:32着
      茅野15:44始発ビュー山梨に乗り継ぎ可能 @3,260
      (ただし、土日のみの運行らしい)
《バス代》 片道@900の所、発券所で往復で買うと@1500
      (ただし、子供の往復割引はない)
《日帰り入浴》八ヶ岳山荘(美濃戸口バス停前)
       大人、子供とも一人500円。
       *石鹸あり。シャンプーなし。(売店で販売100円)
八ヶ岳山荘さん、お世話になりました。
 無事に赤岳登山を終了し、ほっとしたのか大失敗してしまった。
日帰り入浴でさっぱりしたのはいいが、デジカメを事もあろうにお風呂の脱衣所に忘れて来ちゃったのだ。バスに乗ってから気が付くというマヌケぶりに我ながら呆れたが、茅野で電話を入れると「ありましたよー」とのこと。青ざめていた私の顔に、やっと血の気が戻りました。八ヶ岳山荘さんの迅速な対応のおかげで、わずか数日のうちに受け取ることができ感謝です。ありがとうございました。今度は硫黄岳へ行きたいと考えているので、その節はまた是非寄らせていただきたいと思っています。

  

 
 music by Sora Aonami