山歩き日誌


♪富士山(3,776m)

  2003/8/10、11

《行 程》
1日目
 須走口新5合目6合目瀬戸館…7合目大陽館
    …本7合目見晴館…8合目江戸屋(泊)
   *歩行時間  4時間25分
   *行動時間  5時間25分(休憩合計 1時間)

2日目 8合目江戸屋…本8合目江戸屋/トモエ館…9合目
   …山頂…(お鉢廻り)…本7合目大陽館…砂払5合目
   吉野屋…須走口新5合目 
   *歩行時間  6時間
   *行動時間  8時間20分(休憩合計 2時間20分)
     
      

宝永山を眺める


【須走口新五合目出発だ】

【本五合目林館】
台風一過のチャンスを狙う
 宿駅7:20発の特急あさぎり1号に乗り、約1時間半で御殿場駅に到着。9:10発の須走口新5合目登山口行きの登山バスに乗り込む。バスはみんな余裕で座ることができた。約1時間で登山口に到着・・・のはずが、もう間もなく駐車場というあたりで、道脇に路上駐車している車がズラーーーと、隙間なく止めてある。こんな状態じゃ、すれ違うこともできないぞ・・対向車が来なければいいが・・・と、車内の誰もが思っていた。途中、無線を持った警備のおじさんが、バスをいったん止めて、おそらく駐車場側とやりとりした末に、運転手と一言二言言葉を交わし発車を促した。あー、良かった、予定通り到着だ…と胸をなで下ろし、いくつかのカーブを過ぎ最後の直線コースに入ったら、なんと対向車。しかもお客さんを降ろしてからっぽの観光バスを先頭に乗用車が2台こっちに向かっているじゃないの!!なんの為の無線連絡だったんだーーー!観光バスは下がる気配もなく、目の前まで迫ってきた。こちらの路線バスの運転手さんは、さすがにこういう場面に慣れているのか、カーブの道をバック(もちろん後続の乗用車数台もバックだ)させ、観光バスの運転手を誘導して事なきを得た。ふ〜。この間のタイムロス約20分。
 新5合目の登山口では、トイレを済ませ準備運動をしてから、「行ってらっしゃい!」という、小屋のお兄さん、お姉さんの元気な声に見送られて10:45出発した。このあたり一帯は、ガスの中だ。

 古御岳神社を過ぎ、最初は富士山らしからぬ?!樹林帯の中を歩く。登山口を須走口を選んだのも、このコースは樹林帯あり、溶岩の道あり、砂走りありで、変化に富んだコースだというのに惹かれたからだ。なんたって登りと言ったらひたすら登り、下りと言ったらひたすら下るだけ…という、単調な富士山の登山道。なるたけ飽きずに楽しく歩ける道を選んだつもり。
山小屋がチェックポイント
 マホタルブクロ、ムラサキモメンヅル、シオガマギク、クルマユリなどの花を愛でながら、とにかくゆっくりを心がけて登る。12:10本5合目林館に到着。小屋のわんこ「ハナちゃん」がお出迎え。15分ほど休んで再び歩き始める。背の高さを超すような樹木がなくなって、見晴らしが利くようになると道はつづら折れとなり、行く先に次の小屋が見えてくる。13:03、6合目瀬戸館に到着。見晴らしの良いベンチに座って食べた「プチチョコパン」が美味しかった。小屋が出てくる度にチョイ休みを入れながら登る。付近に緑がだいぶなくなり、オンタデくらいしか植物がみられなくなった黒っぽい登山道脇には、トラロープが張られているので間違えようもなく、次の小屋7合目大陽館には14:10到着した。このあたりから、雲の上の人となり、ぎらぎら照りつける太陽を浴びての登りとなる。大陽館からは次の山小屋が見えている。見えているが、道はつづら折れ。曲り角ごとに「ふ〜!」と大きく深呼吸しながら歩を進める。15:20本7合目見晴館の鳥居をくぐる。富士登山のいろいろなHPで研究したところ、子連れにすこぶる評判の良かった「見晴館」に最初予約申込みの電話を入れたのだが、あいにく予約でいっぱいとのこと。次の8合目江戸屋さんが今宵の宿となった。頭が痛いと言い出した、上の娘ゆきっちに風船を膨らませるようなイメージで深呼吸をするように勧める。(これ、参考にさせていただいたHPの受け売りです)20分ほど休み、再び歩き始め、16:10、カラフルな旗がひらめく8合目江戸屋に到着!青い壁には、「皇太子殿下御宿泊所」と書いてある。小屋の中には、写真も飾ってあった。
 宿泊の手続きを済ませ、案内された寝床は、なんとなんと屋根裏部屋。ハシゴを2回も登らねばならない。しかも屋根裏なので当然かもしれないが、立って歩けない。這って布団までゆくのだ。このハシゴの登り降りで、斜めになっている天井に何度頭をぶつけたことか。。。トホホ
 それでも、富士山の山小屋のすさまじさは事前に学習していったので覚悟の上。想像していた最悪の状態よりはまだ良かったと思う。そう、夕食の定番カレーライスもレトルトだろうけどまぁまぁ美味しかったし。子供達も大好きなカレーライスなので完食!母は、残飯整理をしないで済んでホッとしたぞ。

 小屋の前で、夕日を受けて影富士を見ることができた。雲の下には、山中湖がくっきり見える。なんか感動〜!日が落ちてからは、星がこぼれんばかりに輝き、どこかの麓で打ち上げた花火が下の方で、音もなく花が咲くように開いては消える。なんだか不思議な感じ。線香花火じゃあるまいし、花火を目線のずっと下で見るなんて。

【6合目瀬戸館】

【7合目大陽館】

【本7合目見晴館】

【8合目江戸屋到着!】

【影富士】

【雲の下に山中湖】

【8合目から見た夜景】

【厳かなご来光】
【本8合目胸突江戸屋

【ここまでくれば、もう少しだ】

【8合5勺御来光館】
登頂の日
 ご来光の時間が近くになると、部屋の電気が灯り知らせてくれる。がさごそと荷物をまとめて下に降りた。外へ出ると寒い寒い。でも小屋の前はご来光を待つ人がいっぱいだ。雲海の向こうがオレンジ色に輝き、カキーンと雲を突き破り黄金色の太陽が顔を出した。この暖かな色が光が気となって、冷え切った身体の中の血液をぬくぬくと温めてくれているようだ。
 朝食は持参したパンを食べて、5:25出発した。昨日頭が痛いと言っていた、ゆきっちも今日は幾分マシだが、やはり痛いと言う。そう言えば、私も夜中に頭痛が始まって嫌な予感がしたけれど、今朝はすっきり治まっている。ゆりっちは、元気いっぱいのタフなやつ。
 5:45、本8合目で、吉田口・河口湖口からの道と合流しにぎやかになった。小屋も胸突江戸屋と隣合わせにトモエ館が。ゆりっちがここで「やっぱり金剛杖が欲しい」と言いだした。ほ〜らね〜、そう言うと思ったよ。昨日登山口で勧められた時は断ってたのにね。ま、いっか。一足遅れて今から焼き印集めがスタートした娘であった。
 長すぎて持て余し気味の杖を操って、既に多くの人がつながって歩いている道をマイペースで登る。6:20、8合5勺御来光館到着。ここは、畳を取り替えたばかりみたいでとても綺麗だったのが印象的。
ここから先、山頂まではもう小屋はない。
 6:50、9合目の鳥居をくぐる。もうあとちょっとなんだけど、早くは歩けない。一歩一歩確実に進むのみだ。
 7:45、やっとこさっとこ、山頂の鳥居をくぐりバンザイ!!やったぞ〜、てっぺんだ。日本一高い所に歩いて来たんだぞ〜って思ったら、急に嬉しさがこみ上げてきた。子供達と握手して登頂を祝う。早速久須志神社で、焼き印を押してもらい、小屋で暖まろうかと移動する。うどん、コーンスープ、コーヒーで休憩。ゆきっちは頭痛がすると言いながらも、うどんをペロリと食べちゃうんだから、そんなに心配することもなさそうだ。この子の食欲は、体調のバロメーターなんだな。(笑)
 
      【最後の鳥居をくぐり抜け・・・】
 
お鉢廻り
 頂の山口屋さんでは、既に家に居るときに住所を書いておいたお友達やおじいちゃん、おばあちゃんへのハガキを書いたりもしたので、たっぷり1時間は休んだか。。 山頂郵便局でハガキを投函しなくてはいけないし、そろそろお鉢廻りに出かけようかとすっかり根の生えた重い腰を上げる。馬ノ背を下りる方向の左廻りが楽ですよと、小屋のお兄さんに勧められ、迷わず左廻りを選択。さすがに山頂は風が強く、冷たい。防寒と下山道の砂走りに備えて、バンダナをマスクがわりに完全武装姿。
 金明水を上の登山道から眺める。下にも道があり、付近には小石を並べて、名前だのいろんな文字が。ここまでやってくると、何かしら足跡残したくなるのかな、ご苦労様。
 道は緩く登り下りを繰り返し、気象庁富士山測候所の建つ剣が峰へ到着。さすがに人がたくさんで、山頂標の前は、順番待ちで写真撮影。
 お鉢廻りのコースの中で、一番の傾斜「馬ノ背」は、掴まるところもなく、いかにも滑りそうに見えて下りはちょっとコワイかも。タフなゆりっちが泣きそうになった唯一の場所だ。彼女曰く、「風は強いし、金剛杖は邪魔だし、後ろに人がたくさんいるし、お母さんは先に行っちゃうし!」そうかそうか、ごめんごめん。その後、しばらくふてくされていたっけね。
 お約束の山頂郵便局へ寄って、数枚のハガキを投函する。ついでに、登頂証明書も二人分記念に購入した。これって、ここで自分宛に書いて投函するのが正解みたいだったけど、二人は大事に持ち帰ってた。
 富士宮口の下り口を確認し、銀明水とそのすぐ近くにある、御殿場口への下り口を確認し、先に進む。こっちからの眺め、宝永山のあたりがとても滑らかで、いい感じ。ところ変われば、眺めも変わる。やっぱり、一度はお鉢廻りしてぐるり360度の眺めを楽しむのはいいかもしれない。

【蟻地獄のような火口】

【3,776m剣が峰】

【馬ノ背】

【砂走り下山道】

【砂払い5合目】
砂走りの下山道
走口下山道は、最初の山小屋群へ戻る少し手前にある。10:40、下山を開始する。一足遅れで焼き印集めを始めた娘は、下山道でなるたけたくさんの小屋に寄りたい様子。幸い、本8合目の江戸屋、本7合目大陽館は、下山道からでも難なく寄ることができゲット。しかし、杖本体1000円+焼き印の度に200円でしょう、最終的には結構いい値になるもんだ。お宝にするくらい大事にして欲しいもんです。また今度富士山に登るときは、この杖に焼き印押してもらうんだ…と、現時点でははりきっている娘ですが、いったいこの続きはいつになることやら。
 本8合目大陽館を出ると、道は登ってきた道から大きく離れ、砂走りへと向かう。最初こそ戸惑いながら足を運んだけど、ザクザク、ザクザク、面白いように歩ける。事前学習してきたとおり、スパッツとマスク(バンダナで代用)は必需品かもしれない。
 ザクザク歩きにも飽きた頃、13:05、砂払い5合目の吉野屋さんに到着。5合目登山口までは、樹林帯の中を30分くらい歩いたところ。もうひとがんばりだ。
 見覚えのある古御岳神社で合流すると、ほんの少しでゴール。「おかえりなさい!」とお兄さん達の元気な声に迎えられ無事登山終了。しいたけ茶をいただき、こけももソフトを食べて一休み。バスの時間までまだあるな…と、のんびりし過ぎちゃったみたい。少し早めにバス停に行ってみたけど、既に団体さんが並んでる。あちゃー!!
つり革に掴まり、バスに揺られること1時間。御殿場駅で、帰りの小田急箱根高速バスのチケットを買ってから、タクシーで御殿場温泉会館へ。湯船から富士を眺めながら一風呂浴びて、軽食を食べ、バスの時刻に合わせて温泉会館前から高速バスに乗り帰ってきた。
 新宿まで、バスに揺られ一眠り。
初めての富士登山、大成功のうちに終えることができました。。

                        オシマイ♪

ムラサキモメンヅル シオガマギク
クルマユリ 林館のわんこ「ハナ」
■旅の覚え書き
《往路》 新宿7:20発特急あさぎり1号 御殿場8:56着 @2,920
      御殿場9:10発須走口5合目行きバス 須走口10:30着
                              往復@2,000
《復路》 須走口15:00発バス 御殿場15:55着
      温泉会館前〜新宿     @1,670
      
《バス代》 登山バス片道@1,500の所、往復で買うと@2,000
《山小屋》 8合目江戸屋 一泊夕食  @6,000
《日帰り入浴》御殿場温泉会館
       大人  500円  子供  200円
     *食堂なし 売店にはコンビニみたいなパックサラダ、蕎麦、カップラーメン等はある。
            あとは、持ち込み。湯沸かし場はあるので、セルフサービスで。

  

 
 music by Sora Aonami