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「歩きやすさでは群を抜く」「登山道・登り百選」と、あるガイドブックに書いてあります。夫婦で山登りを始めるきっかけとなった、お気に入りのガイドブック。それを信じて、温見峠から意気揚揚と登り始めたのですが、10分後には、きっと何かの間違いではなかろうか、と懐疑的になるほどその急登の連続に愕然としていました。「嘘つき」と、つい、恨みごとを言ってしまいそうです。
「これから登山を始めよう」という人には薦められませんね。もしかすると、その人は二度と山登りをしなくなるかもしれません。
確かに、ルートの後半は傾斜も緩やかになり、ゆっくり歩けば、それなりの亜高山の雰囲気も楽しめそうではあるのですが、前半の苦しさの印象を拭い去ることができるほどの美点ではありません。おまけに、季節(7月)が悪かったのか、スズメバチが異常に多く、全行程のじつに8割方は僕らの周りを蜂が旋回し、常に追い立てられているようでした。
さて、我慢して登ったご褒美、…頂上の様子はまずまずです。実際の頂上と、祠のあるピークを結ぶ広がりは、視界をさえぎるものが無く、足元は緑に覆われ、所々に花も見ることができます。本家の白山の標高2000メートルあたりの雰囲気はあるのではないでしょうか。
残念なのは、頂上付近にも蜂が多かったことで、ゆっくりと心落ち着けることができず、全体を通して「苦しい山」という印象が残る山行となってしまいました。
ある程度の心構えをもって、いつかまた再挑戦してみたい山です。
