第25回 舵杯ヨットレース参戦記


久しぶりに友人のヨットで、ヨットレースに参加しました。
その時の楽しさ苦しさをドキュメント風にまとめたのでアップします。

 

1.レースの概要

ヨットレースは、決められたスタート地点から、
決められたマークを回航し決められたゴール地点へ帰って来ます。

今回のレースでは、兵庫県姫路市沖(木場ヨットハーバー沖)を
スタート地点とし、家島諸島の東端、鞍掛島を反時計回りに
回ってスタート地点と同じゴール地点に帰って来るレースです。
距離は15マイル(1マイル1852m)です。

今回乗艇したヨットは、Y−30R(YAMAHAの30フィートレース艇)
HELMVです。少し前のIORカテゴリーのルールで作られた艇です。

 

メンバーは5名で乗艇しました。

ポジション

スキッパー兼メイントリマー:オーナーのしんさん
ヘルムス:yasu
ハリヤード兼ジブトリマー:わっしゃん
ハリヤード兼フォワデッキ:まえさん
ランナー:ひらさん

 

2.レース

レースのスタートは、4月16日午前8:50

100隻位のヨットが集結し、各クラス毎にスタートしていく光景は
なかなか壮観です。テレビとか映画で観る以上の興奮を肌で感じます。

ヨットのスタートは、船を走らせながら、スタートラインを切ります。
スタートの号砲と同時に最高の位置及び最高のスピードでスタートします。
スタートの順位がレース運びに大きな影響を及ぼすので、
スタートポジション取りでは、興奮と緊張が入り乱れます。

スタート5分前

スタートラインまでの艇のスピードを確かめる。
風を掴めば艇速は早い事を確認し、一旦スタートラインから離れる。
スタートラインへのアプローチの途中艇速が早すぎるため、
セールをシバーさせ減速しながら、ポジション取りをする。

スタート2分前の失敗

風下にライバルになる艇がいない、そこそこのポジション取りに
成功し、セールにフレッシュな風を捕まえ艇速を上げる。
この時、クルーの中から早すぎるとの声が・・・。
スタートラインは目の前である。
風上側の各艇はパワーを付けスタートラインに向かっていた。
我が艇は、艇にパワーを付けるタイミングが1分おくれた。
風上側の艇にフレッシュウインドを奪われ艇にパワーが無いまま
スタートラインを切る羽目に・・・。
艇にパワーを付け、ややベア気味にスタートラインを切り
風上側の艇の前に出る作戦が失敗したのである。

海苔網ブイ回航

スタートに失敗すると、なかなか挽回出来ないのが、ヨットレースです。
最初のマークになる海苔網のブイを回航するときには
すでに、後方に5、6艇がいるだけです。
艇のみんな意気消沈です。

鞍掛島へのアプローチ

海苔網のブイを回航すると、スターボータックのアビームラン
先行の各艇は、スピンを上げています。
我が艇でも、スピンを上げようとしましたが、先行艇をよく見ると
上り角が悪かったり、スピントラブルの艇がいました。
これは、ラッキーである。
ライトゼノアのまま、上り角及び潮流を計算し(クルーの勘)
クローズド・リーチで走る。
この時、5、6艇追い抜くことが出来た。
J24も抜くことが出来、クルー一同大喜びです。
それもかなりのスピード差で抜き去ることに成功!
その後風が後方に振れ、我が艇もスピンランをする。

鞍掛島回航の失敗

鞍掛島の西側にゲート(船と船の間を通過する)があり
先行していたスピン組の各艇がゲート通過のため
クローズ・ホールドで上ってくる。
我が艇は、風に対する高さが有るので、
スピンを降ろしても、クローズド・リーチで走れる。
やった! 先行艇への追い上げに成功である。
トップ集団へ約100m位まで追い上げた。
ゲート通過後、鞍掛島の東海面へ出ると、
先行の各艇は、東側へ走る艇、西側へ走る艇と分かれた。
我が艇は、どちらに行くかの判断に迷っている所に
全くの無風に捕まってしまった。
おまけに、潮流と島の影響で小さな渦が出来、
艇が進行方向と逆向きになり、大きなロスを生んでしまった。

西側海面に風あり

こうなると手も足も出ないのがヨットです。
位置的に潮流と島の影響を一番受けやすい所にいたようです。
ここで、後続艇は2、3艇になってしまいました。
この時、西側海面に風の道が出来てきた。
クルー一同、セールを合わせ艇が進み出す。
一時順風に思えたが、風はすぐに弱まり超微風に...。
あきらめを態度に出すクルー、仕方ないか・・・。
風が後方に変わりスピンを上げる。
相変わらずの微風である。

ゴール間際のデッドヒート

陸地に近づくにつれ風が増してきた。
スピンランも、ランニングからアビームランへ。
スタート時に見た海苔網ブイが近づくにつれ、レース各艇が
東、西から集まってくる。
我が艇のすぐ前にも、3艇スピンランをしている。
海苔網ブイ回航時先行の3艇とは5、6分の差が開いている。
海苔網ブイを回航すると、風はアビームになっていた。
先行の3艇は、少し苦しそうにアビームランをしている。
我が艇は、海苔網ブイ回航後、先行艇より上のポジションを
維持し追い上げに専念する。
この時、ゴールの本部艇が見えた!
我々の艇が距離的に最短を走っている様に見えた。
風がやや重く感じるスピンのアビームランの中
先行艇にプレッシャーを与える位置まで追い上げに成功した。
雲行きが少し怪しくなり、風も強くなってきた。
ゴール間際のクルーザーのデッドヒートは、迫力物である。
健闘の甲斐むなしく、海苔網ブイ回航からゴールまでに
抜くことは出来なかったが、数秒の差まで追い上げていた。
クルー一同、最後は満足出来たと思います。

最後に

レースの準備、練習、メンテと結構楽しく過ごせ、
その締めくくりとしてレースが有った様です。

15マイルの距離を風だけで走り、
ゴールに着いた時、ライバル艇に負けること約10分。
初めての海面、レース初参加者2名を含む
5名のチームにしては、上出来だったと思います。
来年参加したらシングルも可能では?!

同じヨットクラブのSongokuさんの応援や、
HELMV皆さんの協力で楽しさと厳しさを
身体一杯味わうことが出来ました。

 

 

写真で見るレース風景

HELMVメンテ中、マストから

 

練習中ヘルムを取るyasu

 

微風の中を練習中のHELMV

 

レース前日の木場ヨットハーバーとyasu

 

レース前日の木場ヨットハーバー

 

いざレース海面へ向かう各艇

 

レース海面へ向かうHELMV

 

ライバル艇、スタート前の走り

 

後続艇を振り切って順調に走るHELMV

 

快進撃中のHELMV

 

鞍掛島直前の攻防

 

戦い終わって、的形ヨットハーバーにて

 

余裕だったSongokuの面々

 

 

 

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