柴田知治君と歩いたパタゴニア  '00.12

チリ、パイネ国立公園   



 <星野洸OBからの投稿です> 地球の裏側の地の果て、パタゴニアへ行こうと知治君にさそわれて行ったのが2000年12月 のことであった。   12月21日 羽田発、ロスで乗り換え、ペルーのリマを経由してチリの首都サンチャゴへ、機       中2泊の長い道のりであった。サンチャゴで1日休息、23日空路チリ南端のプンタ       レーナスへ行き、さらにバスでパタゴニアの入り口であるプエルトナタレスまで       行き、1泊した。  12月24日 現地ガイドと合流して、バスでペホエ湖畔へ(図1)、そこから渡船で湖を渡り、       ペホエ小屋に着いた。午後、トレッキング開始、グレイ湖に沿って歩き、3.5時間       でグレイ小屋に着いた。小屋は2段ベッド、食事付、シュラフ持参のスタイル、       100人ほど泊まれる小屋はクリスマスイブとて満員、深夜まで非常に騒がしかった。       小屋はグレイ氷河が流入する湖(図2)の岸にあった、グレイ氷河は広大なパタゴ       ニア大氷原の南端にあたり、グレイ湖は海抜約100mであった。  12月25日 現地でピッケル、アイゼンをレンタルし、氷河上を半日ワンデルンした(図3)。       10mほどの垂直の壁でダブルアックス、アイゼン前爪での登攀を経験してみたが、       老身にはきつくて10mがやっとのことであった。午後、来た路を引き返してペホエ       小屋に泊まった。  12月26日 パイネ山群の主峰パイネグランデ3050mの山麓をまわってフランス谷に入り、フラ       ンス氷河に沿って展望地点(図4,5)まで登った。その後フランス谷を下り、岩       峰クエルノスの麓をまわって、クエルノス小屋で1泊した。この小屋は空いていて、       シャワーも使え、快適であった。ここでキャンプしながらまわる2人の日本人トレッ       カーと出会った。  12月27日 右手にノルデンスク湖を見ながら約7時間歩いて、ラストーレス(3本塔)2850mの       麓のチレーノ小屋に泊まった。  12月28日 早朝小屋を出発して、ラストーレス展望ポイント(図6,7)まで往復した後、ラス       トーレスホテルまで下った。ここでトレッキング終了、バスでプエルトナタレスまで       帰った。    パタゴニアのパイネ山群は、標高3000m程度であるが、氷河は山麓まで発達していて見ものである。  ラストーレスやクエルノスなど氷河が削り残した鋭い岩峰の奇妙な姿が印象的であった。気候は夏  でも肌寒く、きれいに晴れた日は1日もなかった。風のパタゴニアといわれるだけあって、しばしば  強風に吹き飛ばされそうになった。ネパールのような荷物のポーターが居ないので10Kg超のザッ  クを背負った急坂の登りはかなりしんどかった。知治君は学生時代とりわけ足の速い男であったが、  この時も衰えを知らず、現地ガイドとともにすたすたと先を行く、その後姿が目に焼きついている。  トレッキング後、プンタレーナスで、マゼラン海峡の浜辺を散策したり、マゼランペンギンのコロ  ニーを見物した。リマからロスに向かう機中で2001年(21世紀)の元旦を迎えた。その時乗務員ら  がいっせいにクラッカーを鳴らしたのに、驚かされたが、客も大声でHappy New Yearとか叫んで面  白かった。     

図1


 12月24日
 ペホエ湖畔にて  
 後方はパイネグランデ山    

 


図2


 12月25日
 グレイ湖とグレイ氷河の末端
 右手の奥へパタゴニア大氷原が続く。   


図3   


 12月25日  
 グレイ氷河にて
 知治君と現地ガイド 
 


図4    


  12月26日
 パイネグランデ山とフランス氷河


図5    


 12月26日  
 フランス谷にて
 


図6    


  12月29日
 ラストーレス(3本塔)
 約2000m突出する岩峰


図7    


 12月29日  
 ラストーレス展望地にて
 


図8    


 12月29日
 ラストーレスホテル
 日本の旗もひるがえっていた。