蓮華温泉から白馬岳へ '07.08
<高場常喜OBからの山行報告です>
近所の仲間と盆休みに山に登ろうと日程調整を進めてきたが、自営業の彼らは、9連休の
サラリーマンの私と違って休みが短い。その上、彼らには、ゴルフの予定も入っている。
他方、我が家では、寺の和尚がお盆の「お経」を上げに来る日が決まっていて、これは
和尚の日程の関係で動かせない。
結局、調整がつかず、家内と二人で登る事になり、蓮華温泉から白馬岳往復、アプローチ
込みの2泊3日のテント山行とした。
8月13日
豊川を車で6:00発、13:40蓮華温泉着
近くの「蓮華の森キャンプ場」でテント泊、キャンプ場は、トイレ、水道完備で、登山者
や、キャンプ客等テントは10張程度。
この日は暑く、標高1500mのキャンプ場でも、夜間、気温20度を下らず。
8月14日
蓮華温泉出発 6:30 白馬大池 10:30 〜 11:00 白馬岳頂上 15:00
キャンプ指定地 15:40
蓮華温泉から白馬大池までは、見晴らしもなく、風の通らない、湿度の高い樹林帯で、
帽子のツバ、シャツの袖、裾と言わず、全身から汗が滴り落ちる蒸し風呂状態の中を登る。
途中で老人4人組と出会ったが、かれらは、今晩、白馬山荘で行われる「山の歌の集い」
(東京の歌声喫茶「ともしび」の、出前歌声喫茶/白馬山荘のホームページに出ている)
の主催者であった。
6時30分の開演だから、ビールを飲んで頂上へ向かうと白馬大池の小屋に入っていった。
足には、シップ薬を貼り、サポーターも装着していたが、なかなか陽気な4人組であった。
我々も「宿泊者に限らず参加無料だから、ぜひ参加を」と誘われたが、お断りした。
このコースは、蓮華温泉から入る登山者より、栂池ロープウェイ利用で白馬大池に入る
登山者の方が圧倒的に多い。
白馬大池からは、森林限界以上で見晴らしは利くが、直射日光に肌を焼かれながらの登山。
白馬頂上まで、全装備を担ぎ上げる行程になったため、私が16kg、家内が12kg程度の荷物に
なり、この暑さの中、相当に応えた。
白馬頂上宿舎キャンプ場は、テント60張程度の賑わい。
標高2700mのテント場でも、明け方の気温が15度といった暑い日だった。(ちなみに、こ
の日は従来の山形市の40.8度という日本最高気温記録を、多治見の40.9度が書き換えた日)
8月15日
キャンプ地発 4:15 白馬岳頂上 5:30 白馬大池 8:30 蓮華温泉着 11:40
歳を取って信心深くなったわけではないが、ご来光を拝もうと言う事になり、テントを
撤収して4:15にラテをつけて出発、白馬岳に登り返す。
白馬山荘と頂上の中間地点で、待つ事30分、雲海の向こうから、日が立ち昇る。振り返れば、
剣、立山方面の空が、モルゲンロートに染まっていた。
ご来光を拝む登山者で混雑する白馬山頂を素通りして、蓮華温泉への下山を開始。
白馬大池を通過し、蓮華温泉まで、あと1時間半位の地点で、私が浮石を踏んで、ザックに振られ、
登山路から左の谷に放り出されるという事故を起こす。左回転しながら、飛び降りるような形で
2m弱転落、着地時に左前頭部を石で強打、メガネはゆがみ、右腕は打撲と擦り傷、左手でスズタ
ケを掴んで止まる。自力で登山道まで這い上がるも、頭からは血が滲んでくるし、右手は痺れた
状態で、一時は、「これはちょっとヤバイかな。」と心配。
転落地点で20分ほど様子を窺うも、それ以上の症状が出てこないので、ゆっくりと歩き、下山。
後で考えると、暑さと高い湿度の中、転落時は一瞬ボーとしていて、熱中症的な症状もあったの
かなと、頭の片隅では、考えない事もないが、浮石を踏んでの一般登山路からの転落、「高齢者
の遭難はこんなものか?」、「これが老いか?」と認めざるを得ない。
今回は、荷物を背負ってどの程度歩けるかという、たぶんに検証的な登山であった。
「昭文社」の「山と高原地図」によるコースタイムと比較したところ、地図上のコースタイムでは踏
破は出来なかった。我々は、50〜55分行動、5〜10分休憩の1時間ピッチで歩いたが、今回程度の荷
物では、ピッチ内の休憩も含み(昼食等の休憩は省く)25%程度の余裕をみておく必要があるという
結論になった。

ご来光(左手は白馬岳のシルエット)

朝日に輝く杓子と白馬鑓

剣、立山方面のモルゲンロート

小蓮華山より白馬岳を望む