唐松岳・五龍岳・鹿島槍ヶ岳    '05.08

   

加藤祥倶OBからの山行レポです。

小生にとっては、鹿島槍ヶ岳は山岳部時代には3月に北壁に挑戦し、天狗の鼻で悪天候に一週間 閉じこめられ、敢え無く敗退した思い出があり、また8年前の10月に今回の逆ルートで挑戦した がこの時は台風に妨げられ冷池から引き返した苦い思い出の山であり、思い出の山である。メンバ ーに恵まれず単独行となる。 15日夜行ムーンライト信州81号で白馬へと向かう。年でもあり、ゆっくり寝ていこうとの思い  で、グリーン車を取ったが、普通席もガラガラ状態で結果としてグリーン車は必要無かった様であ  る。学生時代に座席の下に新聞紙を敷いて寝て合宿に向かった事などを思い出しながら眠りにつく。   16日:白馬駅は列車が空いていたのを受けて、此処もがらがらで、7時始発のゴンドラに合わせ  たシャトルバスの時間までのんびりと朝食の蕎麦を食べたりする。ゴンドラも空いていて待ち時間  は殆ど無い。(少し遅くなると団体客で混むそうだ)  初めのうちはガスっていたが、八方池に着く頃は山々が望まれる様になる。  意外に高山植物が多くあり、お花畑が広がっている所では谷からの風に乗り良い香りがするのを  楽しみながらのんびりと唐松岳へ向かう。  唐松岳をピストンし、今日の宿である五竜山荘に1時半に着く。今日は稜線では終日ガスってお  り山々は見えずじまい。夕方遅く30歳半ばの英国人が同室となる。今日白馬山荘から来て、明  日は扇沢だそうだ、驚異的な強さ、俺も若いときは出来たと自らを慰める。  それにしても、此処は中年女性の客が少ない。最近の傾向では半数が中年女性であり、女性だけ  のパーティも多く見かけるが、此処では1組のみ。やはりこのルートは女性の好みではなさそう。  今日の小屋はそんなに混んでいなくて、一人布団一枚OK。明日の天気は良さそう、期待しなが  ら床につく。  ロープウエイ発7:00 リフト終点7:30 八方池8:30 丸山ケルン9:30  唐松岳頂上10:50 唐松小屋11:20 五竜山荘13:30 17日:3時過ぎに起き外に出る、満天の星空、オリオン座の近くで短時間に流れ星2回見る。  五龍岳の頂上で日の出を見る為に4時に出発する。4時半頃には薄明るくなり、ヘッドランプ  消す。今日の日の出は5時の筈であり、5時少し前には頂上に着いたが、下界は見渡す限りの  雲海であり、東の空に少し雲がかかっており、日が出たのは10分程過ぎてからであった。今  回初めて、白馬、剱、立山、鹿島槍が望まれる。  キレットは登ったり降りたりでキレット小屋に着いてホッとする。今日の残り後半分。  鹿島槍の頂上では早ガスが出ており、視界は悪く山々は望めない。早々に冷池へと向かう、布  引山までは調子よく、時間も早いし種池まで行っても良いかなと思ったりして歩いていたが、   布引山からの下りで突然ペースが落ち、途中テント場を過ぎ、小屋も近かしと、やっとの事で  冷池山荘に辿り着く。やはり限界があるらしい。無理は禁物身体障害者。  冷池山荘は改築されており、山小屋とは思えない施設で、別荘風の中二階の快適なベットルー  ムが与えられる。生ビールがあるのに驚き早速飲む。同室の人の話では北アルプスの山小屋で  は生ビール出している所は多いとか。   3時頃から猛烈な夕立となる。テントの人はかわいそう。またあの英国人はどの辺りだろう。  五竜山荘発4:00 五龍岳5:00 キレット小屋8:30 北峰分岐10:30  鹿島槍南峰11:00 布引山12:00 冷池山荘13:00     18日:朝食を小屋で食べ、6時に出発するが未だ小雨模様。30分ほどで雨は止みガスのみ  となって来たので、カッパを脱ぐ。相変わらずガスは晴れず見晴らしは聞かない。  爺ヶ岳南峰で突然ガスが切れだし、立山剱が見え隠れする。ブロッケンも現れる。ブロッケン  の入った立山の写真を撮る(心霊写真みたい)。  後はひたすら下って扇沢へと向かうが、靴が下り向きには出来ていないようで、足の親指の  爪が内出血で黒くなってくる。だましだまし扇沢に着く。ヤレヤレ。  帰りは、例によって薬師の湯で汗を流す。4〜5年前に新館が出来たらしいが、それを知ら  ず旧館に入る。けがの功名、貸し切りで快適であった。    冷池山荘6:00 爺ヶ岳南峰7:10 種池8:00 扇沢11:00