三投目

今夜はよく晴れている。夜空には真っ白になるくらい星が出て、流れ星すらもよく見える。ゆっくり流れているのは人工衛星だ。よい釣りになりそうだ。今日は人が多い場所に竿を出すことにする。水深が浅いと見て、タナを浅くとる。あとは岩の上に登って、ひたすら竿を振った。

午前5時、いきなり竿先をもっていかれる。魚は波に乗って左に突っ走る。上手く間合いがとれない。波に魚を持っていかれそうだ。それでも、力ワザで強引に浜に引き揚げる。浜に揚がったマスは暴れて捕まえることができない。隣のおっちゃんが「石でガンガンを頭を叩け」と言う。言われたとおりやった。

午前5時半、「一匹でも釣れたから、北海道に来たかいがあったな」と思っていたとき、2匹目が掛かる。思いきってルアーを新品に替えたのがよかったみたいだ。今度は上手く魚を波に乗せて浜に揚げる。たぶん、これがコツだろう。

午前8時、日が高くなって知床の海が青くなったとき、竿を畳んだ。

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