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2007.jan
HP(ヒューレットパッカード)電卓にぞっこん
・・・RPN(逆ポーランド法)入力の魔力
このページでは私の愛するHP(ヒューレットパッカード)の電卓について紹介しましょう。
何を今さら電卓ごときと言われましょうが、もう今では日本で入手出来なくなってしまったこの素晴らしい電卓については、語らざるを得ない物があります。

何が素晴らしいかって?
 
・・・そう、一度これをさわった人は二度と普通の電卓には戻る気になれないということ。それが全てです・・・

◆昔ばなし
ボクが就職した約20年ほど前の事。まだ右も左も分からないボクは、設計部門の先輩誰もが手にしている、ちと普通の電卓とは趣の異なる電卓に興味を持ちました。何やらマニアックで、格好いい、それがHP(ヒューレットパッカード)の電卓でした。 当時その部門では何故か多くの人がその電卓を使っていまして、「ほれ使ってみ!」と手渡されたそれを使ってみると・・・、「使えましぇ〜ん」。
そう、普通の電卓の操作とはボタン操作が全く異なるので、使えないのです。 では何故それがその職場でそんなに流行っていたのか?
それが、HP電卓独特の”RPN(逆ポーランド法)入力の魔力”たるゆえんなのです。
一旦は使えなかったボクですが、先輩連中が使っているのが何か格好良く見えたせいか、やっぱり使ってみたくなって、当時で1万円もの金額をはたいて「HC11」を購入しました。その結果 
・・・・やはりHP電卓の魔力に取り付かれてしまいました・・・。
この電卓は操作が特殊なこともあって普通のお店ではそうそう売っておりませんで、丸善なんかで入手することが出来たのです。

◆時は流れて・・
PCの発達と共に電卓も使われなくなったせいでしょうか、ついに数年前にHP社は日本では電卓を販売しないことになったのです。(涙) 当時、それがなくなるということで買占めに走った人も居たようですが、そんな中ボクは、不覚にも愛機のHP電卓を床に落としてしまい調子が悪くなってしまいました。 代わりのものを買おうと探しまわりましたが、すでに時は遅し。日本では発売されている所がなくなっていました。
 仕方なくそこらへんで普通の関数電卓を数千円で買い使い始めた訳ですが、どうにも使い勝手が悪い・・。特に長い数式を電卓で検算していくと、自分の叩いた結果に自信が持てなくなる羽目になってしまいました。 HP電卓は途中で結果を確認しながら入力していくのですが、普通の電卓は途中の結果確認がいまひとつ分かりづらいのです。 
そういう使い勝手の悪さと、あまりにへなへななそのキータッチのしょぼさに耐えきず、やはりHP電卓をインターネットで探す事になり、とうとう米国からネット経由で購入することが出来ました。


HP電卓の魅力は、その独特の入力法と、キータッチの高級感にあるといえるでしょう。以下ではそれを紹介していきます。

◆RPN入力とは
実はHPの電卓は「普通の電卓」とは、ちと入力方法が違いましてこれが、この電卓の価値たるゆえんなのです。”RPN法:逆ポーランド法”などというたいそうな名前のついた入力方法なのですが、

例えば「1+2=3」を計算するときのことを考えて見ましょう。 普通の電卓であれば、式の通りに ”1+2=”とキーをたたくと答えが出てくるわけなのですが、HPの電卓の場合には違います。
この場合でしたら、”1(enter)2+”とたたきます。 そうすると「3」が出てくる具合なのであります。
つまり上の式を言葉で置きなおしてみると、式を見たときに頭で考える様に打つのです。
すなわち、”1と2を足す”ってな具合です。

それでは次の様な式の場合はどうでしょうか?ちょっと目にはかっっこがたくさんあって入力が厄介そうです。
 
√(((100+200)×5)/3)=
普通の関数電卓でしたらひたすらカッコの連続でだんだんわけが分からなくなってきてしまいますね。
HP電卓の場合ですと、上の式をこう考えながら打ちます。
 
【考 え】100と200を足して、5を掛ける。それを3で割る。そのルート。
 【打ち方】100 enter 200+5×3÷√

どうでしょう?まるで頭で考えるのと全く同じように叩くだけでよくって、しかもカッコの入力が一切不要なのです。
(というか、かっこのキーが無いのですが・・) というわけでとってもシンプルに式を計算できることが、
一度この電卓に慣れたら、
普通の電卓には戻れないゆえんなのです。

というわけで普通の人にはかなりマカ不思議な入力をする電卓なものでありますので普通の人に渡すと絶対に計算が出来なくて、相手の「あれれっ・・?」てな反応を見るもの面白かったりします。

◆独特のキータッチ
HP電卓のもう一つの魅力が、そのコツコツとした独特のキータッチです。 このタッチのせいで、キーの押し間違いや、二度押しが、しにくくなっていまして、国産電卓のフニャフニャ キータッチと比べると、抜群の味わいがあるのです。
特に初期モデルで僕が使っていたHC11の、断面が台形状となったキーはその視認性のよさも特筆物です。
残念ながら、つい先日購入したHP33sではそのキー形状ではなくなってしまいました。


◆HP電卓比較
それでは僕の身の回りにあるHP電卓を見比べてみましょう。


 左から HP33s(僕の物)、 真ん中がHC41V(同僚の物)  、一番右が名機HC11(僕の物)

HC11 技術計算用電卓の名機。約20年前に購入。(購入価格 1万円)
特徴 ・横長のデザインで、慣れるとなぜか使い勝手がよい。また、サイズも小さくて薄くて良い。○
・enterキーもしっかりと大きいので使い易い
。○
・7セグメント文字のの液晶表示も、液晶ベースがグレーに対して文字が黒なので非常に鮮明で良い。◎
・一つのキーに割り当てられた、3つのファンクションがの文字が、縦一列に並んでいるので見易い。
今の電卓と比べるとちと計算がワンテンポ遅いのが若干不満。△
・現在アメリカで同様モデルを購入すると2万円弱する。△
【総評】 悪い点が見当たらない非常に優れた電卓です。

 HC11の液晶表示と、キー形状。

 非常にすっきりした表示が特徴。但しアルファベットの表示は出来ない。
 キーに割り当てられたファンクションはタテに3段表示で非常に分かりやすい。











HC41V 技術計算用電卓。プログラム機能充実(らしい・・) 約20年前に購入。(購入価格 3万円位)
特徴 ・私の所有物で無いので良く分かりませんが、当時電卓にプログラム組む人は皆なこれを使っていました。
・enterキーはしっかりと大きいが、位置がいまひとつ・・
。△
・液晶表示が、細かくなった分、文字の認識がHC11に比べるとみづらい。
・一つのキーに割り当てられた、3つのファンクションがの文字が、縦一列に並んでいるので見易い。(HC11と同じ) ○
液晶部分でかなり厚みがあって重たい。 ×
【総評】 RPN入力は良いですが、それ以外では少し重厚すぎる

HP33s 技術計算用RPN電卓の最新モデル廉価版。 2006年に米国より購入。(購入価格 7千円。安い!)
特徴 ・こしゃくれたキー配列デザインが、使い易さを考えていない。×
・enterキーは普通のキーとおなじ大きさになったので使いにくい
。×
・液晶表示はHC11ほどの見易さはないが、2段表示となっていてそこそこ良い。
・一つのキーに割り当てられた、3つのファンクションがの文字が、キーの上で二つ横にに並んでいるので見にくい。×
値段がとにかく安い。◎
・軽くて薄い。また、RPN入力と普通の入力が切り換えられるようになった。 ○
・キータッチはHP独自のタッチを守っている。○
【総評】ちとデザインに振りすぎたところで操作性を失っているのが痛い。普通のデザインで作ったほうが良かった。
でも、この価格でRPN電卓が買えるのが最大の魅力です。
コストパフォーマンスは最高。

HP33sの液晶表示。2段表示と、ゼロが斜めスラッシュ入りなのが特徴。まあまあ見やすい。

キー形状と、ファンクション表示。キーの上に緑と紫で左右に表記されているのはチトわかりにくい。


とまあここまで書いてきましたが、こんなページを見る人が世の中にどれだけ居るでしょうか・・?殆ど自己満足の世界なのですが、ここまでお読みくださった人には、その魅力の一端が感じられたかも知れません。
もし興味津々・好きな人がおられれば、絶対にお奨めします。 ヒューレットパッカードの電卓。 
あなたもその魅力にとり憑かれてみたくありませんか・・?

おしまい。
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