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| 山稜より一気に滑る。快感と恍惚の一瞬。 思わず声が出る。「ヒャッホー」 |
雪庇の張り出す稜線直下をトラバース。 自然と向かい合う、緊張の一瞬。 |
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山登りを始めてかれこれ20年近くになる。山スキーをやり始めたのはこの10年くらいだ。
夏の山も綺麗だが、山がもっとも美しいのはやはり冬だ。 冬のよく晴れた日、白く光り輝く山は本当に美しい。 木々の先端についた雪の結晶が 朝の光を浴びてきらきらと輝く。 まばゆいばかりの光の中、きりりと冷たく透明感のある 空気を吸い、白い息を吐きながらシールを滑らし、少しずつ少しずつ歩いていく。 まだ見ぬ斜面を頭に描き、黙って一歩一歩板を滑らす。 頭の中では、勝手に脳が色んなことを考えだし、とりとめも無く思考が回る。 躍動的なスキーの前段の、その静かで黙々としたその過程もまたいい。 山頂に着いたらまずお昼だ。たんと積もった雪を堀り、風をよけたスペースで暖かな食事と 熱燗で団欒のひと時だ。周りに広がる真白き山々を眺めながら、次に目指すべき山や、 前に滑った山を眺めて景色と休憩を十分に堪能する。 休憩を十分に楽しんだら後はいよいよ 滑降である。これまでの苦労を一気に解き放ち、心と体をアクセル全開にするときだ。 最初の急斜面と滑り出しの雪質に気をつけながら 足元の雪質を確かめて滑り出す。 安定した雪に出会ったらそこは最高のゲレンデだ。 広大な山の斜面の真中でたった一人の シュプールを存分に刻み込む、振り返ってシュプールをみると、山と比べて人の小ささが よくわかる。 登りに費やす時間は3時間〜5時間位。すべるのはあっという間の1時間程度である。 ゲレンデスキーと違って滑りを楽しめる時間はほんの一瞬だ。 でも山スキーにはその一瞬にゲレンデ以上の楽しさがある。 それは自然の懐で遊ぶ壮大なスケール感と、ちょっとした緊張感、そして冒険心だ。 自分自身の判断で地形とコンディションを見ながらルートを取っていく。猫の目のように 変わる雪面の状態に合わせてすべりを変える。 そして、滑り終えた後の、そういう状況を 克服してすべった満足感。 空と頂稜の境目から滑り落ちてきた自分に対する達成感は なんともいえない。 時には思い道理に行かない状況やがっかりの状況もある。逆に思っていた以上のときもある。 でも、それがネイチャースキーの楽しみである。 言葉にするのはなかなか難しい。 でもとにかく広大な自然の懐の中ですべる事は快感なのだ!!。 さあ、また今日も、自然の懐に飛び込んでいこう! |