一泊人間ドック体験記

僕もマッチャンも今年で3x歳、そろそろ厄年が近づく年齢である。
僕の母親や叔母さんも近年ガンで亡くなっていることもあるので
念のため人間ドックを受けることにした。なにせガンは早期発見が
第一、症状が出てからでは手遅れなのだ。 僕の住む滋賀県の色んな病院のホームページで
人間ドックのメニューを調べてみたら、同じ一泊のドックでも、病院ごとで
値段も検査項目も違うことが分かった。僕らとしては特に大腸の内視鏡は
絶対にしてみたかったのであるが、殆んどの病院ではオプションであった。
結局一長一短あったものの大腸内視鏡検査を標準で検査に入れているXX病院に
決定した。 検査費用はホテルの宿泊費込みで一人6万円。二人合わせて合計12万円の
大枚である。うーんしかし自動車の車検でも十うん万円するのである、人間の
体の車検なのだからこれくらいは仕方ないのだ。


【人間ドック一日目】
・朝病院に来て受付を済ませると担当の看護婦さんが案内してくれた。
人間ドックを受ける人専用の待合室があるようで、そこは我々だけの居間のような空間であった。
テレビやビデオ新聞が置いてあって、くつろぎながら受診できるようになっているのだ。

検査を受けるまでに便の採取と、痰の採取を自宅でしてきたのでそれを提出して
身体測定、採尿、血液採取をした。採血はいつもの量の3倍くらいとっている。

1.胸部X線検査(放射線科)
普通の健康診断のものと同じである、ただ前向きに加えて、今回は横向きも撮る。

2.腹部エコー(超音波)検査(放射線科)
これは臓器類(肝臓胆臓腎臓膵臓)などの様子を見るらしい。
熱々のゼリーをお腹に塗って、それにエコーの機械を押し当てて中の様子を
順次みていく。よく妊婦さんがお腹の中の子供の様子を撮ってもらっているが
それとおんなじである。みたところ問題は無いようですとのコメントを受けホット一息。

3.聴力検査(耳鼻咽喉科)

これまた会社の健康診断と同じやり方である。ただし見る度合いが細かいようだ。
無音室に入ってヘッドフォンを両耳にあてたあと、向こうの部屋から色んな周波数の
ピーという音を音圧を変えて出していく。聞いている人はその音が聞こえる間だけ
手元のボタンを押すようになっている。
両方の耳について検査したあとは先生の診察だ。両耳を除いたり、べろの奥を見たり
喉のリンパ腺を触診したりする。

聴力検査が終わったころから、大腸の中を綺麗にするための下剤を飲み始めるが
この下剤、なんと2Lもあるのだ。これを約2時間くらいかけてのむのだが、
一口口に含むと生魚のにおいのような後味がしてめっちゃまずいのである。
息を殺して何口かずつのんでいく。が途中で一瞬はきそうになったりする。

4.視力検査(眼科)
眼科検査は普通の視力検査と眼圧の検査だ。眼圧の検査は、のぞき窓から点滅する
光をのぞいて、そこに一瞬圧力を持った風をプシュッと送ってくる。それを
両目おこなった。そして先生が光を両目に当てて目の玉の奥を診察していた。

5.心肺検査
心電図と肺の機能検査である。心電図はいつものセンサーを体につけて
図るのだが、一分と図らないうちに終了した。ほんまに測ってるんかいな?
肺の方はマウスピースのようなものをつけたチューブを口に咥えて
一気に呼吸を一気に吸ったり吐いたりして、肺活量と肺活の勢い?を
計っているようだった。

6.大腸内視鏡検査(放射線科)
聞くところでは最もこの検査が痛く中には二度と受けたくないという人もいるくらいの
検査である。戦々恐々と僕らはしていた。
待合の部屋に戻って、テレビやビデオを見ながらまだ1.5Lも残っている下剤を
ゆっくりと飲んでいくが、飲んだしりからおなかがぎゅるぎゅる・・。すぐにトイレに
入るが出てきてまた下剤を一杯。ウォーまた来た。10回以上もトイレにはいり
最後は液体しか出ないような状態にしてしまうのだ。
そうこうしているうちに内視鏡の時間が近づいてきた。おしりのところに穴のあいた紙パンツに
履き替え靴下も脱いで検査を待つ。検査の前に胃腸の働きを弱くする筋肉注射を打って
いよいよ検査である。僕の場合は検査医師は女性であったが、もうまな板の鯉なので
恥ずかしいことはないのだ。人差し指ほどの光ファイバーの管が診察台の横にあって
先端で七色の光がピカピカしている。うーんこれが僕のお尻にはいるのね・・。
言われるままに診察台に載ってお尻を突き出して横になった。「管を入れる間痛いかも
知れませんがおならを一杯出してくださいね。そうするとお互いに楽ですから」と
先生にいわれ、「それではいまから入れていきまあーす」と言われて検査は始まった。
ゼリーを塗られた肛門からカメラが入ってきたが案外痛くないぞ??よしよしと思ったのも
つかの間そのうちプシューという音とともにカメラがぐいぐいと入ってきた。空気を入れながら
カメラを入れているのでお腹が猛烈に張って痛くなってくる・・。これか、痛いのは
と思いつつお腹に少し力をいれると「ブビービビビ・・」とおならがでてちょっと楽に
なった。それでもカメラは空気を入れつつまだまだ入ってくる。そのつど「ブビー」と
おならをしつつこちらも痛みをかわしていくのである。でもやはり所々当たるようなつっかえるようなところが
あり、そこは痛い、うーん・・・。思わず「もうどれくらい行きましたか?」と聞くと
「まだ三分の一位です」との答え・ゲゲッツ!まだ三分の一?「大腸には3コーナーあって
その第1コーナーを曲がるところです」とのこと。まだ先は長いのだ。それでも途中、看護婦さんが
呼吸の指導をしてくれたりして何とか奥のほうまで行ったようだ。そうするとそれまでの横
向きから仰向きに体勢を変えるように指示があり、それと同時にブラウン管をこちらに向けて
カメラの画像を見せてくれた。どうやらここが大腸の奥、小腸への入り口付近らしい。初めて見る自分の
腸に「結構綺麗な色してるやん」と思った。「それでは今から帰りながら写真を撮って
よく観察していきます」と女医さんはのたまい、それからズルズルという音とともに
バキュームで腸内の液体を吸いながら綺麗にしてはピーッ、ピーッという音を出して
写真撮影をしていくのであった。僕は自分自身の腸を見ながらポリープとか血液の
にじみとかないか一緒に見て行ったが何事もないようであった。とにかく行きにカメラを
入れるのは大変だったが、帰りはやっぱり楽で、映像を見る余裕が結構あった。
そうこうして約15〜20分の検査は終わり、特に悪いものは見られませんでしたという
先生の言葉に一安心して検査をおえた。でもその後が大変だった。便秘でお腹が張る状態を
もっとひどくした様な感じでお腹が痛いのである。これもお腹に空気があるせいだからだそうだ。
控え室に戻って横になりながらブーブーと何回もおならを出してようやくすこしずつ
楽になってきた。 マッチャンはといえば、僕よりもっと痛かったそうで
相当入れるのがつらかったそうな。人それぞれであるが、女性の方が腸が長いので
大変なのかも知れない。


大腸内視鏡検査を終えるとその後軽いサンドイッチの食事を取って
その後に食後血糖値を図るためにまた採血を行った。

6.検診医診察
最後に検診医が問診と、触診、聴診で体全体の様子をみて、今日一日の検診結果とあわせて
コメントがあった。とりあえず僕もマッチャンも大きな問題は発見されなかったので良かった。


こうして一日目の診察が終わり夕方には病院が提携しているホテルに宿泊と相成ったのである。
ビジネスホテルのツインだったが最上階のDXツインである。おまけに夕食は一応コース料理で
メインはお肉なのだ。人間ドックてちょっと贅沢なのね・・・。
夜10時以降は絶食絶水で朝食も抜きで二日目を迎えた。


【人間ドック二日目】
今日は二日目、昨日メインイベントの大腸内視鏡を終えたのでちょっと余裕である。
しかあーし、今日はまだ胃カメラがあるのだ。

1.胃内視鏡検査(放射線科)
普通、会社の健康診断ではバリウムを飲んでX線検査などするが、このときに所見があったら
胃カメラと相成るのである。今回はいきなり胃カメラである。僕は15〜6年振りの胃カメラで
あるが、以前ゲーゲーしたのを思い出していやな感じだ。まずは胃の中を見やすくするため
ゼリー状の液体をのみ、そのあと胃の動きを止めるための筋肉注射を打った。 そして
喉の感覚を麻痺させるためにゼリー状の麻酔薬を喉に溜めてしばらく待った。
いよいよカメラである。やっぱり昨日と同じように七色の光がピカピカするファイバーが
診察台で待っていた。マウスピースを口にくわえ、それではいれていきまーす。と今日は
昨日とは違う男性の医師が無表情に言って検査が始まった。喉に入ってきていきなり
「ギョッエー、グッオー!」である、異物感がして何もでないけどえづくのだ。
さらにおくにカメラは入りまたもや「ギョッエー、グッオー・・」断末魔のカエルのような
えづき声を何回も何回も吼えながらカメラはようやく奥へと入っていったのである。
待合室で待っていたマッチャンにはその叫び声が響いてさぞかし気持悪かったことであろう。
やっと奥に行ったら少しは画像を見る余裕が出てきた。昨日と同じように帰りながら
写真を要所要所で撮って戻っていった。昨日にはなかったちょっと血が滲んだようなところが
あったりして心配になったが、「少しただれているけれども特に問題なものはありませんでした」と
いう先生の判断にほっとして検査は終わった。この間約15分くらいか。それにしても
ゲーゲーしたのは本当にしんどかった。

2.外科診察
マッチャンは婦人科の検診、僕は泌尿器科の検診をそれぞれ受けた、婦人科ではまたエコーを
使って子宮内を検査したようだ。また、マンモグラフィーというx線による乳腺の検査も受けていた。
それぞれのお乳を上下、左右に押しつぶして、X線写真を撮るが、相当痛かったと言っていた。
僕は問診と血液検査による診察だった。



こうして一応すべての検査を終え、後は美味しいお弁当の昼食をとって最後の検査結果説明を待った。
とりあえず二人とも特に大きな問題は発見されなかったが、問題がないと言う事が分かったのは
収穫である。

二日の日数と結構な費用もかかったが、とりあえず現状を把握できたし、消化器官の中を確認
出来たのでまあよかった。 
それにしてもカメラはすごいよなあ。まるで本当にミクロの決死体ですわ。

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