
新緑のブナ林の山へ行こう!という訳で、会社の同僚K氏と二人で、広島県最高峰の恐羅漢山から旧羅漢山へピストン、さらに砥石卿山へと縦走してきました。ところが登山口が分からず、違うゲレンデを登ってしまってさあ大変! なんでもないハイキングコースが、ちょっとした冒険になってしまいました。皆さん、ちゃんとコースを予習してから出掛けましょう。
このコースは最初ゲレンデを直登することになるので、登りがきつくて、また非常に暑いですが、登ってしまえば、あとは明るいブナ林の中を下るばかりなので楽チンです。余力があれば、恐羅漢だけでなく砥石卿山の方へ少し足を伸ばすと、好展望が得られる場所がありますので、是非寄り道してみて下さい。
展望が得られるのは、恐羅漢山頂、旧羅漢山頂、砥石卿山頂手前のピーク、の3ケ所。砥石卿山頂からは展望はありません(少し北へ行き過ぎると展望あり)。稜線の縦走路はずっと広葉樹林の中を歩くことになります。
区間所要時間(分)
牛小屋高原-(55)→恐羅漢山頂-(20)→旧羅漢山頂-(20)→恐羅漢山頂-(30)→夏焼峠-(15)→
好展望ピーク-(15)→砥石卿山頂-(25)→夏焼峠-(20)→牛小屋高原
2001. 6. 2(土) 晴れ(だけど霞んでる...)
| 6:45 | 新南陽市発 K氏を拾って出発! 天気図では最高の好天になるはずだが、梅雨前線の影響か、薄い雲が掛って空は真っ白。今日はあんまり展望は期待できそうにない...。 行きは時間短縮のため鹿野から中国道を使う。朝早いせいか、中国道は全然車が走ってない。高速を使っても1時間半掛ってようやく戸河内ICに到着。 |
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| 8:20 | 戸河内IC ICを出て真直ぐの国道191を進む。しばらく行き川沿いの道になると、”OSORAKAN”と書かれた大きな案内板手前で左折して橋を渡る。橋を渡るとすぐに右折し、狭い山道を登っていく。昔、スキーでやってきた時の事を思い出した。私はスキーにはそれほど熱心ではないのだが、会社に入った頃、職場の先輩に、なぜか私の車にスパイクタイヤを履かされ、2,3度この山道を登らされた事がある。 |
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8:50 |
恐羅漢山牛小屋高原着 さて、狭く曲がりくねった山道を10km位登っていくと、ようやくスキー場に辿り着く。最初の駐車場はいわゆる”第2駐車場”なので、さらに上の駐車場へ上がる。途中、二手に別れるが右手の”かやばたコース”の方へ進むとゲレンデ前の駐車場に到着。 |
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| 9:00 | 登山靴に履き替え出発 不安だった天気もまずまずの青空が見られるようになった。これから登っていく恐羅漢のゲレンデは、結構急で暑そうだ...。 早速登山口を探すが見つからない。駐車場前に大きな案内板があったのだが、”どーせ、スキーの案内しか載ってないだろう。”と見ずに、右手の方にある木製の小さな案内板を見ると、期待通り登山コースが書かれている...、が、これも概念図だけで全く役に立たない。”まっ、ゲレンデを登って行きゃいいんだろう”と”かやばたコース”のゲレンデの真ん中を登ることにした。...が、これが大間違いであった。実は、この山行は一週間前に行くはずで、その時はちゃんとガイドブックで予習していたのだが、順延となってこの一週間でガイドブックの情報はすっかり忘れてしまった。で、記憶に残っていたのは、2本のゲレンデの右側のゲレンデの右端を登って行くコース概念図だけ...。そこで右側の”かやばたコース”を登って行ったのだが、私が覚えていたのは極めて大雑把な概念図で、実は”2本のゲレンデ”はいわゆる”国営”と”民営”の2つのスキー場のことだった...。 正しい登山口は、ちゃんと駐車場前の大きな案内板(←写真にも写ってる...)に記されていて、駐車場前のレストハウス(←写真の緑の屋根のやつ)の左手から”立山コース”のゲレンデの右端を登っていく。ちょっと左手へも探しに行けばよかった...。”ゲレンデの右端”にこだわるあまり、右隣のゲレンデまで行ってしまった...。 こうして、我々は間違ったゲレンデを登り始めてしまった。遠目にはゴルフ場のフェアウェイのように綺麗に見えるゲレンデも実際は草ボウボウで歩きにくい。しかも、この”かやばたコース”はこのスキー場でも最も上級コースということで、要するに勾配がキツイ...。 朝一番から炎天下の急登で汗だくになりながら、中間点のリフト降り場に到着。道があるはずの右手の方を調べてみたが、道らしきものがない...。この辺でどうやら道が間違っていることを確信したため、このあとの急登がますますツライ...。登るにつれて勾配はますます急になっていく。こんな所を滑り降りるヤツの気も知れんが、炎天下そんな所を登っている我々って、一体...。 |
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| 9:35 | ゲレンデ最上端(休憩&周辺調査) 急勾配のゲレンデをなんとか登り切って、ゲレンデ最上のリフト降り場に到着。このリフト降り場の裏には、頂上への道があるはず...。しかし、リフトの裏は無情にもコンクリートの壁だけだ。覚悟はしていたが、やっぱり頂上への道なんかどこにも無い...。 とりあえずリフト降り場でゲレンデを見下ろしながら休憩。まるでジャンプ台のような急勾配をよく登ってきたものだ。北方には、尾根続きの砥石卿山、さらにその向こうには臥龍山、深入山が霞んでいる。 さて、道はないけど、また下まで降りる元気もないので、ここは無理矢理、道無き道を行くしかない! まずは道があるはずのゲレンデ右手の茂みを調査してみたが、道も無ければ分け入る隙もない。 |
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| 9:50 | 林に突入 でも砥石卿山からの縦走路は右手の尾根から左手の恐羅漢頂上に向っているのだから、ゲレンデ上部の林に突入すれば必ず縦走路に出るはずだ。磁石で方向を確認してから、リフト上部のコンクリート壁の上に上がる。無闇に茂みに突入してもすぐに進めなくなるので、まず、分け入り易そうな所を探すと、少し茂みの薄い”入り口”が見つかった。これを進むとなんとなく薄い踏み跡が認められる。元気を取り戻して踏み跡をトレース。踏み跡は曲りくねりながらも続いていたが、最後に小さな笹薮の手前で消えてしまった...。辺りを見回すと、笹薮の左手の林の中へ続いているようにも思える。どちらに進むか少し迷ったが、笹薮を行くことにした。その先に踏み跡がなければ、また戻ればいい...。 |
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| 10:00 | 縦走路に合流 幸い笹薮を渡るとすぐに確かな山道を発見! 無事縦走路に出ることができた。やれやれ...。 |
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| 10:05 | 牛小屋高原への分岐 縦走路に出て左手に進むと、すぐに牛小屋高原への分岐が現れた。登山道は我々の右手を通っていると思っていたので、左手側に登山道が現れビックリ! 分岐を過ぎて、背の高い枯れ木が見えてきたら、恐羅漢頂上はすぐそこ。 |
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| 10:10 | 恐羅漢山頂上(1346m) 広島県の最高峰となる恐羅漢頂上は、東半分180°の展望が開ける。ガイドブックには”天気が良ければ石鎚山系を望むことができる”と書かれているが、残念ながら、この日はすぐ近くの臥龍山、深入山さえ白く霞んでいた。頂上から見える山の名前を確認するために、1/20万の地図を持ち歩いているのだが、さて、臥龍山はどれか確認しようと地図を広げると、”広島”の地図には深入山より北が載っていない...。これでは役に立たないではないか! 今度、本屋で”浜田”の地図を買ってこなければ...。 |
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| 10:40 | 休憩を終え出発 せっかく苦労して辿り着いた頂上だが、なぜかハエが大発生していて、辺りをブンブンと飛び回っており、まさに”五月蝿い”(もう6月やって...)。居心地が悪いので、隣の旧羅漢山へ出発! 旧羅漢山へは、頂上から南へ向う道を行く(道は2本あるがすぐに一緒になる)。ブナなど広葉樹の新緑の林を少し下って登り返すと約20分で旧羅漢山頂に到着。 |
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| 11:00 | 旧羅漢山頂上(1334m)(昼食) 頂上は木に囲まれ展望はない。でも大きな岩が鎮座しており、木製のハシゴが架けてあるので、これに登ると西方の展望が得られる。しかし、このハシゴはかなり怪しいので、あまりお薦めはできない。岩の上に登ると降りる時苦労することになる。ハシゴに登って岩の上に顔を出すと、この岩の奥にもまた大きな岩があるのが発見できるはずだ。奥の岩へは、手前の大岩の右手の方から回り込むことができる。こちらの方が展望がいいので、奥の方の岩をお薦めします。 と、言う訳で、奥の岩に陣取って少し早いが昼食に取り掛かる。こちらからは、西〜南方向の展望が開ける。そこでまた見える山を調べようと地図を取り出すが、この辺りは地図の”広島”と”山口”の丁度継ぎ目になるので、2枚の地図を繋ぎ合わせながら位置を確認するのに苦労する。コピーして貼り合わせなければ...。苦労して冠、寂地(←かすかにシルエットが写ってる...)、安蔵寺などを確認。(←背の順で考えれば地図を見なくてもすぐ分かる...。) 岩の近くには、”サラサドウダン”という赤っぽい小さな壺状の花を沢山付けている木があって、痩せたホタルのような赤黒ツートンの虫が沢山集まっていた。また、この岩の下あたりは”オオヤマレンゲ”という木が初夏に白い綺麗な花を咲かせるらしいが、この時は咲いていなかった。 しかし、”旧羅漢山”ってのは変な名前だ...。いくら”羅漢山”の名を恐羅漢山に譲ったからって、”旧...”は、ね〜。ちゃんと名前を付けてあげて欲しい...。 |
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| 12:00 | 昼食を終え出発 来た道を恐羅漢へ引き返す。 |
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| 12:20 | 恐羅漢山 頂上は通り過ぎて、かやばたコースから出てきた所を探しながら砥石卿へ向う。恐羅漢から夏焼峠へは、明るいブナ林の中をずっとなだらかな下りが続く。途中、少し開けて恐羅漢の山頂を振り返ることができた。恐羅漢の林は頂上の高い枯れ木に象徴されるように、あちこちで立ち枯れた木がひと際高く突き出していて、不思議な光景が広がる。 再び広葉樹林の中を下っていくと、恐羅漢山頂から約30分で夏焼峠に到着。 |
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| 12:50 | 夏焼峠 ここで道は、牛小屋高原へ降りる道と砥石卿へ向う道に別れる。指導標を良く見ると、”200m先登山口、右手に注意”などとマジックで書き込まれている。何の事?と思っていると、少し進んで小さな沢を横切ると、右手に登り口が...。道はおかまいなしに真直ぐ進んでいく...。どうやら三段峡の奥の方へ降りる道?の方がメインのようだ。うっかりすると通り過ぎてしまうところだった。砥石卿への登り口の木には私製の小さな案内板が掛けられているので右手に注意しながら歩こう。 右手に進むと、ブナ林の中をやや登り気味の道となる。時折、クモの巣が足に絡まる。どうやら砥石卿へ向うのは我々が今日一番のようだ。恐羅漢の方より、この辺の方が太くて立派なブナが多いように思える。しかし、太いブナには必ず、ツタのような植物が巻き付いていて、あのブナらしい白い樹皮が見えないのが残念。 夏焼峠から約15分登ると、砥石卿頂上手前の好展望のピークに到着。 |
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| 13:20 | 好展望のピーク(1166m) 南方向の展望が大きく開け、目の前に午前登ってきた恐羅漢山が広がる。ここから見ると、ゲレンデがとんでもなく急勾配であることがわかる。噂によると、今朝、あのゲレンデの真ん中を直登していたご苦労さんなヤツラがいたらしい...。道もないのに...。 さて、このピークを後にすると、再びブナなど広葉樹の新緑のトンネルの中を歩くことになる。途中、葉もなく全身真っ白な不思議な花?を見つけた。木陰に幽霊のように立つ5〜10cmのこの花は、”ギンリョウソウ(銀竜草)”という名前で腐生植物の仲間らしい。 一度下って登り返すと約15分で砥石卿山頂上に到着。 |
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| 13:45 | 砥石卿山頂上(1177m) 頂上は、ちょっとしたスペースに三角点を示す石杭があるだけで他には何もなく、うっかりすると通り過ぎてしまいそうだ。また木に囲まれ展望もない。頂上を通り過ぎて少し進むと、北東の展望が開け、臥龍山や深入山が見えてくる。しかし、立ち止まって眺めているとあっという間に沢山のハエが集まってくる。しかもこのハエ、なぜか足にばかりとまる。手や顔にとまられるよりはマシだが、気持ちが悪い...。私が短パンでナマ足であるせいか異常に足フェチなハエ達だ。 ハエだらけで落ち着かないので、頂上は早々に退散、好展望のピークへ引き返す。 |
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| 14:10 | 好展望のピーク(1166m)(大休止) 心地よい風が吹く岩の上で本日最後の休憩。夏焼峠からわずか15分の所なので、恐羅漢の帰りに、是非この展望の良いピークへ寄り道してみて下さい。登ってきたばかりの恐羅漢を展望するのは格別です。砥石卿山頂はイマイチなので頂上まではお薦めはしませんが...。 |
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| 14:35 | 休憩を終え出発 あとは、ひたすら下るだけ。ピークからわずか10分で夏焼峠に到着。 |
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| 14:45 | 夏焼峠 夏焼峠からもブナなどの広葉樹林が続く。まだ6月になったばかりなのに、早くもヒグラシの鳴く中を下っていく。途中、何度か沢を横切るが、沢の近くでは低いカエルの声も聴こえてくる。 夏焼峠から約20分、ひたすら下ると、ゲレンデ下の牛小屋高原に帰着。 ゲレンデの登りはキツかったが、新緑のブナ林も楽しめて、なかなかいい山行だった。ちょっとした冒険もできたし...。 |
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| 15:05 | 牛小屋高原帰着 正しい登山口を探してみると、駐車場正面の大きな案内板の地図にレストハウス左手から登っていくコースが記されていた。そして、車道のレストハウス左手には階段があり、「登山口」と書かれた小さな指導標が立っていた。朝は車道の反対側の駐車場の方ばかりを見ていたので、登山口の指導標には全く気が付かなかった...。 |
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| 15:15 | 牛小屋高原発 帰りは高速に沿って国道186を走る。途中、潮原温泉を通過。冠への登山口は?と思ったが、国道に面した所にはないようだった。潮原温泉から松ノ木峠までは車で走ってもかなり遠く感じられた。こんなに長いコースなのか...? さて、国道186は松ノ木峠までは道幅も充分のいい道であったが、やはり、寂地から広瀬までの国道434が狭くてグネグネなのが疲れる...。 |
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| 18:30 | 新南陽市帰着 |
