E-listBBSSearchRankingColosseum-AcropolisGo to Top
1999/4/29〜30神島キャンプ日記

〜10年ぶりの神島はやっぱり正しい島だった〜

今回参加した人々の紹介

作者(もえび):とりあえず神島キャンプの発案者。今回はやる気無いモードであまり働かず
長谷川さん:前回の釣り惨敗の雪辱を果たすべく参加したが・・・
ひろし:元祖外道マン。今回は秘かにその釣果に期待していたが、やはり・・・
小鉢:前回に引き続き参加。焼きマシュマロと紅茶は健在だった。
いのきょう:今回初参加。かなりキャンプ慣れしている様子。今回、最強外道王を襲名することになった。


4/29
GWを迎え暖かくなりつつあった4/29、神島 にキャンプをしにいくことになった。今回は日程の都合で 5人のみの参加となった。しかし女性が2人になったということで、かわはぎ団も一時の怪しさから脱した かもしれない。今後どうなっていくのかが楽しみである。
さて、自分としては今回は10年ぶりの神島訪問となる。キャンプは2回目。しかしあまりにも昔のことな ので、あんまり記憶が定かではない。鳥羽から船で45分ほどの距離なのに、ものすごく離島っぽさを感じ させるところだなあというのが、その時の感想だった。
到着後港にて 今回もやはり鳥羽から定期船で島に向かうことになり、名古屋からは近鉄急行(特急ではない!)に乗って 鳥羽にいくことにした。時間は朝の7:11。名駅に向かうために外に出ると寒い!この日は思いっきり冬 型で、北西の風がものすごく強くGWとは思えないほど寒かったのだ。鳥羽につけば何とかなるかと甘い期 待も抱いていたのだが、船乗り場に向かう途中でまったく甘い考えだったことが判明した。はっきりいって 名古屋よりも寒かったのだ。船の時間までは少しあったので5人で赤福に入って茶をすする。港が窓から見 えるのだが、既に白い波頭が見えている。妙に無口な5人であった。
本当に船がでるのか?という疑問もあったが、切符売り場のおっちゃんは当然といった顔で「でるよ」と言 った。心なしかひろしの顔が青ざめたような気がした。しかし、でるもんはでるということで船に乗り込み 一路神島へ。途中菅島に寄港するまでは湾内なのでさほど揺れはなかった。当初神島に向かうと見られてい た家族連れは海の荒れのためここで降りていった。菅島を出て答志島の島影を抜けるともろに風の影響をう ける海域だ。自分はしょうがないのでいすに座って寝ていたが、ふと外をみるとそこには荒れ狂う海が見え てなんだか暗い気分になっていった。このままこの船に乗っていると酔ってしまう!と思い始めた頃、神島 が見えてきた。案外近くてほっとする。他の4人もそう思っていたようだ。
神島に着いた。10年ぶりである。郵便局が新しくなっていたが、その他はあんまり変わった様子もない。 漁協での受付をしようと向かうと、パンフをもらって1人500円と言われた。昔もお金が必要だったかは 既に覚えていない。とりあえず素直に払った。
さてキャンプ場に向かおうとすると、漁協のおっさんが「軽トラのってくか?」と聞いてくる。特に必要も ないかとも思ったが、長谷川さんが妙に嬉しそうに「一度乗ってみようよ」というので借りることにした。 キャンプ場は徒歩15分くらいの港とは反対側の浜である。以前の記憶は曖昧だが、道は1本しかないので 迷うはずもない。しかし詰めが甘く、浜には行かずに学校の中に乱入してしまった。祝日でよかった、と思 わずほっとする自分であった。
強風の古里の浜 浜に行くともの凄い強風である。テントを張っても飛ばされそうなので、荷物をおいて軽トラを港に返しに いくことにした。もうこの昼は自炊しようとは誰も思ってはいなかったので、夜の買い出しをした後に目の 前にあった食堂に入った。注文してくつろいでいると長谷川さんが変な漫画を見つけた。その題名は確か、 「海底人類アンチョビー」。中身はどうってことのないものだったが、妙にタイトルが気に入ってしまった かわはぎ団だった。
ところで、自分が10年前にこの島を訪れた目的は”ゲーター祭 ”を見るためだったのだが、この食堂に その祭りのことが詳しく書いてある本が置いてあった。いのきょうが見ていたが、モローモとかドーレとか 訳のわからんことを言っている。中を見ると祭りの時に配られるミカンをしばったやつがモローモでそいつ をもらうとドーレと言うのだそうだ。何故かもろもろやドルが頭に浮かんでしまって、また少し気分が沈ん だ。でもそういえばなんかそんなミカンをもらったような記憶がある。ドーレと言うべきだったのかもしれ ない・・・

食事の後は仕方ないので島内を一周することにした。基本通り八代神社にお参り して、灯台を目指すコースだ。灯台は島の東側にあるのだが、ここは風裏になっていて暖かい。何故だか大 量に猫が群れていて日向ぼっこをしている。居心地がいいので猫と一緒にしば しここで休憩。
崖と海その後穏やかできれいな海を見て 散歩を楽しんだ。しかし、やっぱり浜に戻ると強風が吹き荒れている。これでは釣りなんかできっこないと 思っていたが、長谷川さんが果敢に挑戦。ひろしもそれに続いた。自分は釣りをする気分になれず、浜から 鍾乳洞を目指し、そのまま海岸を南に向かった。崖の上の方まで行ったのだが、どうにも身動きがとれない。 風であおられて恐いので浜に戻ろうと歩き出したが、何故か悔しいのでやぶこぎをはじめてしまった。15分 ほど藪と格闘して尾根でた。先ほど行けなかった崖をみたが、登らなくてよかったと思うようなところだった。 自分は臆病者なのであんまり遭難はしないのだろう。
汗だくになって、釣りをしているはずの浜に行くといのきょうと小鉢が昼寝をしている横にひろしもいた。釣り は早々にあきらめてしまったようだ。長谷川さんは?と聞くと遙か向こうの磯を指さす。なんだか黄色い服が 見えた。様子を見に行ったが全然魚信は無いようだった。昼寝部隊も寒くなってきたようだ。5人でキャンプ する浜をめざして、酒を買いにいくことにした。昼間買い出しをした商店にはビールしかなく、清酒や焼酎など は全て漁協で購入することになっていた。とりあえず一升瓶を買って帰る。浜に戻ると少し風が弱まったような 気がした。でもまだまだ寒い。
本来は海鮮鍋をするはずだった我々だったが、魚は一匹も釣れてない。酒を飲みつつ卵を茹でて、ちょっと 悲しい夕食が始まった。かわはぎ団得意の海水料理だが、卵・じゃがいもはいつも通りOKだったが、後で 茹でたきしめんはひどかった。もの凄く塩辛くて泣きそうなほどだった。でも他に食べるものもないので仕方 無く腹に詰め込む。見事な夕陽が落ち、これまた見事な月がでてきた。しかし我々にはそんなものを見る余裕は なく、夜になる前にテントを張り8時には全員がテントの中に。昼間の寒さに体力を奪われていた我々はそんな 時間にも関わらず、酔いも手伝ってあっという間に寝てしまった。夜中にふと起きると凄絶な月夜。自分の影が くっきりと見え、鳥羽や鈴鹿の山までもが見えてしばし魅入る。明日は良い天気になりそうだと思いながら ぐっすりと朝まで寝てしまった。

4/30
島の集落 さて日付は変わって30日。前夜やたらと早く寝たせいか、5時に目が覚めた。テントから出ると長谷川さんが すでに釣りの準備を終えて出撃するところだった。ひろしのような軟弱釣り師とは気合いが違う。といいながら 自分も釣りはしていないのだ。何故ならば、前日虫餌を買おうとしたところ実は島にはそんなものはなく、朝一 の船で鳥羽から届くということで、ルアーのない自分は釣りにならなかったからである。他の3人もあまり起き てくる気配がないので、食事の準備をする気もなくバナナを食べつつ焚き火の準備をした。普段起きないような 早い時間に起きているのでやたらと寒い。火でも焚いてないとやってられない。ところが焚き付けの紙がないの でなかなか火がつかない。そうこうしているうちにひろしも起きてきた。1時間ほど経過して、ゴミ捨て場から 拾ってきた湿った段ボールにようやく火がつき、流木に燃え移った。7時くらいになってようやくいのきょうが 起きてきた。やや遅れて小鉢もでてきた。かわはぎ団の基本は安らきの一戸建てテントなのだが、この2人は狭 いところに一緒に寝ていたのだ。小鉢は何度か起きたらしいが、いのきょうは朝まで爆睡だったようだ。たいし た奴である。
しばらくして磯で釣りをしていた長谷川さんとひろしが帰ってきた。やはりさっぱりだったようだ。とりあえず 朝食ということで、卵ときしめんを茹でた。昨夜の反省から真水できしめんを茹でたにもかかわらず、塩辛かっ た。しかもべたべた。単に水の量が少なかったようである。でも昨晩のものに比べるとはるかにうまかったが。 ふと見ると昨日長谷川さんが釣り餌にしようと買った鰯の丸干しがある。鮮度が怪しかったが、とりあえず焚き 火で焼いてみた。おそるおそる食べるとめちゃくちゃうまい。そして何故か買ってあった油揚げも焼いて食べた。 毎度のことだが、我々のキャンプはとっても質素だ。そのぶん何を食べても幸せなのでまあ良しとするか。
何となくまだ腹が物足りないので、焼きマシュマロをしていると、一本残ったバナナが目に付いた。これは長谷 川さんの分である。いらないと言うがせっかくなので無理矢理渡すと、箸でさしてチョコレートを乗せて焼き始 めた。小鉢も半分もらってうれしそうである。全く面白い人達だ。
しばらく焚き火を前にぼけっ〜としていたが、長谷川さんとひろしはそろそろと言って虫餌をとりにいった。 戻ってきてからすることがないのでちょっと投げてみたが、全然。長谷川さんとひろしにいのきょうが加わって 釣りをしているのを横目で見ながら、昼寝のような朝寝をすることにした。時刻は10時頃。この日は風が嘘の ように収まってすでに暑いくらいの陽気になっていたので、マットを砂浜にもちだして寝た。そのためにもの凄く 日焼けをしてしまったのは愚かという以外にない。いい年こいて阿呆である。小鉢も同じように寝ていた。 実家に帰ってやはり年を考えなさいと親に言われたようだ。まったくこの時期の日差しは要注意である。
うとうとしているとおっさん達が通り過ぎる声がする。1時間ほど寝てしまっていたようだ。釣りの3人も戻っ てきた。4人組のおっさん達はどう見ても釣り師風。どうせ釣れないのにと思いながら見ているとゴムボートを 準備し始めた。どうやら20mほど沖のテトラに渡るようである。実に危なっかしいやり方ででなんとか渡った おっさん達はあんまり釣りをするようでもない。ボート遊びにきたのかな?と疑うくらいだった。
結局魚は釣れないので、テントを片づけて港に行って船の時間まで釣りをすることにした。また軽トラを借りよ うかという話もあったが、わざわざ歩いていって戻ってくるくらいならば荷物背負って歩けばいいだろうと歩き 出した。空荷だとなんということの無い距離もやたらとつらかった。神島でキャンプをするならば軽トラは借り るのが賢明だろう。
なんとか港につき荷物を下ろして、パンや草餅を買って食べつつ釣りをすることにした。港の外側の防波堤には 沢山の釣り師達がいた。我々はその隙間をぬってなんとか坊主はさけようとせこい釣りに徹した。30分ほどた って長谷川さんがメバルをゲット。続いていのきょうもヒット。いちおう魚はいるようだ。自分もしばらくして もの凄くせこい釣りでメバルを釣った。メバルをリリースしてもう少しやるかと思っていたら、いのきょうが 何ごとか騒いで近寄ってくる。何だか訳のわからんものを釣ってしまって困っているようだ。長谷川さんやひろし あめふらしもいるのでほっとこうかと思ったが、妙に切羽詰まっている様子なので見に行くことに。釣り糸の先にくっついて いたのはなんと巨大アメフラシそういえば長谷川さんが朝こいつの 卵を拾ってきたのだった。めちゃくちゃ気持ち悪いが、いのきょうはあの卵がこいつになるのかと感心している。 全く感心している場合ではないと思うのだが・・・。陸にあげたアメフラシは驚いて紫色の液体を出し続けていた。 海に戻そうかとも思ったが、触りたくないのでいのきょうにまかせることにした。まあ気持ち悪いだけで害はないのでいいのだ。今まではひろしが外道マンといわれていたが、これには敵わない。これはもう外道王としかいいようがない。それにしても何で釣れちゃったんでしょう?
いちおう付け加えておくが、ひろしは坊主だった。きっと気合いが足りないんでしょう。
ふと時計を見ると3時を回っていた。最終の鳥羽行きの船は3時30分。あんまりのんびりともしていられない。 アメフラシ騒ぎで釣りの時間がなくなってしまったようだ。釣りをしている人が沢山いたので船が混んでいるかと 思ったが、拍子抜けするほど空いていた。帰りは行きとは違ってべた凪。全員爆睡であっという間に鳥羽について しまった。ひろしといのきょうは鳥羽についても起きず、ほっておいたら中の郷まで行ってしまいそうだった。
帰りも近鉄急行。小鉢は松阪で降りていった。長谷川さんとひろしはサッカーの話をしている。無事に名古屋に ついた頃には日が暮れかかっていた。みなさんお疲れさまでした。
神島は10年たってもあまり変わらず正しい離島らしい島でした。水場もトイレもない浜でのキャンプは決して 快適とはいえませんが、その分自由でこいつはキャンプの原点かもしれません。名古屋からも近いしまた行きたいところですね。

かわはぎ団の目次へ