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『温泉よもやま話』


露天・湯桶

入浴の方法 

 一泊旅行の場合、何度も温泉に入ろうとしがちですが、

 * 到着して、夕食前に1回
 * 就寝前に1回
 * 朝、食事前に1回

の合計三回までにしたほうが良いでしょう。 入りすぎは、湯あたりの原因になります。

入浴する前に
 * 疲れている時
 * 食事の直前・直後
 * 飲食後すぐ
の入浴は控える。長旅で疲れていたり、興奮している時は、少し休憩してから入浴する。 入浴すると、胃酸の分泌が少なくなり消化不良になります。 スポーツの後は、内蔵の血流が体の表面に集まってきている為、入浴すると、脳貧血を起こすことがあるので要注意です。    
入浴中に
心臓に近いところから掛け湯をしていく。頭にもかぶると、なお良い。(脳内出血を予防する為)
全身浴は長い間入っていられないほか、水圧が内臓に負担をかけるので、半身浴をしながら、ゆったりした気分で入浴する。
入浴時間は、初め、5分から10分とし、慣れるに従って時間を延長していく。
入浴中は、運動浴の場合は別として、安静を保つ。
入浴後は、成分を水で洗い流さないこと。(上がり湯の湯種に留意)
温泉の成分は、皮膚に浸透し、保湿剤などを併用すれば、入浴後〜7時間は効果が持続します。  (ただし、酸性泉などで、湯タダレを起こしやすい人や、皮膚の弱い人は、真水で流す。)
高度の動脈硬化・高血圧症の人は、42℃以上の温泉(高温泉)は禁忌とする。
体を洗う時は、軽ーくやわらかく洗う
昔ながらの浴場に蛇口が無いのは、一日に何回か温泉に入っていれば、体を洗う必要がないためです。
(泉質によっては、石鹸が効かないところもあります。)
入浴後に
入浴は、ことのほかエネルギーを消耗します。一定の休憩時間を取るようにしましょう。    


古来からの入浴法
< 持 続 湯 >

温泉がぬる湯だったら、ぜひ、持続湯(長湯)をしましょう。

ぬる湯に長時間入ると、長い間体が暖まるほか、天下の名湯と呼ばれるところは、低温の単純泉が多い。この場合、成分の浸透がゆっくりなので、長湯するのが良い。なお、ノイローゼにも長湯は良い。

< 打 た せ 湯 >

高さ2〜3メートルの処から湯を落として、肩や腰にあてる。 湯の熱と圧力により、痛みを和らげる効果がある。 一度、さっと入浴した後に行うのが良く、立ったり、座ったりして圧力を加減するとなお良い。

あまり長時間当たっていると、逆に、疲れるので注意しましょう。

< 時 間 湯 >

短い一定時間の入浴と休憩を繰り返して入浴する方法。

群馬県草津温泉の時間湯が有名。 48℃に達する強酸性の湯に、湯長の号令で3分間入り、3時間以上の間をおく、これを、一日4回繰り返す。(浸かる前に、草津節を歌いながら、板で湯をかき混ぜる「湯もみショー」を観ることが出来る。)

< 冷 泉 浴 >

低温度の鉱泉に浸かる冷鉱泉は、寒冷刺激によって、体調が良くなり、硫黄などでは、皮膚病への効果が高い。

< 鉱 泥 浴 >

現在は余り行われていませんが、近年、痛みや冷えに特効があることが判明しています。
坐骨神経痛や関節・筋肉痛を和らげるのに効果的で、四十肩や五十肩にも効果的です。

< 砂 湯 >

温泉蒸気を十分に吸った砂に覆われ、体ごと蒸す方法。 砂湯には、50℃近いY条温熱効果があるといわれています。
体全体に密着した熱い砂の程よい重みと、お尻の辺りからジワジワと温まってくる温熱効果により、肩こり・神経痛・腰痛などに効果があります。


美人の湯とは
 
 何故、「美人の湯」 と云われるのかというと、

硫黄泉などは、古くなった皮膚の角質を柔らかくして溶かしてしまう働きがあり、
重曹泉は皮膚の脂肪を乳化させ、洗い流してしまいます。

このように温泉には、「 美肌効果 」があるのです。 蒸し風呂や、鉱泥浴なども効果があります。



“湯の川温泉”雪見露天  「 色白になる 」と云う温泉は、川中温泉・龍神温泉・湯の川温泉などが挙げられます。
これらは総じて、弱アルカリ性です。アルカリ性の温泉は、石鹸の役割を果たし、古い角質をフヤケテ落としてくれます。
 ただ、本当に色白になるかどうかは判りませんが。美肌に近づくことは確かです。

 次に、美白についてですが、ぬる湯にじっくり入っていると、リラックスし、新陳代謝が良くなります。と同時に、全身の血行が良くなり、「くすみ」が取れます。

 また、単純硫黄泉には、角質層に含まれる「メラニン」を落とす効果が有り、メラニンが少なくなれば、肌が白くなったようにみえます。
ただし、硫黄泉は刺激が強いので、肌の弱い人は注意しましょう。



松之山温泉「森のホテルふくずみ」/貸切露天風呂「星空」  更に、何よりも、大自然に囲まれた温泉地では、心も解放され、日常のストレス解消ができることから、肌つやも良くなり、体調も整ってくるようです。

 以上のような多様な温泉効果が、古代より、「 美人の湯 」と云われる所以でしょうか・・・・・ 


山小屋の 曇るガラスに 人の影
詠句 光明子


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