剣   岳

『日本百名山』深田久弥著より

北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剣岳であろう。
全く剣岳は、太刀の鋭さと靭(つよ)さを持っている。その鋼鉄のようの岩ぶすまは、激しい険しいせり上がりを持って雪を寄せ付けない。四方の山々が白く装われても、剣だけは黒々とした骨稜を現している。

剣岳厳冬


選考理由

登山口である馬場島から頂上までの標高差は
約2100mある。登り始めの日は、8合目あたりの山小屋まで5時間ほどの行程です。お天気は良かったのですが、樹林帯の中でもあり、また少しガスもあったので展望がきかずハードな登りであった。シーズン真っ只中であるにもかかわらず途中誰一人として他の登山者に出くわさなかったのが、それを物語っているように思われました。山小屋には昼過ぎに着きましたが食事をした後、疲れのせいか夕方まで眠ってしまった。翌日は晴天に恵まれ、頂上からの大パノラマにそれまでの苦しさや疲れは、いっぺんに吹っ飛んでしまいました。

剣岳盛夏

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