その9「蓮華温泉山スキーツアー」

51. 2000.5.2-6
「連休の蓮華温泉スキーツアー(雪倉・朝日岳)」
:栃木節夫・敬子,星,内田,原田
5月2日 東京―栂池スキー場

スキー隊4名と登山隊1名という構成で
東京を21時に出発したが、高速道路はすさまじい渋滞である。あと1時間早かったら、渋滞の影響は受けなかったのに。せっかくJHのホームページで調べた渋滞予測は、全く外れであった。
5月3日 栂池スキー場―蓮華温泉キャンプ場
そんなわけで、栂池スキー場のゴンドラ中間駅あたりに到着したのは、朝4時半過ぎであった。歳も歳なので、8時起床、9時出発とし、最上部のゴンドラ山頂駅を出発したのは、10時過ぎであった。
雨が少し、心配であったが、天狗原までの行程は、実に春の山スキーの楽しさを充分感じさせてくれるような道のりであった。緑と雪の雪原が、何とも心地よかった。
スキー隊4名と登山隊1名という構成であったが、20キロを越える荷物の割には、天狗原まで順調に進み、13時40分に到着した。乗鞍を見ながら、大休止し、14時40分蓮華温泉に向けて出発。
振り子沢は、どこかは判っていたが、ちょっと巻いて入ろうとしたところ、沢筋が1本あり、登り返し気味に、トラバースする。最後、振り子沢に降りる急傾斜の林間コースで、栃木さんが無線で"膝をやった。荷物を引き摺って降りていく"と連絡してきた。心配していると、上部からザックがコロコロとゆっくり回転しながら、落ちてきた。皆、唖然とザックを見送る。
振り子沢は、結構スリリングなコースで、楽しめた。そうでない人もいたが。なにせ、荷物が重いのが、玉にキズ。蓮華温泉に着いたのは、17時であった。心配した雨にも打たれず、ほっとした。今度の行程での最大の山場を越した。

5月4日 蓮華温泉キャンプ場―雪倉ピストン
翌日、曇天。強い風を受けながら、雪倉に向う。内田さんは足の不調のため、温泉探索をすることになり、4名で7時50分出発。
兵馬の平から雪倉へのルートもコースガイドとうりで、トレースもはっきりしていた。瀬戸川から見上げた雪倉の登りは、急傾斜でかつ、狭い。ここを登るのかと思うくらい、しんどそう。そして、途中の急斜面で栃木さん達が少し遅れたものの、この斜面を良く登ったと思うくらいの斜度である。部分的には30度を超していたかもしれない。瀬戸川から見た時に恐いと思ったのも、当たりである。
上に上がれば上がるにつれ、風が吹き降ろしてくる。台風並みだ。更にクラストした雪面の雪が顔を打つ。たまらない。頂上から50m下まで行ったが、冬の富士山と同じである。耐風姿勢をとっても危ない。と、その時栃木さんが飛ばされ、一回転した。ここで、撤退。
シールを取り、最小限の滑走体制に入る。14時55分、ガスの切れ間をぬいながら、やっと400m程下り、安全なところで、ワインで乾杯した。
蓮華温泉に戻ったのは、17時55分であった。うれしいことに夕食を内田さんが作って待っていてくれた。

5月5日蓮華温泉キャンプ場―朝日岳ピストン

出発前に、朝日をバックに
翌5月5日蓮華温泉を6時過ぎに発ち、一路、朝日に向かう。兵馬の平で、ルートを探していると、見るからに屈強そうな男衆が10人程現われ、瀬戸川へ降りる約150mのかなりの急斜面を颯爽と滑っていく。中には、危なそうな人もいたが。私も、や、やーと、滑っていくが、後ろを振り向くと、メンバーが木に引っかかっていたり、転んでいたり、で大変なことになっていた。
ま、そんな事で何とか滑り降り、沢の小さな橋を渡っていると、先行の屈強なパーティーが水遊びをしている。と思ったら、そうではなく、橋を渡る為、はずしたスキーを沢に落としてしまい、必死で取り上げているところであった。どじだな!と思ったら、そうではなく、こちらも、内田恵子さん(スキー隊ではない)がアイゼンを途中でなくしてしまったとのこと。結局、急斜面の上部まで上がり直し、再出発。ああ、疲れた。
此れより先、トレースははっきりしており、それにもまして、どこまでも青い水のような紺碧の空である。遠くに見える朝日は、まるで我々を向かえるかの如く、どっしりをしている。雪倉より時間は要するが、急なところはほとんどなく、風もなく、私の山スキーの中で、最高のツアーである。
1500m付近で、内田さん、昨日同様、足の不調が完治せず、やむなく?撤退。戻ってから判明したのであるが、蓮華温泉に帰ってから、一番上の露天風呂に入り、朝日岳を見ながら2時間も至福の時を過ごしたそうである。

快晴の下、意気上がる?原田、栃木(節)、星

大斜面を気持ちよく滑る栃木(節)
12時半に頂上に到着、ワインで乾杯。白馬から日本海、そして火打・妙高・戸隠等の山々の姿を堪能し、13時半下山開始。星さんが、誰も滑っていない斜面を滑ろうと言い出し、我々は、北東側の斜面を滑走。大斜面、その大斜面に自分のシュプールを描いていく。ウォーと、歓喜の声を上げながら、滑っていく。許せないくらいの幸せである。あーあ、昨日と比べて。
瀬戸川には14時半に戻り、小休止。
蓮華温泉に着いたのは、16時半であった。勿論、即宴会を始めた。
追伸、その夜9時過ぎに、皆で露天風呂に入った。少し寒かったが、星空の下の露天風呂は最高であった。

5月6日 蓮華温泉キャンプ場 ―木地屋部落―東京
スケジュールを順調に消化したので、5月6日にゆっくり下山することになった。
10時出発。ヤッホー平までのルートは、沢に落ちそうな所もあり、気が抜けなかった。角小屋峠手前の栂平では、栃木さんが(自称、目がいい)、小熊がいると言い、しばし、あたふた。
角小屋峠からのトラバースルートは、雪庇も張り出し、危なそう。スキー隊でないない内田さんには、かわいそうだが、先行して行ってもらう。なかなかの斜度で時間にして10分くらいしかないのに、谷足の方の片足が疲れる。
この下山コースはスキーで降りるのには、最高である。言い忘れたが、テント装備でなければ、荷物が軽ければ、もっと最高である。草原を走り、木々を抜け、谷あいをジェットコースターのようにすり抜け、とにかく変化に富んでいる。途中、乗鞍岳からのヘリスキーの一団と会い、大池あたりで、タクシーを呼ぶならこの辺からは、携帯電話が使えるからと教えてもらう。
途中からは、林道となり、雪が道路に幅数十cmしかない所もあったが、木地屋部落上部の杉の平まで滑り降りることになった。15時に到着。15時半にタクシーに乗り、栂池スキー場ゴンドラ中間駅で車を取り行き、白馬の温泉で汗を流し、その駐車場で宴会をし、よる9時過ぎに出発、市川の原田邸に到着後、再び宴会をして、床に入ったのは、5月7日朝4時前であった。
最高です。本当に!

出発前に雪倉をバックに

ヤッホー平らを過ぎたあたりでなかなか気持ちの良い所

52.2000.5.13-14 
「至仏山山スキー」
:栃木節夫.敬子.端.増井.原田
前日、鳩待ち峠に着くと、1日2000円の駐車料金が必要とのこと。さらに、テントなんてとんでもない話のようだ。そこで、800M手前の広い路肩でテント泊に決定。
翌朝、起きると、昨夜からの雷雨がまだやまない。栃木さんは、帰ろうと盛んに言うが、天気予報や、朝方の雨の状況から見ると、しばらくすると、やむなと思ったので、1時間半ほど待つ。
どうやら、やんだ。降ったら戻るとの条件で出発。頂上までは、ガスの中であった。 
頂上に着いてしばらくすると、尾瀬ヶ原が一瞬見えた。やったーーーー!!!
谷を滑走していくが、ぎりぎり、雪がつながっているくらいであった。
雪質は、まあまあ。
あっという間に、山の鼻につき、鳩待ちに上り返して、帰った。
やっと、至仏山を、滑れた。来年は燧だ。

小至仏山の手前左から、端.栃木(敬).(節).増井

山頂

頂上に付くと晴れてきた

これから、尾瀬が原に向かって滑走、原田

原田の部屋その9終わり

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